
今年の年頭に、いくつかの目標を掲げた。
その一つに、「是非ある花を見たい!」というものがあった。
「ある花」とは、五島と平戸にしか咲かない「シマシャジン」のことだった。
そして、その夢がかなうかもしれないのが、11月3日だった。
しかし、先週の25日に三俣の西峰頂上で右足を挫き、
全治12日間の真っただ中である。なのでまだ治りきってはいない。
それで、どうしようかと少しだけは考えた。
でも、「周平」の辞書にあきらめるという言葉はない!(ほんまかいな!)
前日の月曜日に、整形外科の先生と話をした。
先生 「明日平戸やったですよね。」
私 「えぇ!右足首はだいぶ良くなってる気がします。」
先生 「治らないなら、ダメといいますが!治りますもんね。」
私 「気をつけてということですか?」
先生 「そうです。」「足を伸ばすのはいけないですよ。」
私 「わかりました。」
というようなやり取りの次の日の11月3日。
7:30 西区のとある場所に集合し、一路平戸に向かった。
メンバーは、花友のAさん、平戸出身のFさんとIさん。
それから、平戸の現地で合流する、今日案内してくださるYさんとHさんの総勢6人。
8:50 松浦水軍発祥の地のところで小休止。

10:00 平戸の津吉近くで、Yさん、Hさんと合流。
今から登る「途或山」の全貌を眺める。

因みに、「途或山」は国指定の天然記念物。
10:20 登山開始。

早速、?花が迎えてくれた。

今日案内してもらうルートは、海岸ルート。
一度登ってから、海岸へと下りていく。

このルートは、潮の満ち引きで通れるかが決まってくる。

そしてこの海岸からは、今から登る「途或山」の稜線も見える。

再度、「途或山」に取り付く。この山には登山ルートはない。
なので、道なき道を登るのだが、途中には崩れた鳥居の跡があった。

この山をよく知ってあるYさんのリードで、上へ上へと道なき道を登っていく。

そして、とても会いたかった花が!
ヤッター!「イトラッキョウ」だ。

平戸には、「ダンギク」の時に志々伎山と佐志岳に登っているが、
その時には、「イトラッキョウ」は蕾だった。

この地では、今が盛りと咲いている。

そして、こんな大きな株だってあるんだ!

「チョウセンノギク」も今が盛り。

海をバックにすると素敵だ。

そして、その海はというとこんな感じ。

稜線は結構細っていて、慎重に登っていく。

ようやく、頂上が見えるところまで登ってきた。

右手を見ると、早福が見える。

ここで昼食にしたのだが、先ほどの海岸が通れなくなる時間が迫ってきた。
それで、痛み出した私の右足首の状況も心配していただき、ここから引き返すことになった。
今来た道を、ゆっくりと慎重に下っていく。

本当にここは素敵な山だ。

ということで、私も一枚記念撮影。

このルート上は、「ダンギク」もいっぱい咲いていた。

そして、「イトラッキョウ」を再度、

もう一枚!

「チョウセンノギク」も!

見下ろすと、ここの急勾配を感じることができる。

一歩、一歩、慎重に用心しながら下りていく。

13:50 そして、海岸ルートに下りてきた。

どうにか間に合った。もう少しで海水を浴びるとこだった。
大満足だった「途或山」の見送りは、今が旬の「ツワブキ」。

そして、あの「シマシャジン」が咲くという、トアル場所に向かった。
その地に着くと、まずは「キセワタ」がお出迎え!。まだ咲いているんだ。

案内していただいたYさんが「もう終わりがけなので咲いてないかも」と言われていた。
なので、内心はあきらめムードだった。が、しかし、しかしだった!

なんと、数は少なかったけど、咲いていてくれた!

美しすぎる!夢にまで見た「シマシャジン」。

大喜びする私たちを見て、Yさんも「良かった!」と言われた。
その上、近くには、「ムラサキセンブリ」も咲いていた。

天山ではもう終わってしまった「ムラサキセンブリ」。

大きな感動を胸にしまいながら、帰路は川内峠を通って、



前の木が伸びていて見えないので、平戸大橋をこんな感じで写しながら、

一路福岡に向け、車を走らせた。
平戸のYさん、Hさんありがとうございました。
また、今回の手配をしていただいたFさんに感謝して、そして、皆さんお疲れさまでした。
かれこれ 数年前の記事でしたね
海岸からアプローチする山ってそんなに多くないですよね
つい数日まえから 機会重なって、途端に二度も通ってきました、
まぼろしの花的、雰囲気あるシマシャジンですよね
やはり年々その数は減少傾向にあると耳にしました。
自分はここんところ遊びほうけておりまして、アップ作業も遅れに遅れております。