風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

かなり好き

2012-11-18 | 中島みゆき

夏が過ぎ、秋になると彼女の出番だ。彼女の名前は中島みゆき。

春から夏にかけ、せっせとアルバムを作り、秋にそのアルバムを出して、冬に夜会やコンサートを催すのだ。

 

10月、歌姫劇場版を観に行った。2週間限定なので見逃さないよう前売り券を購入した。

中島みゆきのプロモーションビデオとライヴDVDを劇場で流すだけなのだがこれが侮れなかった。

暗い劇場でスクリーンと音だけに集中していると、みゆきの歌や生き方に感動したり、自分と対話したり、今までにない聴き方を体験できた。

 

第1部はプロモーションビデオからだ。1曲目の「おだやかな時代」が流れる。アスペクト比が4:3の映像を最近見ることが少なくなったな、とぼんやりと見始めた。

「見返り美人」、「黄砂に吹かれて」、「空と君のあいだに」と懐かしい映像が流れる。今の僕よりずっと年下のみゆきにはまだ頼りなさが残っている。

見返り美人の舞台はニューヨーク、恋に破れかぶれとなった女をみゆきが演じる。そして白いドレスで鉄橋の橋桁の梯子を登りだす女。梯子を登るのはみゆき本人だ。

黄砂に吹かれてではモンゴルの大草原を馬に乗って駆ける。何故にスタントでなく本人がやるのかという疑問を持ちつつ撮影を行ったことを話していたことを思い出した。

プロモーションビデオの後半は「囁く雨」、「愛だけを残せ」、「一期一会」と比較的最近のものが流された。囁く雨は大雨の音で始まる。雨の音と揚げ物を揚げる音の違いは難しいと話していたことを思い出した。

自分が死んで残せるものは何か、愛だけを残す、簡単そうで難しい、でもそれはとても正しいことだと思う。

本編とは関係ないがみゆきがラジオで話していたことを思い出して懐かしかった。

 

そして第2部は中島みゆきライヴから次の歌が上映された。この空を飛べたら、地上の星、土用波、銀の龍の背に乗って、この世に二人だけ、夜行、歌姫。最近のアルバムはロサンゼルスでの録音が多いのだが、そこのミュージシャン達とスタジオで撮ったのがこのビデオだ。中島みゆきのライヴ映像と言うのは夜会を除けば、市販されているのはこれと2007年のツアー歌旅ぐらいしかない。

第3部は新曲「恩知らず」のプロモーションビデオと2010年から2011にかけて行われたツアーで歌った「時代」だ。

気が付けば何度か涙を流していた。そして最後の時代でも泣いた。だから映画はひとりで見るに限る。泣きたいだけ泣けるのだ。

 

日本テレビのドラマ「東京全力少女」の主題歌「恩知らず」、横浜港の風景とみゆきの歌いっぷりにクラクラだ。

そしてこのドラマの初回にみゆきがカメオ出演した。掃除のおばちゃん役で武井咲に「あっ、中島みゆき」と言われるのだ。そしてハタキをギター代わりに「だから~」とサビの部分を歌った。

期待に胸を膨らませていたらほんのちょっとの出演で少しがっかりだ。でも日本テレビは偉い。こんなのを公開してくれているのだ。タイトルはずばり「中島みゆき出演のメイキング映像」。


 

そして11/17から放送が始まった満島ひかりが「ファイト」を歌うカロリーメイトの新しいCM、心が洗われるファイトだ。

まだ青い時代に、勝負前にファイトを聴いてから出かけたことが何度かあった。

 

現在ツアー中のみゆき。先日、東京で行われたライヴを観た。新しいアルバム「常夜灯」同様に優しく語りかけてくれるライヴであった。

 

コメント (4)
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