第18回グランドチャンピオン決定戦の優勝戦が29日、芦屋競艇場で行われた。
進入は、同大会連覇を狙う1・湯川浩司、2・松井繁、3・吉川元浩がスロー。カド位置に4・坪井康晴、以下、5・寺田祥、6・原田幸哉がダッシュ。
スタートスリットはほぼ横一線。1周1マーク、いささか流れ気味の湯川に対し、松井が先マイ。さらに内懐から坪井が差してくる展開。1周2マークでも松井が先に回るが、その後、松井と湯川がほぼ同体。そして決着がついたのは2周1マーク。
湯川に先マイさせ、その内から差す算段だった松井が「空振り」。すると、ここで大きく差が開き、結局、湯川が2年連続でグランドチャンピオン決定戦を制した。
今シリーズではドリーム戦でも1号艇となり、そのときは堂々の押し切りを見せた湯川だが、この優勝戦ではそうはいかず、同じ大阪の王者・松井の抵抗を受け続ける展開となった。しかし1周2マーク通過後に同体に持ち込み、2周1マークで松井を突き放したというレース内容を見る限り、湯川の今後にとっても大きな勝利となったことであろう。これでSGは3度目の優勝。着々と次代の艇界のエースの座を築き上げていっている。