あの世のミュージシャンとコンタクト
世界的音楽家を期待しないでください。あくまで個人的見解なので、好きなミュージシャンしか取り上げません。
1994年4月5日 (27歳) ピストル自殺
●考察
彼は、冨や名声が欲しい訳じゃなかった。アルバムが大ヒットして忙しくなり、彼自身驚いていたと思う。自分の中の思いを表現していただけで、アルバム作り、ツアー、メディアの対応等、ストレスになってしまった。周囲の期待に応えようとするも、それは彼が本当にやりたいことではなかった。また、生活の不便がなくなることは、モチベーションの低下にもなった。有名になったこともあり、すぐに手に入るドラッグで身近な慰めを得たが、それは長く続くものではなかった。やりたいことをやって、それが評価され人気者になった。だが、もうやりたいことがなくなってしまい、続けることに意味が見いだせなくなってしまった。音楽で世界を変えようとか、そういうことは考えてなかった。個人的な 趣味の延長だったとも言える。周囲に影響を及ぼせる存在になったのだから、刹那的な快楽から抜け出て器を広げていたら、まだまだ活動ができたはずと思う。若さゆえ、性格の激しさが災いした。ドラッグで体がボロボロになる前に、軌道修正してほしかった。
☆コンタクト
戸惑っていたんだ。どうしたらいいのかわからなくなって。幸せになるために何かをやるとか、考えたこともない。もがくことが自分の人生だったから。
10年後、20年後の自分を思い描いたこともなかった。ただ生きることに必死だったから。
チヤホヤされていい気になったこともあった。でも虚しくなった。メディアに取り上げられて追いかけ回されるとか、最低だと思った。そうなることは望んじゃいなかったし。ちょっとは望んだかもしれないが、まさか現実になるなんて。自分を真似する人達が出てきたのも許せなかった。
冷静になったら、Nirvanaじゃなくなってしまう。このバンドの形しか知らないんだ。他のことやろうなんてツユほども頭になかった。
僕はこのままがいいのに、周囲がああしろ、こうしろ、って言ってくる。人に指図されるのは嫌いだ。
自分を通すためには、ああするしかなかった。
センセーショナルだろ?
決まり切った人生歩くなんて、クソ喰らえだ。一石を投じたんだ。効果あっただろ?
以下、カートへのメッセージ
そうね。でもあなたはそれでいいの?
それも本来のあなたとは違う気がするけど。
だから未だに意識のカケラがあちこち漂ってる。
亡くなって随分経つけど、幸福な感じがしない。楽になってない。
アルバム作ったことで、救われてる人が大勢いる。大抵のファンは皆、あなたに幸せになって欲しいと願っている。
亡くなってから、存在感は大きくなっているから。
もう悩まなくていい。あなたは充分やったんだよ。あとは光に向かって進んでね。皆あなたのことが大好きで、感謝してる。
↑こう伝えたら
ありがとう。と微笑んでいる彼のイメージが浮かびます。それはとても大きく包み込むような笑顔です。天使として働くことにしたようです。
音楽を作っている人にアイディアやヒントを与える分野のようです。
音楽やバンドをやっている人は、お願いしてみるといいかもしれませんね。
※次回は、レイン・ステイリーです。
ほぼ独断で書いてます。反論等は受け付けませんので、あしからず。こう思う人もいるのか、とただ受けとめてくださいね。