記者会見で笑顔を見せる日本代表の(左から)青山莉子、河合寧々、小林遥佳、田村葵 Ⓒ読売新聞
ロスで120年ぶり五輪復活のラクロス、「日本に強み」…アジア・パシフィック選手権女子代表発表 読売新聞 2024/11/19 13:35
2028年ロサンゼルス五輪の追加競技として120年ぶりに復活するラクロスで、日本代表の強化が本格化している。男女とも10人制で世界上位を争う実力を持ち、五輪で採用される6人制は「一層、日本人の強みを生かしやすい」という。まずは五輪前の26、27年に日本で行われる男女の世界選手権でメダルを目指す。
日本ラクロス協会は12日、来年1月開催のアジア・パシフィック選手権(豪州)に出場する女子代表を発表。26年夏の10人制世界選手権予選を兼ねる大会に向け、主将の小林遥佳は記者会見で「ロスのメダルにつなげる結果を残したい」と意気込んだ。サッカー元日本代表の中沢佑二さんの次女で米ルイビル大でプレーする中沢ねがいら、4年後を見据えた若手主体で選んだ。男子10人制世界選手権は、27年夏に予定されている。
日本のラクロスは、五輪に採用されていない競技の国際大会「ワールドゲームズ」の22年大会で、男子が銅メダル、女子は6位につけた。女子は今夏、中沢らが出場した20歳以下の世界選手権で銅メダルに輝くなど戦力の底上げが進む。
五輪が現行の10人制ではなく6人制で行われるのも「追い風」。日本協会の安西渉CSO(最高戦略責任者)は、海外勢と比べて体格で劣る日本にとって「より速い展開の中で規律、持久力が求められる6人制のほうが力を発揮しやすい」と語る。10人制と6人制で競技特性に違いはないとし、今後も共通したメンバーで選手強化を図っていく方針だ。(佐野司)