夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

感性という個性

2016年09月23日 | 音楽


「すべての人の心に花を」は好きな楽曲でこれまで随分演奏してきた
この曲ばかりを集めたCDアルバムがあるくらい、様々なアーチストがカバーしている

秀逸なのはハワイでレコーディングされたライクーダーが参加しているもの
以来私の中ではこれがお手本として最上位に君臨している

テレサ・ブライトのハワイ語バージョンは独特の爽やかさを持ってアレンジされ、まるで別物のような仕上がりだ
スラックキーギターで弾いていると思われるギター一本のバッキング、独特のタメで歌うハワイ語になんの違和感もない

コードの進行を見ればこれが日本サイドの常識から外れてくる
小節の半分で変えてみたりすんなり循環コードですませるわけではない

以前にも書いたが、フィリピンの少年たちがガットギターで弾いて歌ってくれた「君といつまでも」
「A C#m」が我々の常識だが、これを「A C#7」とやって平然と歌っている

いや、単純に間違えて覚えただけかもしれないが、これが実にエキゾチックなアレンジとなって聴こえた
朝日の爽やかな日光でなくて、真っ赤な夕焼けの空を思わせるような広がりがある

楽曲の捉え方が民族性によってこんなに変わるとしたらそれは魅力になる
感性の違いと片付けてはいけないと思うのだ

クロード・ルルーシュが、「歌詞とか音程とかでなくてその人の内面が出る歌」と言っていた
とかく声量や絶対音感を求める日本にあって、感性という個性は重要だ

 

Hana(花)Hawaiian Version(すべての人の心に花を)Pua Ka Ipo-Teresa Bright


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