スポーツ庁の設置が前向きに検討されているとか。
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090528AT3S2800228052009.html
もしもスポーツ庁が設置されれば、日本のスポーツは、「勝てるスポーツ」の体制作りへと着手しやすくなる。
と考えた場合、高校、大学といった、学生スポーツの衰退は避けられないだろうね。高校野球や高校サッカーは「廃止」?
ところで、自転車競技は、意外と世界に伍して戦えている種目がある。
ま、オリンピックだけだけど、競輪選手はシドニー以外メダルを取っているし、マウンテンバイクでは、オリンピック種目外のダウンヒル、フォークロスという種目で、末政実緒が世界トップクラスのランクをキープし続けている。
しかしながら、自転車競技って、日本のスポーツ紙ではほとんど取り上げられないね。かろうじて報じられるトラックレースはいまだ「ギャンブル欄」の記事だし、マウンテンバイクなんて、全く掲載されない。せめて今行なわれているジロの結果ぐらい載せてもいいはずだが。先進国の中で、ジロやツール、ブエルタといったグランツールをスポーツ紙で全く取り上げないのは、日本ぐらいなものだろう。
ところが、スポーツ庁が設置されれば、まずはオリンピックで勝てる種目に集中的に予算が投じられることになろう。むろん、オリンピック種目でなくとも、野球などのような、世界トップクラスの競技についてはそれなりの対応が行なわれることになるはず。
さてそうなると、自転車競技については、まずはトラックレースを主体に強化が図られることになるだろう。むろん、競輪選手にそれなりの期待を寄せることになるだろうが、世界選手権では16年連続メダルゼロ、だからねぇ。これを払拭させる術を見出さない限り、4年に1回頑張ったところで、強化費など出してくれない。
一方で、競輪があるから「自前」で強化できるカネはある!と、今は高をくくっていられる日本車連だが、それは競輪選手に関連する部分だけ。ロードやオフロードの関係者にはほとんど恩恵はないから、日本車連に不満を抱く人も少なくないようだ。
となると、スポーツ庁の設置により、日本車連は分裂?もしそうなったら、ロード、オフロードの関係者は頑張るかもしれないね。反対に、風前の灯火状態が続く競輪は窮地に立ち、結果的に、日本車連は立ち行かなくなる。
その後改めて、日本車連が立ち上げられるだろうが、今みたく、競輪選手会の理事長がそのまま日本車連の会長職に就く、なんてことにはならなくなるかも。