「チッキン・スキン」とは良くぞ申したものよ
計算したのでない音楽が始まる、音圧とリズムに無条件に足が上がり、立ち上がり会場全体が一体化する
ライ・クーダーのソロもいいが、バンドにいる時の仕掛け人的立ち位置がいい
けしかけるようなリフは、否が応でもバックビートを刻みたくなるし、ベースは存在していないかのように低音の中に埋もれる
今はもう大昔となった「Chicken Skin Music」を聴いた時の興奮が蘇る
すっかりお年を召したフラコ・ヒメネスは顔に面影が見当たらないようだが、アコーディオンの音は何も変わっていない
出てくるミュージシャンの興奮も伝わる
音でボーカルを持ち上げる素晴らしいセッションに「ありがとう」と会釈する男性、あまり意味がわかっていないと思しきお嬢さんにもそれなりに
全体のサウンド作りがライのファンにはたまらない
近年こういう落ち着いた演奏が聴けないのは悲しい
音の世界を作り上げる、その世界に入り込む
そこにいる誰もが幸せを共有する
そんな簡単なことが実は一番難しい
だから感動する
Ry Cooder at Nashville
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