夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

ファルセット

2015年04月15日 | 音楽


久しぶりにお会いした皆さん、随分長いことウクレレを楽しんでいる。
素朴で前向きで一生懸命、ハワイ音楽が好きだし、やりたいと聞いている。

最近のウクレレの先生はギター出身でハワイ音楽にあまりこだわらない先生が多い。
ある曲に関して「裏声で歌わないで地声で歌うように」との指導があったという。

「ハワイ音楽の魅力はファルセットによるところが大きいのに」と驚いてしまった。

詳細はわからない、ファルセットにはなりきっていなかったのかもしれないし、声量を大きくするために地声で歌うことを勧めたのだろう。
また曲調によっては地声の方が良い場合もある。

メリハリのある大きい声は望ましいけれど、「ハワイ音楽らしさ」も重要だ。

もう一つはリズムの訓練。
これには時間がかかる、キャベツの千切り(というのかどうか)を高速でできるようになるようなものかもしれない。


数年前のアロハ横浜イベントでお会いしたウルウェヒさん、「キパフル」がヒットして最初に聴いたとき女声かと思った。
当時親しくしていたO嬢の声がそっくりだったので、余計その印象が強かったのだろう。

当然のことながら、ファルセットで聴いているヴォーカル曲と地声とでは全く異なる。

地声が「直接的である種自然」というなら、裏声は「装飾的で華美、よそ行き」かもしれない。

ファルセットは、その昔教会への出入りを禁じられていた女性の代わりに男性が賛美歌を歌ったのが始まりという説がある。
ハワイのミュージシャンが、ライブで「G」から歌い始めて転調してキーを上げ、また転調する。
次々と転調して最終的にオクターブ上の「G」で歌い終わるなんて芸当ができるのは、こうした歴史があるゆえか。

ファルセットの魅力は、メロディを流れるように加速させ透明感のある音場を創るところにある。
発声練習の賜物ではなく、ハワイでいう「Mana(気)」によるところが大きいと思う。

さて先ほどの皆さんにアレンジ譜をプレゼントした。
彼女たちの元講師が音楽仲間であったことから他人事ではないという気がしたからだ。
一年後が楽しみだ。



Hawaiian Scenes

Pua Lililehua - Uluwehi Guerrero & Halau Kauluokala

Uluwehi Guerrero - Kipahulu

Uluwehi Guerrero & Aunty Genoa Keawe Performing Live PT 1

Uluwehi Guerrero & Aunty Genoa Keawe Performing Live Part 2


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