陽のあたる介護・・・そして約束の場所へ

誰かの為に何かの為に生きる事が本当の幸せなのかもと感じる今日この頃・・・やはりいつも誰かの笑顔を見続けたいからだと・・・

皆既月食と認知症の母

2018-02-01 09:30:02 | 日記

昨日は「皆既月食」。皆様の街からは見えたのでしょうか?

星や月好きの僕はもちろん気になって天気予報を何度も見ていましたが・・・・室蘭付近は「運がよければみえるかも」とう予報。

20時近くから外を行ったりきたりする僕の姿を気にしていたのか・・・母親がパジャマ姿で玄関先から僕の行動を見ている。

「今日は皆既月食だってさ・・・今は月がはっきり見えてるからもしかしたら見れるかもな~」と話しかけた。

母親は気温が低いせいか「寒いから入ったらいい」と僕の身体を気にしている様子・・・

僕が家の中に入ると・・・母親もリビングに戻る・・・僕が外に出ると・・・母親が玄関先から顔を出す・・・の繰り返しがしばらく続く・・・・

皆既月食の時間間近に雲が広がり・・・雪が降り始めた

「やっぱり見れないか・・・」と家に入り、あきらめずに窓にへばりついて空をずっと見上げていた。

それから数十分後・・・(僕の中では奇跡と・・笑)雲の微妙な変化で薄くなった所から月明かり・・・

またそれから数十分後・・・・・雲が晴れた・・・・急いで下に降り母親に「晴れたぞ!見えるぞ月が」と声をかけ先に外に出た。

少ししてから母親もパジャマのまま玄関フードから空を見上げていた。

それからしばらくは2人で玄関フードのベンチに腰かけ沈黙のままずっと空を見上げている。

母親が・・・「寒いからもう入ったらいい」と・・・僕も「そうだな・・・はっきり見られたから後は家の中から見るよ」と。

いままで母親とこんな形で空を見上げ過ごしたことは一度もなかった。

母親からしてみれば、珍しい皆既月食より息子の身体を心配ていたのか・・・・それとも・・普段しないような僕の奇妙な言動に少しだけ不安を感じたのか・・・それとも本当に月を見たかったのかはわかりませんが・・・

皆既月食という神秘的な出来事がくれた・・・・母親との貴重な時間というプレゼントをくれた・・・・・。

宇宙の神秘に・・・・ありがとう。