夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

ロニーとデイトナズ

2015年08月21日 | 音楽


サーフィンが今ほどポピュラーでなかった頃、サーフィン・ミュージックという言葉があった。
深いリバーブをかけたエレキギターが主役で軽快なリズムと明るいサウンドがサーフィンという世界をイメージさせた。

専門家に聞けばサーフィンもホットロッドも音楽ジャンルとしてあるわけではなくレコード各社の「売らんかな商法」の宣伝テーマだったようだ。
1965年あたりからこうしたエレキギターのサウンドがもてはやされ日本へもやってきた。

エレキギターを始めたばかりの少年にとってシャンティーズの「Pipe Line」は練習曲として丁度よかった。
アストロノーツの「太陽の彼方に」はどうやってあのギターサウンドを出しているのか不思議だったが、どうやらリバーブユニットのなせる技だった。

Fender社のギターアンプにはスプリング式リバーブユニットが組み込まれていて「Deluxe Reverb」「Pro Reverb」など多くの機種があった。
アンプの下部に長いスプリングを配したボックスがありこのスプリングを利用して電気的にリバーブ効果を得るアナログ機器だ。

もともと電話会社のベルが遠隔地間の通信における音声到達の遅れを補正するため開発したものを、オルガンのハモンド社がリバーブ、音楽視点で着目したらしい。
レオ・フェンダーはこれをミュージカルアンプに採用してエレキ少年たちが愛用することになる。

こうした発明や開発、商品化までのプロセスは興味深い。
アメリカのガレージから始まる起業のサクセスストーリーは今でも伝統としてあるようだ。

ロニーとデイトナズは60年代後半にヒットを飛ばしたグループ。
ボーカルが印象的で、アルバムの中にホットロッドもサーフィンを冠したタイトルもあるのが当時を思わせる。

それにしても日本のエレキ少年が憧れて聴いていたアメリカのミュージシャンたちはそんなに歳の違わない若者だった。
20歳前後の若者たちがバンドを作りレコーディングしてヒットする、海を越えて日本の少年たちがコピーをする。

そんな時代だった。




Ronny and the Daytonas-I'll Think of Summer

Ronnie And The Daytonas - Little G.T.O

RONNY AND THE DAYTONAS sandy (featuring FARRAH FAWCETT as 'SANDY')

Ronny and The Daytonas-Baby Say No 1966

Ronny & The Daytonas - Come Into My Heart


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