8/4 (日) 晴れ
初夏の大雪・十勝岳連峰の縦走は充実した日々であったが、好天に恵まれず厳しい山行であった。その山行から帰って3週間、天気に恵まれて美味しいものを食べるゆったりとした山歩きに行きたくなった。
花咲く北アルプス、黒部五郎に行こう。行程は3泊4日、まったりキャンプ旅の始まりだ。蒸し暑い東京の夜を抜けて竹橋から夜行バスで新穂高へ向かった。
8時間後にバスは新穂高温泉に着いた。林道を歩いてわさび平小屋に到着、冷えた果物や野菜が出迎えてくれた。帰りに寄ろう。
トイレと水の補給をして歩き出す。登山道の傾斜が大きくなり、太陽も昇って汗だくで進んでいく。ふと立ち止まって風の音を聞き、道端の花に癒される。
下野草(シモツケソウ) の仲間だろう。
秩父沢出合の冷たい水で顔をジャブジャブと洗った。気持ちいい!ここは風も涼しいので多くの人が休んでいた。
この花の名はなんと言うのだろう。まぁ、他の花の名前も間違えているかもしれないから、かわいい花と言っておこう。(その後、味噌川草 ミソガワソウ であることが判明)
鏡池に到着、穂高の山々の頂に雲が湧いていた。
鏡池からすぐのところにある鏡平山荘で食べたい物があった。
練乳もあるのか、ここはいちご一択であろう。暑かったので飲むようにかき氷を一気に食べた。こめかみが痛くなってもかまわない。
蝦夷塩釜 (エゾシオガマ)、だと思いたい。
信濃金梅(シナノキンバイ)
ん、鷲羽岳が見えたかな。もう一息だ。それにしても暑い、暑い、暑い。
日光黄菅 (ニッコウキスゲ)だよね。
大文字草 (ダイモンジソウ)
四葉塩釜 (ヨツバシオガマ)
深山竜胆 (ミヤマリンドウ)
白山風露 (ハクサンフウロ)
午前橘 (ゴゼンタチバナ)
バテバテで双六小屋に着いた。テン場は高校や大学の山岳部の合宿で結構な賑わいだ。
テントを張り終えたらビールだ。山小屋に求めるもの、それは冷えたビールだ。鷲羽岳にジョッキを掲げた。
初メスティン 、ヒジキを入れてご飯を炊いてみた。塩気が足りなかったが、おかずは沖縄そばに豚肉の生姜焼きなのでこれでいいのだ。
そして、持ってきた缶ビールはすっかり温まっていたので栄養ドリンクと思って飲んでしまった。
双六池を眺めたり、思い思いに過ごす登山者を眺めたり、コーヒーを飲んだりして時間はすぎていく。
日が傾いてテントの中にいられるようになった5時ごろに寝てしまう。疲労感の中で眠りに落ちていく瞬間が好きだ。