9月19日 (土) 晴れ時々雨
少し風があるけれど晴れて気持ちのよい朝を迎えた。テントを出れば遮るもののないクッチャロ湖が広がっている。ヤッホー!
午前中は近く(近くと言っても20km〜30kmぐらい離れている)の小渓に釣りに出かけた。その溪に向かう途中で行く先に虹が出ていた。
その渓を訪れるのは3、4回目だと思う。狙うのはヤマメだ。しかし渋い、遡上する鮭は結構いるが、肝心のヤマメの気配はない。入渓地点から上流に向かってしばらく歩いたが全く釣れず、下流に向かった。
下流には流木が積み上がっていた。少し前に大雨が降ったようだ。これではヤマメはいないだろう。
場所を変えようと少し離れた別の川に向かった。川を見てみようと路肩にバイクを止めたがブレーキをかけた後輪が滑ったので嫌な感じがした。
川を覗くと浅瀬をバシャバシャ泳ぐ鮭がいた。していたが、その嫌な感じはもっと悪いものになった。路肩を出ようとした時、少しぬかるんでいる斜面でタイヤがスリップして抜けられなくなってしまった。抜け出ようとアクセルを開けたら後輪が泳いでしまって転倒してしまい泣きそうだ。倒れたバイクをやっとのおもいで押し上げてタイヤの下に砂利を集めて突っ込んだ。白煙を上げるぐらいタイヤを回転させてどうにか抜け出すことができた。磨り減ったタイヤをそのままにしているのが悪いのだけれど、もう滑りそうな場所には入らないように気をつけようと思った。意気消沈してしまったので上流には向かわずキャンプ場に戻ることにした。
キャンプ場に戻って釣りの長靴を乾かしたりしてグダグダしていたが、天気もいいし時間があるので宗谷岬まで走ってこよう。そこには気持ちのよい道が続いているのだから。
好きな道をあげる際にここは外せない。何度訪れても感動する道、それがエサヌカ線だ。地平線に伸びるまっすぐな道、その先にあるのは青い空と雲だけだ。
宗谷岬に向かうオホーツク海沿いの国道は空いているけれどスピードを上げずにゆっくりと流す。ゆっくり走れば景色をゆっくり見ることができるのだ。
宗谷岬はもちろん空いていた、COVID-19のパンデミックの影響だと思うけれど食堂も軒並み閉店になっており、辛うじて開いていた店でお昼ご飯に海鮮丼を食べたが、良いところを見つけられずがっかりして店を出た。
気持ちを新たに白い道へ向かった。白い道は宗谷丘陵にある砕いた帆立貝の殻を敷いた道だ。走るとザキザキとタイヤが音を立てて気持ちいい。
キャンプ場に戻り、温泉に浸かり、サッポロクラシックビールを飲んで夕陽を見る。贅沢な時間を過ごせることに感謝した。
夕飯はセイコーマートで買ったお惣菜と、鶏のささみと再びスーパーで購入したタモギ茸を使った炊き込みご飯だ。これは炊く前の写真、炊き上がった後は暗くて写真をうまく撮れなかったので省略。
夜も晴れたので360度見渡せる星空を飽きるまで眺め続けた。