11/5(土) 曇りのち雨
朝起きるとそれほど寒くなかった。夜半から曇っていたようでいつ雨が降ってきてもおかしくない空模様だ。
松ぼっくりかな?なんか薔薇みたい。
レトルトの牛丼を食べてから1時間程釣りをした。キャンプ場に池があって虹鱒や岩魚がいるとのことだった。
魚がいることと釣れる事は違う。ルアーのタイプや色を変えたりしたが魚がアタックしてくることもなく今年最後と思われる釣りを終えた。
家に帰ってからテントやタープを干すのは面倒なので朝露に濡れたそれらを乾かしながら片付けた。気が付けばもうすぐ11時、出発しよう。
野麦街道(K26)を松本方面に向かっていると梓湖にかかる赤い橋が見えた。行ってみようと思い歩いていた老人に道を聞いた。
橋は通行止めであった。今は使われなくなった橋から湖畔の木々を眺めた。
荷物を積んだバイクを砂利の斜面に停めていたのでバイクの下敷きにならないよう切り返しには苦労し一汗かいてしまった。
野麦街道がK26からR158に変わる。左にダム湖を眺めながら赤や黄色に染まった山の間を下って行く。のんびりとしたドライブにいい感じの道だ。
途中手打ちの文字に釣られて蕎麦屋の暖簾を潜った。スナックのようなカウンターがある雑多な店内に人影はなく照明も消されていた。逃げよう。
松本ICを過ぎてすぐに本店と書かれた看板に釣られて蕎麦屋の暖簾を潜った。榑木野(くれきの)と言う店でほぼ満席であった。良かった。
欲張りなざるセットを注文した。山菜、とろろ、なめこ、そして野菜の天ぷら。天ぷらは塩で、そばにはつゆをかけていただく。
安心感のある美味しさであった。家族や仲間と立ち寄ってもいい店だろう。
松本の街を抜けて浅間温泉へ向かった。共同湯があれば入ろうと思っていたのだが場所もわからず温泉はもういいやと裏道を走っていたら古い旅館があった。
木造3階建ての飯田屋別館だ。良く煮込んだ鍋底の昆布のような佇まいだ。
その向かいに会った枇杷の湯、とても立ち寄り湯には見えない立派な建物だ。この温泉の歴史は古く松本城主の湯殿だったそうだ。
浴場に向かう廊下には竹久夢二の絵や湯守であった主の籠や裃なんかが飾られていていつも入る温泉とは趣が違う。
それもそのはず以前は高級旅館だったそうで建物も庭も素晴らしい。
お湯はアルカリ性単純泉で無色無臭でちょっと物足りないが施設も接客もしっかりしているので家族でゆっくりするのもいいだろう。
すっかり優雅な気分になった。そして美ヶ原スカイラインに向かった。今年は柿が豊作らしい。
少し行くと通行止めの看板があった。もう少し行くと道路は封鎖されていた。仕方ない回り道だ。
先ほどの温泉街に戻って山の方角を目指した。どうやら当たりだったようで紅葉の中を行く静かな道を見つける事ができた。
そして2車線のスカイラインへ続く道になった。スカイラインへは温泉街からよりもゴルフ場の方から行った方が良いようだ。
高度を上げて行くと道路に落ち葉が降り積もっていて安心できない道が続いた。このあたりは紅葉も終盤だ。
美ヶ原高原へ向かうK484、白樺の林へ入る手前で振り返ると谷間に雲がかかっていた。
晩秋のビーナスラインを走る。空が暗くなってきたので景色よりも走りを楽しんだ。
白樺湖を過ぎた頃から雨が降りだした。カッパを着る切っ掛けを逃してしまい大粒の雨の中をかなり走ってしまった。
蓼科ロープウェイの入り口を通過した。2009年にCB1300親父さんとのツーリングで待ち合わせをした場所だ。
その時に一緒に待っていたのはごんさんとTHE ITOさんで奇しくも2日前に一緒にいたメンバーだっだ。
街に降りてきたが雨が弱まる気配はない。流石に高速道路をカッパ無しで走行するのは厳しいのでカッパを着て家に向かった。
お土産は奈川村で買ったりんご、山菜の醤油煮そして馬タンの薫製でどれも家族に好評だった。
今日の走行距離は348km、伴ちゃん(Bandit 1250S)のオドメーターは47,250kmとなった。