百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

ジャムを作る

2009-08-22 22:54:32 | 料理
ジャムを作る・・・その前に何故、ジャムは固まるのか?について考えてみます。
ジャムが固まるのは、フルーツ等に含まれる「ペクチン」と呼ばれるゲル化剤(ゼラチンの仲間のようなもの)によるもののだそうです。
ペクチンとは、植物の細胞壁の構成成分として、セルロース等他の成分と結合して、植物細胞をつなぎ合わせる「セメント」のような働きをしている天然の多糖類のことで、量的な違いはあるようですが、あらゆる果物や野菜に含まれていると言われています。
でも何でも煮込むだけでジャムになるのではなく、
Brix65°以上(100gのジャムの中に砂糖が65g含まれる状態、Brixとは糖度のこと)
Ph3.3以下 (Phペーハー:酸っぱさの尺度。レモン汁でPh2.5~3程度)
の条件が必要になるようです。
Brix65は104~106℃位まで煮詰めれば良いようですが、Phは酸っぱいものを加えないと、下がらないのでレモン汁を加えるのが一般的なようです(クエン酸は更にPhの低い酸で、専門家はこちらを用いることが多いようです)。
ということで、それでは何でもジャムが出来るのかというと、そうではなくペクチンの量が足りない場合は、理想的なゼリー化状態にするために補うことになります。古くはりんごの芯などを伝統的に使用されてきたようです。
※リンゴの芯からペクチンを取り出すには、リンゴの芯にひたひたの水とジャムのレシピ中の砂糖の一部を加えて煮ると、芯が柔らかくなったころ水にとろみがついてきます。これを漉して取り出すようです。


エコドーム

2009-08-21 21:24:38 | 循環
岐阜に仕事で訪れた帰りに、輪之内のエコドームに寄ってみた。
輪之内は婦人会を中心に資源の回収のみならず、再生して販売、生ゴミは堆肥化して町の方々に肥糧として使っていただく運動を展開している、モットーは「輪之内町から生まれた生ごみは、輪之内町の土にかえそう」で、先ずは、住民参加を呼びかけの小さな輪から出発し、一歩ずつその輪を拡大、ポイントは徹底的な口コミだそうです。

日々、コツコツと・・・

2009-08-20 23:28:03 | 循環
農業をしていると何事もコツコツと行うことが重要な事に気がつく(別に農業以外の業種の方々でも気付いておられる方は多いと思いますが・・・)。
コツコツと積み上げたものにこそ意味があり、その土台が広く大きければ大きいほど、その上に理想的な建物を建てることが出来るのではと思います。
コツコツすることはなかなか出来ないことですが、癖づけするとそうでもないようです。しかし、コツコツと行うだけではダメのようです。
コツコツと積み上げながら、常に『何故なんだろう??』『こうしてみたら・・・どうかなぁ。』と繰り返し問いかけることが大切なことを教えてくれる人がおられました。そういう風に一日一日、毎日毎日考えているとふと教えに辿り着く時があるようです。決して飽きることなく、常に考え続けて、それでいて日々何事もなく積み重ねる、そんな日々を送りたいものです。

風あざみ

2009-08-19 22:45:31 | 季節
井上陽水の『少年時代』の歌詞の中に『風あざみ』という言葉があるが、実は陽水の造語らしい。あざみの種類(ノハラアザミ、モリアザミ、ハマアザミ等)ではなく、風になびくアザミを表現したかったようだ。
そういえば、『こころ模様』も造語のような感じだ。雨模様、空模様と同様に『こころ』の様子を現しているが、
『淋しさのつれづれに、手紙をしたためています。・・・』なんとも物悲しい。

猫のお昼寝

2009-08-18 20:33:25 | 季節
猫をもう少しで轢きそうに・・・ではなく、これはただの猫のお昼寝!!でした。
朝夕、少し過ごしやすくなったのですが、まだまだ日中は夏の日差しが強く、猫も日陰を求めて車の下に・・・。
でもこの車がハイブリッドタイプだったら、始動しても音がほとんどしないので、猫は気付かずに轢かれてしまう??のでは・・・。良かったね、この車、ただの軽トラで。

