奈良大試験の翌日、天理市、桜井市の古墳などをサイクリングで回ろうと計画していたものの、天候が怪しく、JR鈍行と徒歩で、帰りの新幹線の時間を考えながら、対象をしぼってめぐることにしました。
JR万葉まほろば線柳本駅下車。駅前通りを通って徒歩数分のところに、黒塚古墳とその展示館(入場無料)があります。この古墳は、大和古墳群に属した3世紀末頃の全長130mの前方後円墳で、画文帯神獣鏡1面、三角縁神獣鏡33面などが、副葬当時に近い状態で発見されたことで知られています。
教科書的なことを書いてしまいましたが、古墳は現在、公園のように整備されており、展示館には、鏡の展示とともに、発見当時の様子がレプリカで再現されています。周辺には、朝からごみを拾う清掃活動をされる人達がおられ、すがすがしい、きれいな環境が保たれていました。
ふ
展示館の外観
駅前通りの昭和的レトロな街灯。気に入ってしまいました。 柳本駅ホームの待合。座布団あり。こういうの大好きです。
柳本駅から1駅の巻向駅。ここから1km歩いて箸墓古墳に着きます。最古級の前方後円墳とされ、うっそうと自然林におおわれているため小山のように見えます。全長約280m。後円部の方から時計回りに古墳に沿って歩きます。
前方部の先端中央に「大市墓」とあり「孝霊天皇皇女やまとととひももそひめ(漢字変換やや困難)」に治定されているとのことでした。ここからさらに古墳に沿って歩くと、大池をはさんで古墳を見ることとなります。卑弥呼の話は諸説、山とあるのでここでは触れません。
巻向からさらに1駅先が三輪駅です。各間、電車に乗っている時間は数分ですが、本数が少ないので、電車発車時間を気にしながらの徒歩訪問になりました。三輪では、大和国一の宮大神神社(三輪明神)に参拝しました。
大神神社は、三輪山全体を神体山として奉斎して来ており、本殿は設けず拝殿の奥にある三ツ鳥居を通しお山を拝する、上代の信仰のかたちをそのままに今に伝えている、わが国最古の神社であると縁起にあります。当日はたまたま秋の大祭で人出も多くにぎわっていました。
駅前の茶店「日本酒アイス」とあります。こういうのも大好きです。これはためして報告したかったのですが、新幹線で帰着してから車で家に帰るので断念。
まだまだ見ておきたい古墳、神社もありましたが、時間切れ。また訪れるのを楽しみに桜井駅方面行の電車に乗りました。