

ウチの母ちゃんがポチして下さいと言ってます!
多分、25年以上前の事かと思うのですが、 オイラの師匠がまだバイク屋をやってた時、
たくさんのお客さんが 店を出入りしていましたが、その一人に、バリーシーンという
ニックネームを付けられた人がいまして(我々が付けたアダ名ですので 本人は知らないと
思います) とにかく口が達者で どうしてあんなに自信があるのだろう

不思議なくらい何の話にも入ってきます。
師匠の店は、モトクロスのレーシングチームでもあり、昔はカワサキの1年前の
ワークスマシンが支給されてたり、2本サスの時に、まだ発売されてないユニトラックの
サスのマシンがメーカーから貸与されてたりするほどのレーシングチームでした。
そこに、バリーは、何でも知っている! みたいな顔をして入り込んできました

もちろんバリーはレースなんて未経験です。 乗ってくるバイクは RG50!
ごく普通の一般車の原チャリ! 冬になるとオイラ達は、雪の積もらない浜辺に行って
モトクロスをして遊びます。 浜から帰って来ると 師匠の店でバイク談義(^^)
そんな時に、バリーが店に来て 一緒に加わるのですが バリー君は
「 そこはあーやって、こうやると、いいんですよ! 」 とか、訳の分からない事を
言い出します。 オイラなんて まだ人間が甘いもんで聞いててイライラして来てるのに、
師匠はニコニコしながら聞いています。
偉大な師匠は、バリーの説明を「 ウンウン 」とうなずいて、どんどんと待ちあげます。
そして、掛けてあったハシゴを外す! と言う技が得意技

オイラも何度やられた事か^^;
バリーは師匠に 罠とは知らずに調子に乗って、どんどん登って行きます。
師匠は褒めちぎります!「 それは凄い! 」「 そんな事 俺には絶対にできないよー! 」
とか言われて、バリーは有頂天

登り切ったバリーに、師匠は 「 それで、そのRG50で砂浜の丘で、ジャンプは
どれくらいできるの? 」 と聞いたら、 バリー様は 「 う~ん! こないだ飛んだんだけど
20m位かな! 」 オイラは心の中で ( ドヒャー! コイツ何言ってんだ

と、思いました。 それでも師匠は「 それは凄い! 俺なんてモトクロッサーでも
10mも飛べないよ♪ 」「 人の才能って平等じゃないよなー♪ 」「 キミみたいな人材は
絶対にモトクロスに向いているんじゃないの

少ししてから思い付いたように、
「 そう言えば、さっきのジャンプの話だけど、
見たいから これから浜に行かない? 」
すると、バリー様は 急に用事を思い出したらしく、ピッ

文章にすると、よく解らないのですが、その「 間 」のタイミングとか 素晴らしく上手くて
バリー様が帰られたあと、オイラは師匠の話術に惚れぼれしたものです

その「 間 」の取り方を、天然化して行うのが 銭婆ですね(=_=)
話が反れました、失礼!
それからバリーは原チャリではなく、車に乗ってくるようになりました。
車で来るようになったバリーは、バイク修理をしている師匠に ピッタリくっ付いて
修理のアドバイスをしてました<`~´>
※実際のバリーシーンとは'80年代のバイクの世界選手権王者、ヨーロッパでは
知らない人は居ないほどの有名ライダーです。 ここに出てくるバリーとは
まったく関係ありませんので、ご了承ください。
