夜中、寝ぼけたモモコの寝返りは、たまにバスン、バスンという音とともに腕を強く振り回す時がある。そしてその腕が、寝ている無防備な私の腹や、モモママの顔面にヒットするわけだ。
時に鈍い音を響かせるクリーンヒットも含むし、モモコの足の親指が私の目の下に直撃したこともあった。
これはまさに『危険な寝返り』
「それやめなさい」と言っても
「やだ!」
たぶん見てる夢に関係してて、腹の立つ夢をみたときから始まり、揺り起こされて止めろと言われたら逆にやりたいという反抗的心理も含まれてると思われる。
先日の夜半
「やだ!」といってやめないため。
しまいには私がモモコを担ぎ上げて布団の外に追い出した。さすがにこれには参ったようで。え~んと暗闇の中大声で泣き。そして少ししてから
「ごめんなさい。え~ん」
「今度やったら、違う部屋でねてもらうからね」
「ご、ごめんなさい。え~ん」
「じゃいいよ、仲良く寝ようね」
ということで落着。
朝、ちょっとばつが悪そうにするかと思えば、目が覚めるなり「コーンフレークたべた~い」ときた。子供ってやつは無邪気なもんだ。無邪気だから危険な寝返りもできるわけか。