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雨のさつま路で五山を登る!-その2-(穏やかな野間岳と、恐るべし磯間岳!)

2019年05月03日 | 山登り

-4月30日-


テント泊を中止して、薩摩川内市の民宿に泊まった次の日、
起きると、やっぱし雨が降っている。日頃の行いかな~?

何てことを思いながら、差し入れの「焼きそば」で朝食を済まして、
宿を出発し、一路、南さつま市の笠沙にある「野間岳」を目指す。

「野間岳」は、金峰山、長屋山と合わせて南薩摩三霊山である。
晴れている野間岳からの景色は、それはそれは絶景なんだそうだが、
私たち二人には、神も仏もないものかと恨み節を言いたくなるかも?


何てことは口には出さず、こんな景色を見ながら登山口へと急ぐ。



10:24 野間神社の登山口から登りはじめる。



野間神社では、きちんとお参りを済ませて、



一応、説明文も読み込んで、



すると、境内でこんなカニさんと遭遇!


もしかすると、何か良いことがあるかも!


そしてゆっくりと登っていく。



登山路には、これでもかと言うほどの「コバノタツナミソウ」。



小雨模様ながらしっとり感の木々も美しい!



整備された登山路を登っていく!



しばらく登っていくと、鎖場が出てきた。



近頃、歳のせいかバランスが悪くなってきたので慎重に!



Yさんは、まだまだ問題なさそうだね!



11:13 しばらくすると頂上へ!



ここは絶景だ!何てことは全くわからないまま……とうちゃこ!



頂上には、昭和47年国体の時の採火の記念碑があった。



しばらく過ごした後、下山開始。



こんな花を撮ったりしながら、急ぎ気味に下りていく。



12:18 登山口まで戻ってきた。



そして、次のお山へと移動の途中にも、
「ヤマツツジ」がきれいだった。


移動の途中で、今日の豪華ランチ!



車を走らせていると、小さな漁港に食事処の文字が目に入ったので、


何と、ここはかつて007ジェームズ・ボンドシリーズの撮影がされたところだった。

本当にたまたまだったんだけど、刺身定食が美味しくて、
民宿らしき風情だったので、ご主人に聞いてみた。
「本日は、泊まれませんか?」と。「一部屋ならば」との返事!

雨の止む気配がないので、一気に私はそちら派に!
Yさんは、どうもテント泊が良かったみたいだが、押し切ることに。
すみませんでしたね、昔の岳人の面影は全くなくなってしまったね!


豪華ランチの後は、後一つのお山にと向かった。



「磯間岳」なんだけれど、本当は晴れの日に岩稜コースで登りたかった。

この時にも依然としてしとしとピッチャン!仕方ないよね!


14:00 と言うことで、最短コースの北登山口から



うっそうとした木々にも、何だか危険な感じが伝わってくる!



Yさんは、リズムカルな足運びで先へと進む。



こんなところも通過しながら、



数少ない「お花」には心を癒やされ、



やっぱ、とんでもなく険しい!



これまでの一番の難関にさしかかった。
Yさんは簡単にクリア。


私はというと、ここで不覚にも右足が滑って滑落!
何だかイヤな感じがしてたんだよね!

「あ~あ、情けない!」。

2メートルほど落ちて小さな木の所で止まったんだけれど、
腕の擦過傷だけですんだのは、まさに幸運だった。

上から「大丈夫?」とのYさんからの声がかかるが、「……」
体制を立て直して登山路に戻り「大丈夫!」と答えた。


そんなことがあったけれど、先へと進み、最後の鎖場へ!



Yさんが、果敢にも登りはじめた!



ここで、怖じ気づいてる私が声をかける。

「岩が濡れていて滑りやすいので、今回はここまでとしようか?」
途中まで登っていたYさんではあったが、潔く下りてきた。

私が、「やっぱ、ここは晴れの時に来なくっちゃね!」と言って、

少しだけ気落ちしながら、来た道を戻りはじめた。



ここでしか見れない「花」もあったけれど、



15.38 取りあえず無事に登山口まで戻ってきた。



まるで、私の気持ちをいたわるかのように


ピンクの「コバノタツナミソウ」が見送ってくれた。


磯間岳を下りて温泉に向かっていると、
こんなのも見かけた。


そして、この日の温泉はというと、


笠沙天然温泉「氣呑山河(チートンシャバ)」。

「氣呑山河」とは、中国の古いことわざで、
「山や河を呑み込むほどの気持ちがあればできないことはない」という意味だそうだ。

この温泉で、地元のお年寄りとお話をしたんだけれど、さすが鹿児島。
若い人ならどうにかわかるけれど、ほとんど聞き取れない。
なんとなく雰囲気でこんなことを話してあるんだろうと、相づちを打つ。


温泉は、2日続いての大正解!満足!満足!


すっかり滑落の傷もお湯に流して、本日のお宿に。

本日のお宿といっても、お昼ご飯をいただいた「ガンジン荘」。


一泊二食8000円の料理はこちら。



イッサキの塩焼きや豪華な刺身など、美味しい夕食を食べると、
すっかり気分も良くなり、明日は雨でも「開聞岳に絶対登るんだ!」

という気がしてくるのも現金なものだね!できれば雨は止んだが良いけれど!

「雨のさつま路で五山を登る」-その3- に続く。




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