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山や山野草、名湯を求めて,九州を中心にうろついてます。

「天山」は、ムラサキセンブリ祭りだった!(天山祭りだ、ワッショイ!ワッショイ!)

2016年10月04日 | 山登り

またまた、台風が来てますね!どうも今回は、福岡も直撃モード。
しかも、今のところ915hPa。強烈な強さだ。
子どもの頃から台風は嫌いだった。もちろん好きな人はいないとは思うけど。
まだ、雷やヘビのほうが耐えうる自信がある。(なんのこっちゃ!)


そんな話はおいといて、前回の続きへと話を進めよう。

この9月から10月にかけては、秋の花シーズン到来であちら此方と、まさに百花繚乱!
まず、思うのは、平尾台の「ムラサキセンブリ」や古処の「シュウメイギク」など、
それから、平戸周辺の「ダンギク」や「イトラッキョウ」、「チョウセンノギク」。
それに、「ツルギキョウ」や「キバナノツキヌキホトトギス」なども見に行きたい。
ところが、体は一つ。使える時間もわずかだ。本当にとても悩ましい!


となると、当然のことながら行きつくところは「天山」。(なんでやねん!)
今の私には、どうしてもこのお山を中心に、秋の山行計画が進んでしまう。
毎年この時期には、3~5回ほど訪れている。
その合間にちょっとだけ、よそのお山での花見といった感じかな。


大変前置きが長くなったけど、「作礼山」に別れを告げて、一路「天山」を目指した。


14時半に天川登山口から登りはじめたが、上から沢山の人が下りてくる。
多分、昼頃には、頂上近辺は多くの登山者であふれていたのだろう。

大好きな景色が出迎えてくれる。


これは「シラヤマギク」?


「作礼山」と同じく見晴らしが素晴らしい!



頂上について、早速花散策へと歩きはじめたときに、
一人のカメラを抱えた男性が、稜線の方からやってきた。

なにげなく、「いい写真が撮れましたか?」と話しかけると、
「はい、どうにか。しかし、「ムラサキセンブリ」を探せませんでした。」とのこと。
牛津から来られたというので、いたらんことかなとも思ったが、
「私が先週見たのは、すぐそこでしたよ!」。と言ってその場所に同行した。

ところが、稜線のすぐ近くのその場所には、懸命に探しても見つからず、
「盗掘されたんですかね?確かこの辺だったのですが、すみません!」
と恐縮してお詫びをした。
「いえいえ、こちらこそご迷惑を!」と言われて、立ち去られた。

申し訳なかったなと思いながら、あらためて稜線散策へと歩きはじめたその時、
小さな小さな「ムラサキセンブリ」が目に入ってきた。



思わずふり返り、だいぶ先へと行かれていたその人に向かって、
「すみませーん!ありましたよ!」と大きな声を上げた。

そして、その「ムラサキセンブリ」がこちら!



ここには、3株ほどが咲いていて、二人で一心不乱にパチリ。
私のカメラよりも良さそうなマクロレンズのようで、
ちょっぴりうらやましく思ったりもした。

まぁ、そんな出会いもまた山の良さなのかもしれない。
「牛津のカメラマンさん、良いのが撮れましたか?」。


昨年も見た「シロバナムラサキセンブリ」もすぐ横に咲いていた。



すごく素敵だ。



天山の「シロバナムラサキセンブリ」はとても小さくてかわいい!



まだこれから花開くのだろう!



その人と別れた後は、いつもの稜線花散策。



いつもの愛しの「ツルリン」!



そして定番の「タンナトリカブト」!



今年は株が少ないといわれるが、どうなんだろうか?



それから、この花も忘れてはいけない。

「ホソバノヤマハハコ」。


先週の花束のリンドウはもう終わっていたので、今回はこの花束をあなたに!


もう3時を過ぎているが、景色はまだ最高!



「マツムシソウ」もまだ頑張っている。



というように「天山」祭り!を楽しんでいると、雲が広がってきた。



そろそろ、秘密の花園に行こうかな。稜線の花の最後に、
「センブリ」。


先週の「センブリ」の群生地は、草刈りで悲惨なことになっていた!
大株を含めそのほとんどが、刈られていた。(どうにかならないのかね!)



終わりがけの「ウメバチソウ」を撮って



頂上から下ろうとしていると、



頂上で休んでいた、一人の男性から声をかけられた。
退職後、天山スキー場で働いていて、鍛練がてら上がってきたと言われる。
先日、紅葉の槍に登るつもりだったが、台風でキャンセルをしたとか、
いろいろと話をすることができた。


来年は、ネパールのトレッキングに行くという。
そんな話をしていると、私も再度カナダにでも行こうかな!

などと思いながら、この人と、天川登山口まで一緒に下った。



天川登山口でお別れした後、秘密の花園に向かった。


そこは、驚きの「ムラサキセンブリのお祭り」だった!



「ムラサキセンブリ」祭りだワッショイ!



さらに、ワッショイ、ワッショイ!



この地を独り占めできる喜び!



本当に「ムラサキセンブリ祭りだ、ワッショイ!」。



ワッショイ、ワッショイ!



もう言葉はいらない!



夕暮れ近くの誰もいないこの場所で、しばらくの間、放心状態になっていた。

ふと我に返って、「そろそろ帰らねば!」と思い、後ろ髪を引かれる思いでこの地を後にした。


帰りには、これまた草刈りで無惨になった「アケボノソウ」群生地で見た

「レイジンソウ」や、


今期、中々撮れなかった「アサギマダラ」に見送られて



福岡への帰路についた。


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