よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の機材009(ZWO Seestar S50)

2023-09-15 13:30:00 | 覚書・機材


Seestar S50とは

CMOSカメラの有力メーカーZWO社が、4月1日に発表(ちなみに、中国では4月1日は本当のことをいう日とのネット情報あり)、8月下旬に発売したオール・イン・ワン スマート天体望遠鏡(望遠鏡カメラ付き一体型全自動導入経緯台)のこと。スマートフォンやタブレットで操作する。

口径5cm焦点距離250mmのセミアポクロマート天体望遠鏡(要するに星が綺麗に丸く写る)とSonyIMX462(1/2.8inch)CMOSカメラが搭載されているため、画角が約0.73°× 1.28°(*1)であるなどの制限はあるが、大陽と黒点(*2)、月、風景、星雲、星団、銀河が観望できる。ピントもオートフォーカス。しかも自動導入・自動追尾でライブスタックしてくれる。惑星は焦点距離が250mmと短いため、大きくは見えないと思われる。

*1 公開情報から計算 、横に満月1.5個、縦に満月2.5個分の画角。44分×78分。

*2 要専用フィルター、予約品には標準添付、白色像を画像処理でオレンジ色に見せる。

*3  他に、経緯台の制限から、Deepskyの観望は露出10秒に固定。とZWOは説明。

まあ、簡単にいうと普通の人が見たい天体は、これとスマートフォンで見れるということ。


星見娘とは

4月から5月に、ZWO社 Seestar S50の愛称としてネットで使われていた言葉。他に発音がsisterに似てることから『星見っ娘(こ)、星姉、星妹』などの愛称も使われていた。英語圏では、『Sistar』と呼ばれていた。See star→星見、Sistar→娘(?)かな。よしべやでは星見娘の愛称を採用した。

予約6諭吉さん、現在は8諭吉さん弱。普通は高いと思えるが、同じ性能の天体望遠鏡を個人で実現しようとすると、20万円ほどの出費をかけないといけないので、格安スマート天体望遠鏡として天文界隈・ネットで盛り上がっている。

4月に、口径5cmの天体望遠鏡(2万~4万)の購入を検討していて、雨が続く中、天文ポチリヌス菌に感染してしまい、ついポチしてしまいました。(^^;

天文ポチリヌス菌恐るべし。『怖いのはあんたの金銭感覚!』と館長。

なお、11月には、先行して世界で発売されていた同価格帯のDwarfⅡが、日本でも発売される。

ネット上では、DwarfⅡが、世界的なクラウドファンディングで、2億円以上を集め、成功したためZWO社が、参入を決定したとの考察もある。真偽は不明。

ここ数年、天体観測でのスマート天体望遠鏡競争が激化するとの話も沢山あり。 普通の人が無理せず天体観測できる時代になりつつある。良い時代に過ごせる。

以下テストショット

オートフォーカスでピントを合わせた後


1stショット



雲と青空と山の木

約5km先の電波搭

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参考資料

0)【新時代のスマート望遠鏡】Seestar S50レビュー【天体観測のゲームチェンジャー】 | 天リフOriginal

1) ZWO Seestar S50

2) 星見屋 オールインワン望遠鏡 Seestar-S50

3) ZWO Seestar S50(カメラ・レンズ付きオールインワン経緯台)ーKYOEI TOKYO

4)Seestar S50 アクティベーション解説Youtube
5)使用法解説前編
6)ZWO社のチュートリアルビデオ(英語)

6.5)ボスケさんのレビュー

ライバルのスマート望遠鏡

7)Dwarf Ⅱ
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8)eVscope2

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9)Vespera
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電視観望の記録156(ペルセウス座 カリフォルニア星雲)

2023-09-15 05:00:00 | NGC天体他
ペルセウス座 カリフォルニア星雲(NGC1499、Sh2-220、HⅡ領域)

画像①UV IRCutフィルター使用。90°回転、トリミングあり

画像②ASIAIRによるアノテーション、文字が読めるように強調処理

画像③スカイアトラスによる写野

画像④iステラHDによる観望位置


これがカリフォルニア星雲。カリフォルニア州はこんな形してるのかと主客転倒なことを思う。この機会だからとWikipediaで確認。確かに似ているといえば似てる。アルバード・ハモンドの『カリフォルニアの青い空』が頭の中を・・・流れないが、写って良かった。

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7) ペルセウス座~Wikipedia

8)カリフォルニア星雲 - Wikipedia

9)カリフォルニア州 - Wikipedia


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02)電視観望の記録006 1月(シュミット流星観測福袋テストショット)

03)電視観望の記録148(ペルセウス座 二重星団 h+χ)

04)電視観望の記録154(ペルセウス座 M34散開星団) 



2023年9月8日午後11時半頃、晴れ(所々雲)
メダカ部屋観測所
ペルセウス座 カリフォルニア星雲(NGC1499、Sh2-220)
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Raw8、Area3840x2160、Gain=252、Exposure=10s×90frames、32.0°C、ライブスタック
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