よしべや自然博物館

電視観望3年目に入りました。
相変わらず、通信販売とSNS頼りに頑張ってます。
天文未熟者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録177(2023/10/28・29 月、太陽)

2023-10-29 20:00:00 | 太陽系内
2023年10月28日・29日 月(29日未明部分月食)
I.月 小望月→望月
①29日午前4時15分頃、西の山に沈む月(Seestar動画より切り出し)

頑張って早起きしたが、当地では月食が始まる頃に西の山に沈んでしまった。(^ ^;
iPhoneSE3のタイムラプスとSeestarによる撮影を行った。その結果はX(ツィッター)に投げた次の通り。
   
②28日夕方 かなり前にアマゾンで買った1000円スマホ用5倍望遠レンズとiPhone7で撮った昇ったばかりの月。少し前は生来の不器用でこんな事もできなかった(^ ^;

③28日 Seestarで午後6時前の月

④28日午後10時半頃 SKYMAX127+セレストロン8mm-26mmズームアイピース+iPhoneSE3+VirtuosoGTiにて

⑤④と同じ機器で、月の拡大撮影
『ケプラー』『コペルニクス』クレター周辺

『ティコ』クレター周辺
この一週間あまりの月の観望で、VirtuosoGTi経緯台の操作やスマホコリメートに少し慣れてきた。人に見せられるレベルではないが他に木星・土星のコリメートもできるようになってきた。

⑥Seestarによる29日午前4時過ぎの月(ほぼ満月)月食始まっている?

半日にわたって3回の月の観望をした。すべて経緯台の観望。見る姿はいつも地面に垂直ということで、時刻によって月のウサギさんの向きが変わるということに初めて気づいた(^ ^;あたり前に皆さん知っている事なんだろうな。

⑦29日午後6時iPhone7で(月と木星)

電線がなければ・・・

⑧29日午後6時Seestarで


Ⅱ.太陽
①28日朝8時、Seestarにて
Seestarでの一発自動導入ならず、電源OFFからのやり直しで、一発導入できた。(詳しくは記録176に追加記入)
②29日朝9時半頃、Seestarにて、

一発自動導入復活、黒点も左下に復活(?)。明日はどうだろう。

*いつもご高覧頂きありがとうございます。明日は私事都合によりブログは休ませて頂きます。


星見娘で電視観望26(オリオン座 燃える木)

2023-10-29 05:00:00 | SeestarEtc
オリオン座 燃える木(NGC2024、Sh2-277、Flame Nebura)

画像①LPフィルター使用、該当部分トリミング、画像処理済

三つ星一番東の二等星アルニタクに照らされ強烈に輝くNGC2024。手前の暗黒星雲で分断され、木が燃えているように見える。日本ではその印象が強く『燃える木』。海外では『Flame Nebura(炎星雲)』『クリスマスツリー星雲』などと呼ばれている。私は絶対的に『燃える木』の印象。

電視観望始めた頃これを見て、宇宙にはこんなのあるのと強い衝撃を受けた。
さらにこの下(南)には、暗黒星雲B33が後ろのIC434によって黒く浮かび上がった馬頭星雲がある(画像④)。ヤマトタケル伝説を扱った諸星大二郎のマンガ『暗黒神話』そのものの世界。宇宙の神秘を感じるには充分すぎる。

オリオン座が見えれば観望してしまう有名天体。スカイサファリの馬頭星雲の解説によれば、画像④の構図は天文ファンが一番撮るものらしい。美しく神秘的なこともあるが腕試しや機器のチェックのため。というのは、普通に撮るとアルニタクの強烈な輝きによってゴーストと呼ばれるボヤとした物が写り込み、撮す技術に加え、画像処理の技術も無いと綺麗な画像にはならないらしい。私もゴーストのゴの字も知らず、フィルターが汚れていたと思って、次頑張るの得意のセリフをはいた記憶がある。

ZWO・Seestar恐るべし、こんな難しい天体を誰でも撮れてしまう。(ちなみに、こんな事初心者の私が気づくはずも無く、有名天文ユーチューバーさんの受け売り。)

画像④の構図が少し残念で、別撮りした。冬になると普通の時間で両方写る構図になるので今回はこんなもので我慢。

画像②元画像


画像③
 Seestarアプリのアノテーション

画像④馬頭星雲まで含めると




参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)【新時代のスマート望遠鏡】Seestar S50レビュー | 天リフOriginal

8)暗黒神話 - Wikipedia

9)NGC 2024 - Wikipedia

10)馬頭星雲 - Wikipedia

11)オリオン座 - Wikipedia

12)ZWO Seestar 購入!他社スマート望遠鏡よりも天体写真が得意かも?

     

電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の機材009(スマート天体望遠鏡 ZWO Seestar S50) 

03)電視観望の記録027(オリオン座まとめ) 

撮影情報
2023年10月23日午前0時半頃
ベランダ プチ・リモート観測所
オリオン座 、燃える木(NGC2024)
Seestar S50+iPhone7、10秒露出15分ライブスタック撮影
AffinityPhoto2で画像処理
「写真」アプリで、トリミング、画像調整