陽のあたる介護・・・そして約束の場所へ

誰かの為に何かの為に生きる事が本当の幸せなのかもと感じる今日この頃・・・やはりいつも誰かの笑顔を見続けたいからだと・・・

バレンタインデーとばあ様

2018-02-11 15:09:45 | 日記

カレンダーで来週の予定を確認していました。来週は「バレンタインデー」ですね・・・

バレンタインデーで思い出した事があったので是非・・・皆様にお伝えしたくて書きました。

数年前のことです・・・もう亡くなられたばあ様の話なんですが、実はこの仕事をさせてもらって初めて入居されている方から「バレンタインデーだから」と言われてプレゼントを頂いたんです。

「ちょっと部屋に来て欲しい」と伝言を受けて行ったんです。そうしたらプレゼントされて・・・お礼を言いながらそのときは「はいからな人だな~」と思ってました。よくよく聞くと・・・数日前から・・・僕に何をプレゼントしたらよいか考えてくれていたらしく・・・チョコレートを食べるような感じじゃないし・・・とご家族と話していたらしく・・・(あとから聞いたんですよご家族から)

頂いたのはお酒でした。色々と考えてくれて決めてくれたプレゼント・・・・最初は飲むのがもったいなくてしばらくの間は飾っておりました(笑)

しばらくして、飲んだかどうか聞かれて正直に答えてしまったら「あら~飲んでちょうだい。嫌いなのお酒?」と。

確か言われた次の休みの日に飲んだと記憶しているのですが・・・・あれから数年・・・・家のカウンターの上にはまだもらったお酒があります・・・・

実は・・・・これも習慣になっておりまして・・・もらった次の年からかかさずバレンタインデーには頂いたそのお酒を飲んでいるんです。亡くなってからもずっと・・・

来週の14日は講習会で朝から参加しているので・・・講習会が終わったら・・・〇〇さんに感謝しながらまた頂いたお酒を少し飲もうと思っております・・・。

夢でもいいから逢いにきてくれたら嬉しいんですけどね。

 

 


介護日記・・・独り言・・・

2018-02-11 12:45:15 | 日記

数日前からの出来事・・・・

出勤時に階段を降りる足音にすぐさま気づいて飛んでくる我が家の愛犬・・・

それにあわせて起きてくる母親・・・・玄関まで寝起き姿でわざわざ見送ってくれている・・そして思い出したかのように「乾物買ってきて」と・・・・この間は「そんなに乾物ばっかり食べてるから身体も乾物みたくなってるじゃない~たまにきちんとご飯食べたら?」と聞くと・・・「じゃあ・・・お寿司か刺身買ってきて」と毎回言う。昔からの母親の好物である。

父親は数日前から在宅酸素の機械が7Lまで対応可能に変更・・・・ドクターからはかなり心臓も肺も弱ってますと告げられた。病院帰りに父親に「好きな物自分で選んだらいい。そのほうがいいだろう?」と買い物した際に、自分で選んだ「トマト10個」と「菓子パン」そして「イチゴ」・・・台所に前日母親が切って皿においてある。起きたら食べるらしい・・・

病院のソーシャルワーカーと話をして今後「在宅医療」に変えていくつもりと相談・・・・介護申請も現在調整できて今月中には介護度が決まる予定。

買い物の帰りに始めて親父がこんな話を僕に聞いてきた・・・・

「ずっと聞きたい事があった・・・・良い親だったんだろうか?」と・・・

残された人生に何かを感じ始めたのかなと・・・・僕は思った。

「親父には本当感謝しているよ。ずっと背中みて俺も育ったから。酸いも甘いも天国も地獄も味わって生きてきたよな~それ乗り越えて生きてきたんだからカッコいいじゃない」と素直に伝えられた。

それからは2人で葬儀の話やら坊さんはどうするだとか・・・・・違和感も変な雰囲気もなく普通に話をしていた。

来月3月3日は母親の誕生日・・・・そんな話をすると自慢げにこんな話をいつもしてくる。

「俺はいままで女性にプレゼントをしたことがない。唯一買ったのがエプロン」と言っているが・・・母親はそれをもらったことを忘れていて喧嘩している。母親は口癖のように同じことを繰り返す。

「あんただったら本当に優しくない男だ」と・・・・僕もそう思うときも有るが・・・なぜ今もこうして一緒にいるのはやはり何かお互いに有るんだろうと思っている。

親父の昔話は本当に面白い・・・話せば本になるくらいだとも思う。

自慢になるかもしれませんが、親父はバンドマンでドラムを叩いていた。まだ売れる前の細川たかしのバックバンドをしていたそうだ。昼間は喫茶店のマスターでシェイカーを振っていた。

おさな心に「格好いい」と思っていた。そんな栄光からの挫折・・・・屈辱・・・・貧困・・・騙され続けて・・・馬鹿にされて・・・それでも踏ん張って生きてきた親父の姿を僕はずっと見てきた・・・それを支えてきた母親の姿をずっと見てきた

僕自身も親のことを素直に伝えられる年齢になったのかもしれません。

まだまだ続くと思う職場と家での介護の両立というもの・・・・・僕以上に大変な介護を家でしている方も沢山いらっしゃいますが、在宅で介護をしている方々・・・・・・・・

「一生懸命」から「一笑懸命」に変えてみるのもひとつの方法だと・・・僕は感じました。

この介護日記の続きはまたいつか・・・・・・・読んでくださり感謝いたします。