まあこんなもんでしょ
8割がた納得
JRA賞受賞馬決定 最優秀障害馬は1票差!
JRAは10日、2022年度のJRA賞競走馬部門の受賞馬を発表した。年度代表馬には、天皇賞・秋、有馬記念を制したイクイノックス(美浦・木村哲也厩舎、牡)が選ばれた。
最優秀障害馬は、わずか1票の差でオジュウチョウサン(美浦・和田正一郎厩舎、牡)が選ばれ、2016、17、18、21年度に続いて5度目の受賞。9頭もの馬に票が割れた最優秀短距離馬は、セリフォス(栗東・中内田充正厩舎、牡)がタイトルを手にした。最優秀2歳牝馬のリバティアイランド(栗東・中内田充正厩舎)はただ一頭、満票での受賞。各部門の受賞馬と得票数は次の通り。
●年度代表馬
イクイノックス=282
タイトルホルダー=6
●最優秀2歳牡馬
ドルチェモア=279
ドゥラエレーデ=7
デルマソトガケ=2
◆ドルチェモア・須貝調教師「重賞とGⅠを含む3戦3勝ということで、大変優秀な2歳牡馬に恵まれたことに感謝しています。完成度としてはまだまだで、距離なども含めて未知な面もあります。ただ、すべて違うコースでの3連勝というのは、今の時期としては経験値を積んでいるし、土台もしっかりしていると思います。これから注目される一頭になると思うので、うれしい半面、重圧も感じています。今後に関しては、近日中にオーナーサイドと相談のうえ、決める予定です」
●最優秀2歳牝馬
リバティアイランド=288
◆リバティアイランド・中内田調教師「大変、光栄です。今年、もう一つ成長して、2歳牝馬チャンピオンの名に恥じない競馬をしていってほしいですね。応援、よろしくお願いします」
●最優秀3歳牡馬
イクイノックス=285
ドウデュース=3
●最優秀3歳牝馬
スターズオンアース=286
スタニングローズ=2
●最優秀4歳以上牡馬
タイトルホルダー=280
ヴェラアズール=6
シャフリヤール=1
パンサラッサ=1
●最優秀4歳以上牝馬
ジェラルディーナ=239
ソダシ=32
ソングライン=6
ウインマリリン=5
ショウナンナデシコ=3
該当馬なし=3
◆ジェラルディーナ・斉藤崇調教師「ありがとうございます。大変、光栄です。夏までもどかしい競馬を続けて、勝てないでいましたが、秋になって成長と条件がかみ合ってくれたことで2勝して、有馬記念でも3着でした。年末は負けはしましたが、強いところと戦ってもやれるところを見せてくれました。今年もう一度、大きいところを勝てるように頑張っていきます」
●最優秀短距離馬
セリフォス=156
ナランフレグ=36
ソダシ=34
ジャンダルム=26
ソングライン=18
該当馬なし=11
スターズオンアース=2
ダノンスコーピオン=2
メイケイエール=2
ダンシングプリンス=1
◆セリフォス・中内田調教師「大変、光栄です。皆さんに最優秀短距離馬として評価していただき、ありがたく思います。夏に本当にいい成長をしてくれたことが、秋のパフォーマンスにつながりました。今年の活躍を期待しています」
●最優秀ダートホース→このカテだけちと疑問w
カフェファラオ=184
ジュンライトボルト=94
テーオーケインズ=3
該当馬なし=3
ダンシングプリンス=2
ショウナンナデシコ=1
チュウワウィザード=1
●最優秀障害馬
オジュウチョウサン=138
ニシノデイジー=137
該当馬なし=8
ホッコーメヴィウス=5
年度代表馬に選ばれたのは、天皇賞・秋と有馬記念を制したイクイノックス(美浦・木村哲也厩舎、牡、父キタサンブラック、母シャトーブランシュ)。春のクラシックは皐月賞、日本ダービーとも2着に泣いたが、秋になって本格化を遂げた。天皇賞・秋では上がり3ハロン32秒7の末脚を繰り出してGI初制覇。続く有馬記念では楽々と抜け出して2馬身半差の完勝劇を演じた。年間4戦すべてGIに出走して2勝、2着2回と抜群の安定感を発揮。2016、17年度の年度代表馬に輝いた父キタサンブラックに次ぐ、史上5組目の父子受賞を果たした。
2023年の始動戦や具体的なローテーションは未定だが、有馬記念を制した後に木村調教師は「あくまで個人的な意見ですが、海外に行って世界のホースマンに見ていただく価値のある馬だと思っています」と海外挑戦に前向きな姿勢を示している。名実ともに日本を代表する馬となったイクイノックスの一年から目が離せない。
◆(有)シルクレーシングの米本昌史代表取締役「このたびは名誉ある賞に選出いただき、誠にありがとうございました。イクイノックスは、昨年のどのレースでも成長を感じさせてくれ、またすごいパフォーマンスを発揮してくれたと思います。特に印象的だったのは、直線鋭く伸びた天皇賞(秋)と4コーナーからの手応え抜群で直線抜け出した有馬記念でした。まだまだ成長過程にあるかと思いますので今年の活躍も楽しみです。ここまでお世話になっております厩舎および牧場関係者の皆さま、いつも応援していただいているファンの皆さまにこの場を借りて御礼申し上げます」
◆木村哲也調教師「このたびは年度代表馬という名誉ある賞をいただけて光栄です。これもひとえに馬主、厩舎スタッフをはじめ関係者の皆さまに支えていただき、またファンの皆さまに背中を押していただき受賞することができたものと思います。皆さまどうもありがとうございました」
◆クリストフ・ルメール騎手「イクイノックスは、昨年1年間でだんだんと良くなり、特に秋からは大人になって天皇賞(秋)、有馬記念と素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれました。今年もすごく楽しみです」
◆年度代表馬の父子受賞…これまでトウショウボーイ(1976)&ミスターシービー(1983)、シンボリルドルフ(1984、85)&トウカイテイオー(1991)、ディープインパクト(2005、06)&ジェンティルドンナ(2012、14)、ロードカナロア(2013)&アーモンドアイ(2018、20)の4組
■イクイノックス 父キタサンブラック、母シャトーブランシュ、母の父キングヘイロー。美浦・木村哲也厩舎所属。2019年3月23日生まれ、北海道安平町・ノーザンファーム生産。馬主は(有)シルクレーシング。通算6戦4勝。重賞は2021年GⅢ東京スポーツ杯2歳S、22年GI天皇賞・秋、有馬記念の3勝。