風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

南八ヶ岳を行く 2日目

2018-02-03 | 徒歩の旅

10/9 晴れ

朝ご飯を食べてテントをたたみ隣のテントの人たちに挨拶して出発する。今日も好天に恵まれた。少し登って振り返れば手前に編笠山、その向うに南アルプスが綺麗に見えた。

登り出しは30分ぐらいゆっくりと歩いて体を温める。この最初の30分がとても重要でその日の行動を大きく左右する。

権現岳に近くなると岩場が多くなってくる。権現小屋の手前から見える赤岳に伸びる稜線は果てしなく歩いてみたいと思わせる道だ。

権現岳を過ぎてからすぐのところにある61段の梯子、赤岳方面からの団体登山者が切れるのを待って一気に下りる。列をなしていたので10分ぐらい待ってしまった。

これは降ってから見上げた写真だ。

少し行くと分岐があって上って行く人がいたので後を追うと旭岳の山頂であった。山頂は通り抜けできず再び元の登山道へ戻った。人の後を安易に着いて行ってはいけない。

振り返れば雲海に浮かぶ富士山、銭湯に描かれている富士山みたいだ。

キレット小屋手前のツルネから少し下ったところから赤岳を望む。侵食によって削られた荒々しい岩が魅力だ。

キレット小屋で休憩する。栄養と水分をとってトイレにも寄っておく。トイレの先にあったテント場はこじんまりとしていて静かに過ごせそうだ。

しばらく登るとガレ場が連続する。浮き石だらけなので気を付けて登る。今回ここが一番気を引き締めなければならない場所だったのではないだろうか。

登り切れば岩場となる。天狗尾根の頭あたりの切り立った崖は高度感があって緊張感を味わえる。

真教寺尾根の分岐を越えれば赤岳頂上まではもうすぐだ。頂上にとりつく人たちが見える。

赤岳の山頂に着くと大勢の人で賑わっていた。この頃少し膝に痛みを覚える。ちょっと大股で登ることが多かったからかもしれない。

頂を一回りして赤岳頂上山荘で昼食をとった。雲上で食べるきのこラーメン、身体が温まった。

食べ終わって外に出ると再び冷たい空気に包まれた。膝の痛みを考えるとオーレン小屋はやめて行者小屋に下ってしまおうかと思う。地蔵の頭まで歩いてまた考えよう。

地蔵の頭に着いて逡巡する。コースタイム1時間で行者小屋まで400メートルの下りかコースタイム3時間20分でオーレン小屋まで縦走か。

急峻な下りが続けば膝はさらに痛くなるのは間違いない、オーレン小屋に向かう方が少しは楽かもしれない。オーレン小屋に向かおう。

赤岳はこちら側から見ても美しい。ここからは岩場が続くものの緊張を強いられる場所はなく淡々と歩いた。

横岳を過ぎて下りになるとやはり膝が辛い。岩場が終わると緩やかな斜面となって養生されたコマクサの群生地があった。

硫黄岳山荘を過ぎて緩やかな上りとなる。点在するケルンが道しるべだ。

近寄ってみるとコンクリートで固められたしっかりとしたケルンであった。

振り返れば赤岳は小さくなっていた。

硫黄岳の爆裂火口の縁、太古の火山活動を思う(はじめ人間ギャートルズのようなイメージ)。

硫黄岳山頂は曇って風が強いのでちょっと寂しい感じがした。ここまでくればあと1時間ちょっと、しかし下りはきつい。一度痛くなった膝の痛みが一瞬でなくなることはない。

小股で歩いてようやくオーレン小屋にたどり着いた。オーレン小屋のテン場はスノコが引かれていて快適だ。

この日は何を食べたんだろう。写真がないがご飯を炊いたのでカレーかハヤシライスだったかもしれない。肉団子はビールのつまみだったか。

膝の痛みを考え明日は予定を変更してロープウェイまでは行かず渋の湯に下ることにする。予定が決まればあとは寝るだけだ。横になると急に酔いが回ってしまった。うむむ。

日中の水分補給が少なかったと思われ夜に水をがぶ飲みし寒いからトイレに行くのもやめてしまったので朝起きると顔がむくんでいた。うむむ。