40度の湯はぬるい。
しかし露天風呂に浸かるニホンザルにはちょうどいいのかもしれない。
一足先に咲いた桜を眺めながら温泉に浸かるのは日本ならではの贅沢だ。
頭上の樹木を眺めると何かが動いている。
「大きな野鳥かな」と思いながらよく見ると鳥とは異なる小動物だ。
なんと、30センチほどの「リス」が長い尻尾を振りながら樹枝を素早く渡り歩いている。
源泉が流れ落ちる頭上には庭石に湯だまりが待機していて湯煙が舞い上がる。
その湯煙を楽しむかのように数匹のリスが戯れている。
嗚呼、日本に生まれて良かった。
野鳥とリスを眺めながら温泉に浸かる幸せよ。
彼らも厳冬のひと時、天然の湯の恵みを享受している。
ハワイもいいが、祖先の住んだ豆州も子孫への「帰れコール」をしているようだ。
壁の向こうに車の喧騒が聞こえる日常があったとしても、天を見上げるわずかな空間は至宝のごとく輝く。
野生のリスたちは人の手が入った庭園と温泉を見つけて住み着いていた。
関東近郊では宅地造成という錬金術に惑わされた人間たちによって野生の動物たちが追いやられている。
彼らが生きてゆくためのせめてもの配慮が必要だ。
なぜなら彼らの生きている様子を見ることは我々人間の楽しみ、幸せなのだから。
Hapa Live in Keauhou, Hawai'i 2011
HAPA - Kahea U'ilani
Hapa - Pahinui Aloha (HiSessions.com Acoustic Live!)
Hapa - Tuahine (HiSessions.com Acoustic Live!)
Hapa - Tapa`o No Te Here (HiSessions.com Acoustic Live!)
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