同化作用と呼吸作用

2009-08-17 22:19:23 | 環境
植物において炭水化物(糖)は同化作用(光合成)を助け、有機酸(クエン酸、オキザロ、酢酸、リンゴ酸、フマール酸、コハク酸、アルファケトグルタル酸、イソクエン酸、アコニット酸、等)も物質としては炭水化物でありクエン酸回路(TCA回路)を活性化するATP(主体エネルギー)を増やし、微量要素は各々の物質変化(植物体内で起こる)の際の酵素反応を促す役割を発揮する。
実は人間の身体もクエン酸を直接摂取することにより、クエン酸回路を活発にさせエネルギーを産生することができるという。クエン酸は、主にレモンなどの柑橘類や梅干などに多く含まれています。

分かれ道(追分)

2009-08-16 22:16:42 | 循環
旧の街道の分かれ道(追分)。
分岐点には日本の田舎ならお地蔵さんが、ヨーロッパならマリア様か十字架がおられ、我々は思わず手を合わせ行く末の幸せを祈るものです。
写真は、草津の覚善寺の石標です。これは草津川トンネルの開通により、明治時代にここに移されたもののようですが、以前はこの追分をみんなどういう思いで迎え、後にしたのか。
いつの時代も分かれ道は、時には厳しく、時にはやさしく、我々を迎えてくれ、我々に勇気や希望を与えてくれる。


資源循環型農業

2009-08-15 23:24:22 | 循環
資源循環を考えると、いつも突き当たるのが、そのバランスの大切さ。
排出される有機性廃棄物の量とそれを使う農家の数(圃場の面積)、そしてその使用時期とそれらの保管方法及び場所、いろいろ工夫をすればそんなことでもないが、一つひとつの問題を解決していかないと前に進めないことも多い。
本来重きをおきたいのは、環境保全型の資源循環を目指す農家のネットワークの形成なのだが、なかなか一朝一夕には難しく、徐々に個々人の意思を確認しながら前に進めるしかないと考えている。
おかげさまで排出される有機物のお話は最近各地から頂くようになったが、なかなかみなさんの要望にお応えできず、残念な結果に終わることも多い。
保管方法や加工方法、その場所や移送手段もいろいろ考えられるようになったものの、なかなか何もかもにコストがかかるため、出来るだけタイムリーに事をすすめたいと思っている。

秋の気配

2009-08-14 21:30:45 | 季節
立秋のあとは、残暑・・・というのがお決まりのはずが・・。
今日は、「土用半ばに はや秋の風」というように、空の色や雲のかたちに清々しさを感じ、身体に感じる風にふと秋の気配を感じてしまう。
ホンマにこのまま秋になってえエんかいなぁ・・・。
このままでは、秋冬野菜の栽培もちっと難しくなるかも・・・。


日照力不足

2009-08-13 22:00:36 | 季節
気象庁によると、
7月21日~8月10日の主な日照時間は 
▽仙台市36・0時間(平年の33%)▽富山市34・0時間(同25%)▽東京都心56・2時間(同45%)▽名古屋市63・9時間(同48%)▽兵庫県豊岡市24・8時間(同18%)▽松江市18・8時間(同13%)▽福岡市60・9時間(同42%)で、各地で平年を大きく下回っている。
平年の半分以下ともなるとなんとも厳しい。
だいたい、二週間の中で、120~150時間は平均あった日照時間、1日単位だと平均8.57~10.71時間、それが天候不順(長~イ、梅雨の)で半分以下に・・・。
植物にとって、やはり成長期の日照時間は重要!!
日照時間や積算温度は相関関係にあり、そればっかりは百姓では何も自由にすることはできない・・・。
雨栗日柿という言葉がある。それは、雨が多いと柿がよく採れ、天気が良いと栗がよく採れるという意味で、そういうバランスも大切なのかも。