9月24日 (木) 晴れ
テントの周りでバリッバリッと音がして目が覚めた。その音までの距離は数10cmだ。羊が散歩すると聞いていたのできっと羊が草を食んでいるのだろう。
少しずつ音が移動していったのでテントから出てみるとそこに2頭の羊が熱心に草を食べていた。
少し前にバイクのタイヤが磨り減っていると書いたけれど、本当にまずいことになっている。帰りはフェリーで新潟に着いてそこから300km以上高速道路を走らなければならない。そして天気予報は雨なのだ。
この後輪の写真を見てわかるようにこれで雨の高速道路を走るのは自殺行為だ。前輪も同様に交換しなければまずい状況だ。ちなみにこのタイヤはミシュランのPOWER RSと言ってグリップ力が高く安心してバイクを倒せる走りやすいタイヤであった。
これは1日前の写真、1日でどんだけ削れんだ。
今日は不安材料であるタイヤの交換を優先順位の一番にした。旅は常に何を優先順位の一番にするかを心がけている。そして1日に実行するのは一つで十分だなのだ。
店舗の営業時間を待って旭川にあるメーカー系バイクショップや大手バイクショップに電話をかけてみたけれど、バンディット1250に装着できるタイヤの在庫はなかった。バイクタイヤの需要は低くバイクタイヤ専門店以外に在庫がないことは珍しいことではない。
やっぱり札幌か。札幌のタイヤ専門店に電話してみると希望メーカーでのタイヤがあった。そして運の良いことに今日交換できる時間があると言うので交換をお願いした。
富良野の街を抜けて富良野川を超えて事件発生!左のパニアケースが空いてブラブラしている。パニアケースは取り外し可能なバイクに取り付けられるハードケースのことだ。ケースをしっかり閉めずに出発してしまったらしい。ケースの中にあったものを思い出そうとした。結露や雨でテントに着いた水を拭き取るスポンジがあったよな。どこで落としたのだろう。あとは思い出せなかった。
今は札幌にあるその店まで行くことに集中しよう。幹線道路を避けて山道を流していく。どんだけ山道が好きなのだろう。
札幌のリバーランドサービスと言うショップでタイヤを交換してもらった。新しいタイヤはミシュランのROAD 5、アクティブな走りができそうなパターンである。
足掛け7時間、往復250km、タイヤ交換の旅であった。日が傾く頃に富良野に戻ってきた。
十勝と大雪の山塊を望んだ。山塊の向こう側から雲が溢れそうになっていた。
残念ながらキャンプ場のジンギスカンの時間には間に合わなかった。まぁ、そう言うこともある。フラヌイ温泉でリフレッシュし、キャンプ場に戻って焚き火をしながらコンビニのお惣菜を食べた。そしてサッポロビール、気持ちよくようことができた。
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