サフラン茶屋さんの大屋さんは隣で昔ながらの手造り味噌屋さんを営んでいました。
味噌「星六」と独特な大きな文字でシャッターに書かれておりました。
そして手掘りの木の看板も魅力的。
「ガラガラガラ」っとガラス戸を開けるとご主人が「はーい」と出て来ました。
「いらっしゃいませ」
小さなお店で、自社製の手造り味噌十数種類と梅干やら塩、醤油が並んでおりました。
ご主人と言っても優しそうな、未だ若いパパさん。
すぐさま手造り味噌の説明をしてくれました。
醸造の街摂田屋で発酵食品を造っているお店の中では歴史が浅いのだそうです。
店名の「味噌星六」は明治30年に星野本店から分家した6人兄弟の末っ子、星野六郎さんから取ったのだとか。
有機農法で作った原料にこだわり、水にこだわり、天塩や糀にもこだわって昔ながらの木の桶で仕込む方法にもこだわって造る味噌。
とても自慢げに、でも奥ゆかしく話してくださいました。
造っている味噌は大きく分けて5種類。
「昔造り味噌」
「米味噌」
「こだわり味噌」
「麦味噌」
「越後赤味噌」
この5種類の「1年もの」「2年もの」「3年もの」で15種類。
フレッシュな1年ものを好む方、どっぷり熟成した3年物を好む方、様々だそうです。
5種類の味噌は原料や糀の種類、塩の産地、天然水のこだわりなどで分かれているそうですが、とことんこだわったのが「こだわり味噌」
事細かく、ありったけの説明してくださいましたよ。
私からは何も聞いていないのに。
「さて、どれを買おうか」と見定めようとしたら、棚の裏側に廻って「こんなのもあります」と
そこには星六さんオリジナルの「柿の種」が並んでおりました。
そして試食も。
「ポリポリ」
それは玄米で作った素朴な柿の種でした。
玄米を型どって焼き上げただけのもの。
塩で味付けした「サラダ味」
醤油で焼き上げた「醤油味」の3種類。
どれもとても優しい味わい(^^)
今まで食べてきた唐辛子色の柿の種とはまるで別物です。
「こんなの見たことも食べたこともない!!」
衝撃的でした(≧▽≦)
もちろんお土産にお買い上げ(^^)イイモノミツケタ
そして、肝心の味噌。
私は「白みそ派」なのですが、たまには熟成された味噌もいいか。
価格的なことも含め選んだのは、木桶発酵「昔造りみそ」の2年ものでした。
少し大人になって「発酵香」を楽しんでみることにしたのです(^^)
お会計を済ませて壁を見ると、額縁入りの書が飾ってあります。
文字はお店の名前「味噌星六」
「これは?」
「これはキット我が家で一番の宝物だと思いますよ(^^)」とご主人。
左下に押された朱印
「中川一政」
今は亡き、人気の洋画家さんの作だそうです。
後で調べてみたら洋画だけではなく、色んなジャンルをこなす画伯でしたよ。
良いものを見せていただきました(^^)
翌朝、さっそくお味噌汁でいただきました(^^)
「ん~、違う(#^.^#)」
いつもの白みそはもちろん美味しいのですが、2年の歳月が織りなす発酵香もどこか懐かしさを感じましたよ(^^)
違いの分かる男を演じました( ・´ー・`)
今回訪ねた醸造の街「摂田屋」のお店はどこも人懐こくてステキな時間を過ごせました。
シンボル的な施設もいいのですが、個人経営のお店はまた違った魅力がいっぱいでしたよ(^^)
摂田屋にはまだまだ沢山の魅力が隠れているのだと思います。
また散策してみよ (^^) yunotani kenpo .j.hoshi
そういえば、そろそろお昼の時間。
何食べよ。