朝日新聞朝刊に連載のこの書。多くの方もご存知と思います。今回は単行本となったのを機に、カミさん共々読了いたしました。
大阪歌舞伎の重鎮花井半二郎の元で、ひとりは半二郎の御曹司、もうひとりは博多から逃げ出して来て部屋子(芸養子)となった若者が歌舞伎の道を歩き出す。
当然、師匠のあとを御曹司が継ぐと思われたが、部屋子の弟子が三代目の名跡を継ぐ事に。それが原因で御曹司は出奔。10年を経てようやく歌舞伎界に戻った御曹司と、主人公が互いに芸を磨き上げて、歌舞伎の世界で競い合う。
しかし御曹司は何んと、壊死の病で両足を切断するアクシデントから、早死にしてしまう。三代目花井半二郎が、幾多の苦難を乗り越えて芸を磨き、やがては人間国宝にまで登り詰める。しかし芸の道を探求するあまり、狂気とも思えるような様が出て来る。
歌舞伎好きの小生だが、随所に出て来る歌舞伎の演目や、歌舞伎座の周辺風景が、第三者が語り掛けて来るこの著書に深い感銘を受けている。
大阪歌舞伎の重鎮花井半二郎の元で、ひとりは半二郎の御曹司、もうひとりは博多から逃げ出して来て部屋子(芸養子)となった若者が歌舞伎の道を歩き出す。
当然、師匠のあとを御曹司が継ぐと思われたが、部屋子の弟子が三代目の名跡を継ぐ事に。それが原因で御曹司は出奔。10年を経てようやく歌舞伎界に戻った御曹司と、主人公が互いに芸を磨き上げて、歌舞伎の世界で競い合う。
しかし御曹司は何んと、壊死の病で両足を切断するアクシデントから、早死にしてしまう。三代目花井半二郎が、幾多の苦難を乗り越えて芸を磨き、やがては人間国宝にまで登り詰める。しかし芸の道を探求するあまり、狂気とも思えるような様が出て来る。
歌舞伎好きの小生だが、随所に出て来る歌舞伎の演目や、歌舞伎座の周辺風景が、第三者が語り掛けて来るこの著書に深い感銘を受けている。