リズムキープは音楽の基本だ。
洋の東西を問わず、一定のリズムというお約束の上で至福の時が訪れる。
ウクレレの初心の方が人差し指に親指を添えることがある。
無意識にそうするようで、ちょうどものをつかむような格好でダウン・ストロークをしようとする。
見ていると半数以上の確率で見られる現象なので、指さすとかものをつかむといった動作がそうさせるのか、
ひょっとして「ピックを持って弾くというイメージ」が強くてそうなるのか、不思議な現象だ。
それから手首の運動だけで弾こうとするケースも見受けられる。
どう弾こうと自由なのだが、次のステップに行った時、困ることが起きる。
とりわけコード・ストロークを行う際に、指の角度と手指の滑らかさが重要になる。
指を開いたままストロークをしようとしても、関節の構造上曲がらない角度ではうまく弾けない。
ドラムスの世界でもこうした身体の構造上の制約を知った上でのトレーニングが必須のようだ。
教則DVDを見ると、スティックの持ち方ひとつとっても奥深いことがわかる。
どんな楽器でもコントロールできているか否かがひとつの判断基準だろう。
弦楽器に関しては弦をコントロールすることがポイントだ。
誰が弾いても同じ音が出る(はずの)ピアノで、感動を呼ぶ演奏とそうでもない演奏があるように弦楽器の世界でも初心とベテランの違いは大きい。
理論でうまくなれるものでもないのだが、音楽への探究心は解体新書にまで及ぶものかと感嘆する。
科学的とはこういうことを言うのかもしれない。
それにしても美しくて淡々と弾く女性のアーチストはいい。
教則DVD 「ドラマーが知っておくべき身体の仕組みと動かし方」 Digest
ドラム教則DVD「ゼッタイ叩ける!ジャズ・ドラム超入門」Digest
Anthony Wilson, Larry Goldings & Jim Keltner: Live at Blue Whale - "Mezcal" (Wilson/Goldings)
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