楽器は、美しい女性を夢見て男が作り上げた世界ではないか。
とりわけ弦楽器の繊細な表面、滑らかな曲線と美しい木目は、素敵な女性に出会った時のときめきを思わせる。
弦楽器に限らず、古典楽器の装飾性と機能美は見ているだけでも楽しい。
もちろん製作者の技術力とセンスが大きくものを言うし、量産メーカーならカラーと伝統がある。
我々が日常使っているギターやウクレレ、エレクトリック・ベースなどはせいぜい50年から60年の歴史だが、ほぼ自身の齢に近いような楽器には愛着と信頼、そして枯れた心地よさを感じる。
楽器は新品より達人が使いこなした古いものがいいという言い伝えがあり、それは真実だと思う。
弾いていないギターよりも弾き込まれた状態の良い古いものの方が「いい音」がする。
さて2003年頃のボズ・スキャッグスのアルバムは、ギターで言えば弾き込まれたヴィンテージの香りがする。
ジャズだからでもなく、ブルース・ギターを弾くからでもなく、ロッカーだからでも、ソングライターだからでもなく、味わいがある。
ワインの試飲をして印象を求められと「甘く切ない2回目の初恋」とか「悪女の深情け」なんていってソムリエ様に叱られる。
高級なワインをいただく機会は少ないが、新酒の爽やかさと全く異なる世界がある事は素人にもわかる。
2003年、2004年と言えばもう10年まえのこと。
落ち着いた演奏とボーカル、いいサポートミュージシャンに囲まれて語りかけるようなボズのステージングがいい。
マット・ビソネットのベースが上品で素晴らしい。
バックコーラスのお二人も、ブラスの皆さんも、ハモンドのドップラー効果も好きだ。
最近思うのは、ロックやジャズとかハワイアンとか、固定観念や先入観で決めつけない事だ。
色々な音楽の洗礼を受けている方がより高度な展開が期待できるし、引き出しが多いミュージシャンとやる音楽は楽しい。
そしてミュージシャンに刻まれた人生や歴史と相まって「それらの複合要素が魅力になる」からだ。
許容範囲が広がるってことは音楽性が豊かになるってこと。
ボズのワイナリーのワインもヴィンテージかしら、いただいてみたいものだ。
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YouTube: Boz Scaggs - Save Your Love For Me (Live Conan O'Brien 2009) TURN IT UP!!
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YouTube: Boz Scaggs - Miss Riddle
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YouTube: Boz Scaggs - Never let me go
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YouTube: Boz Scaggs - For All We Know
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YouTube: Boz Live 2004)
Memphis価格:¥ 2,346(税込)発売日:2013-03-04 |
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