6月24日(金) 読書会第3回目が開催されました。
今回の本は津村節子の『紅梅』です。

癌に冒され、徐々に衰弱していった「夫」は、自らの死を強く意識するようになる…。
1年半にわたる作家・吉村昭の闘病と死を、作家でもある妻・津村節子が描いています。
作家の略歴について話し、その後感想を述べてもらいました。
【アンケートの中から】
・死に直面した家族とどう向き合えばいいのか…。一つの答えはでないまでも参加者の色々な考えが聞けて良かった。
・内容も病の流れなどしっかりと伝わる話でもう一度読み直したいと思います。
・小説の形ではあるが死に至る病に向き合う夫の変化など詳細で看病記録をしていたのかと考えると作家とは業が深いと思った。
・吉村昭の作品は沢山読んでいたので、吉村昭の立場に置いて読み込む感じになった。とても面白かった。
ご参加くださったみなさんどうもありがとうございました。
次回は7月22日(金)須賀敦子『ミラノ霧の風景』です。

また館内では読書会で取り上げる作家3名(須賀敦子・酒井順子・神谷美恵子)の特集展示を行っています。ぜひそちらもご覧ください。
初めての方もお気軽にお申込みください。スタッフ一同お待ちしております。