子供がバンドを編成して演奏するのは、見ていて楽しい
大人びたパフォーマンスをやらせるのは鼻つまみものだが、素直に音楽にのめり込む姿は親でなくとも見て微笑ましい
小学校低学年の女の子3人のバンドクリニックをお試しでお引き受けした
今バンドがあるわけではなく親御さんの子供にやらせてみたいという期待にお応えした次第だ
近隣に住み同じ小学校に通うお友達3人は、それぞれがドラムス、ピアノ、ウクレレを習っている
ドラムス嬢の発表会で楽曲「キセキ」を大人に混じって演奏するのを見た親御さんが、これならバンドができそうだと思い立った
バンドがなかなか育たないのは機材など必要なアイテムが多い上に、ドラムスなどスタジオ施設が必要だからだ
ましてや子供用の楽器を調達しなければならないならそれこそ大手楽器店のスタジオでしか対応できない
幸いドラムスは大人用でレッスンを受けているというからスタジオの備品で事足りる
キーボードも家庭用のものを持ち込んで、先ずはやってみようということになった
福島の歯科大学出身の歯科医たちが覆面で製作したという「キセキ」は良くできた楽曲だ
印象的なコード進行の上に歌がたたみかけるように乗っかっていてリズムが変化してゆく、間にラップが入ったりと、学校でもとりあげているらしい
1音づつコード展開するようなアレンジ箇所は、初級者にはハードルが高いが、子供はそんなことはお構いなしだ
レッスンでやっていないピアノ嬢にとっては初めての曲なのでコード弾きをその場で教えて対応することにした
わずか一時間余でセッティングから片付けまでして、なおちょっぴりでも彼らに「成功体験をしてもらいたい」のが講師の思い
コード理論の説明をする時間などないので鍵盤を押さえながら口頭で「C、Cオーギュメント、」とやる
無言の彼女はコード・プログレッションの説明に耐えていたが、やがてそれら和音は楽曲の進行とリンクしていることに気付いたようだ
そして一時間弱でイントロと楽曲前半部分についてこの乙女バンドは譜面を共有できた
マイクが欲しいとの声は、先生にはわかっていたことで、機材使用料がかかること、準備に時間と手間がかかることで今回は無しにしたのだよ
まあ、案ずるより産むが易しでやればできる、月2回くらい集まって音出しできればバンドらしくなるだろう
スタジオで大きな音で音楽をやること、しかもお友達とで、彼らはまるで遠足に来たようなはしゃぎようだった
そう、バンドをやるってことは楽しい、一生忘れられないほどの思い出になる、、、だからやめられない
GReeeeN - キセキ
Boz Live 2004)
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