日曜日にみんな頑張ることができた。特に小さい子たちがよく頑張っていた。上級生相手にも堂々と向かっていく姿は素晴らしかった。Nさんも一年生ながら大きい子から勝ち大喜びだった。昨日の練習でもやる気満々で頼もしかった。挨拶の声が大きいのもいい。声が大きいと言えば、二年生のWさんのプレーもよかった。クリアーとスマッシュだけでよく戦っていた。男の子の二人もよかった。チームを救う勝利をしたTくん、ほとんど練習していないのに勝ってしまうMくん。期待の星が一杯で、これから教えるのが楽しみだ。
バドミントンが強いだけの選手を育てようとは思わない。総合的に優れた選手を育てたいものだと日頃から思っている。あいさつをしっかりとできる。謙虚な気持ちで過ごすことができる。思いやりの気持ちをもつことができる。など,いろいろな面で成長をしてもらいたい。よく,強くなると「あんなに弱い子と打ちたくない」という選手がいるが,そんなことはもっての他だ。そういう選手には,それまでに,自分一人で成長したのかと話してやりたい。面倒をみてもらい強くなり,今度は自分が面倒を見る立場になる。その繰り返しが大切なのだと思う。また,思うのは選手というよりも一子どもとして立派であるかということも問うべきだと思う。町長さんから話しかけられて,とまどっているようでは物足りない。目標を聞かれ,「わたし的には優勝したいと思っています。」と答えるのももう一歩という感じだ。敬語をしっかりつかえる,立派な姿勢で表彰を受けることができるというのも必要なことだ。こういうことにも,もしかして練習が必要なのか?学校や家庭と連携してこういう面もぜひ育てていきたいものだ。
いつものメンバーで落ち着いて練習をするのもいいものだが、新しい子が入ってきての練習もいいものだ。シャトルをうまく打てなくてもやる気一杯で頑張る子を見ているとこちらも自然と気合いが入ってくる。最近入ってきた弟、妹たちもだいぶ形になってきた。何と言ってもパワーがあるのがよい。兄さんたちに負けないくらい成長してほしい。でも一人だけ手強い妹がいる。素質一杯なのだが練習をしないのが残念。まずはシューズをはいてきて欲しいなあ。でも今日の練習の帰り際に「やりたいんだけど…。」と言っていたので一生懸命やるようになる日も近いかも。
最近テレビなどを観ていて興味深いのは仙女プロレスだ。元々プロレスは好きでAイノキ選手の試合を見に行き、卍固めで勝ったのを感動して見ていたこともある。でも仙女プロレスは違う意味で面白い。一人の有名選手が団体を立ち上げ、数名の女の子たちを育てていくのだ。なかなか女の子たちが思うように成長せず、涙を流す有名選手の姿。とても共感を覚える。振り返ればジュニアを立ち上げたころ、県連盟の先輩指導者から「まず、一人を育てよ」とのアドバイスをいただいた。そのことが今になり本当にその通りだと思う。一人が本気で頑張ることによる効果は図り知れない。そんな意味で仙女プロレスをこれからも応援していきたいと思っている。
どんなにいい練習でも選手の実態にあっていないと意味がない。一人ずつの実態に合わせてその日にどんな練習をさせるかが指導者の勝負だ。子供は日々変わるので予定していた練習を変更することもある。そのためには指導法の引き出しを多くもたなければならず、日々の勉強が必要になるのだ。話がそれたが、その時に必要なものをどれだけ効果的に与えることができるかということが大切ということだ。遠征についても同じだ。どの時期にどこに連れて行くかが大切。いつでも誰でも連れて行けばいいというものではない。そうでないとレベルの差やその他の条件によりお金だけつかい無駄なものとなってしまう。そんなことをいつも考えています。多分、みんな行きたいのだろうなと思いながら…。