少年の頃、カッコイイ兄貴分に憧れる時代がある。
音楽に目覚めた頃、それはジョン・レノンだったり、通った高校の先輩だったりと。
音楽では、作詞、作曲ができる人に尊敬の念を持つ。
60年代は、ごく普通の少年が音楽に目覚め、ギターを始めて歌い、曲を作り、ミュージシャンとなる人が多かった。
「フォーク・クルセイダーズ」は京都から出てきたミラクル・ヒット・メーカーだった。
3人の個性もユニークだったが、それぞれの声のバラエティも大きな魅力だった。
なかでも加藤和彦さんの存在は光っていた。
オシャレとかカッコイイとかが似合う人だったし、憧れの兄貴分だったように思う。
彼の出演する「ハワイの音楽取材」をテーマにしたさるTV番組を見て「ホーッ!」と思ったことがあった。
まだ日本でそんなに知られていなかった「スラック・キー・ギター」を紹介していたからだ。
「さすが、世界の音楽をおさえているんだなあ」と感心した。
そして今になってハワイ出身の「ベッツィ&クリス」のヒット曲「白い色は恋人の色」が彼の作品であったことを再認識する。
彼のハワイつながりは、この曲が「縁」だったのかしら。
こうしてみると「作詞:北山修、作曲:加藤和彦」のユニットは名コンビだったと思わざるを得ない。
メロディは、歌詞のイメージで浮き上がるし、歌詞はメロディにのって活きてくる。
Iさんから「あの素晴らしい愛をもう一度」の演奏に際してアドバイスを求められた。
そういえばヒュー・ジャックマン氏がCMで歌っていたし、英語の歌詞が似合うのは楽曲が優れているからに他ならない。
「ブラザース・フォア」の演奏は、フォークのレジェンドの貫禄を物語っている。
前のめりの演奏になりがちなこの曲のリズム・セレクトについて、私はあえて「ゆったリズム」を提案した。
そう、ハワイを提案したわけだ。
30分ほどで作成したデモ・レコーディングは、充分ではないものの、意図するところをご理解いただけたのではないだろうか。
Iさんのライブでの仕上がり具合が楽しみだ。
あの素晴らしい愛をもう一度-ブラザース・フォア
クラウンTVCM「若草色のクラウン」篇 60秒
あの素晴らしい愛をもう一度
加藤和彦・(詩)安井かずみ/San Salvador /Album: Papa Hemingway
白い色は恋人の色
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