★2月末で定年を迎える高橋祥泰調教師 連覇を狙うカラテを登録/東京新聞杯
昨年の東京新聞杯を制したカラテ(牡6歳、美浦・高橋祥泰厩舎)が史上初の同レース連覇を狙う。同馬は今年初戦となったニューイヤーSでは、通算27戦目にして初の1番人気となり、その支持に応えて勝利を挙げた。カラテには昨年に続き菅原明良騎手が騎乗する予定だが、今年も東京新聞杯を制すことができるかどうか。
また、カラテを管理する高橋祥泰調教師は2月末で定年を迎える。同調教師は83年の厩舎開業以来JRA通算624勝、JRA重賞はタイキフォーチュンで制した96年のNHKマイルCを含む12勝を挙げているが、引退前に再び重賞制覇を遂げることができるかどうか。
★2年連続クビ差惜敗の母クロウキャニオン産駒 今年はダンテスヴューが参戦/きさらぎ賞
きさらぎ賞に登録しているダンテスヴュー(牡、栗東・友道康夫厩舎)は、父キングカメハメハ、母クロウキャニオンという血統で、クロウキャニオンの産駒は初仔のキラウェアから13世代続けてJRAの競走で勝利を挙げており、ボレアス、カミノタサハラ、ヨーホーレイクと3頭のJRA重賞勝ち馬が出ているが、ダンテスヴューは同産駒4頭目のJRA重賞勝馬になることができるかどうか。なお、ダンテスヴューには川田将雅騎手が騎乗する予定。ちなみに、クロウキャニオンの産駒は2020年にストーンリッジ、21年にはヨーホーレイクがきさらぎ賞でクビ差の2着に敗れており、ダンテスヴューは兄2頭の雪辱を果たすことができるか注目される。
★今週復帰予定の福永祐一騎手 26年連続JRA重賞勝利なるか/きさらぎ賞
昨年の12月12日、香港・シャティン競馬場で実施された香港スプリントで落馬し、戦列を離れていた福永祐一騎手が今週復帰する予定。同騎手は2月5日、6日と中京での騎乗を予定しており、6日のきさらぎ賞ではエアアネモイ(牡、栗東・池添学厩舎)に騎乗予定だが、復帰早々に重賞を制すことができるかどうか。なお、福永騎手はデビュー2年目の1997年から毎年JRA重賞で勝利を挙げており、今年JRA重賞を勝てば歴代4位タイの26年連続JRA重賞勝利となる。
エアアネモイは父Point of Entry、母Nokazeという血統のアメリカ産馬で、昨年12月19日の新馬戦1着以来の出走となる。1戦1勝の馬がきさらぎ賞を勝てば、18年サトノフェイバー以来4年ぶり2頭目、外国産馬がきさらぎ賞を勝てば05年のコンゴウリキシオー以来17年ぶり7頭目となるが、エアアネモイは新馬→重賞の連勝を飾ることができるかどうか。
★今年のJRA重賞は1番人気馬が11連敗 節目の勝利が迫る中内田充正調教師にも注目
今年のJRA重賞は先週のシルクロードS、根岸Sまで11レースが実施されたが、1番人気馬は未勝利に終わっている。2月6日に実施されるきさらぎ賞は過去10年で1番人気馬が3勝、東京新聞杯は過去10年で1番人気馬が1勝となっているが、JRA重賞で今年初の1番人気馬による勝利が見られるだろうか。
また、2月1日現在のJRA調教師リーディングを見ると、8勝を挙げる中内田充正調教師(栗東)がトップに立っている。同調教師はJRA通算298勝を挙げており、JRA通算300勝まであと2勝に迫っている。中内田調教師が今週JRA通算300勝を達成すれば14年3月1日の開業以来「7年11カ月5or6日」で、池江泰寿調教師(開業から8年2カ月27日でJRA通算300勝達成)を上回り、現役調教師で最速のJRA通算300勝到達となるが、中内田調教師は今週の開催で節目の勝利を挙げることができるかどうか。なお、同調教師は東京新聞杯にヴェロックス(牡6歳)を登録している。