父ちゃんが亡くなってから一週間ほど過ぎて 施設から連絡があり
「 今までの私物が整理出来ましたので 取りに来て下さい、 」 と言われて、会社を午後から早退して
母ちゃんと荷物を取りに行きました。
まずはたくさんの書類に 署名と印を押して もうこの施設との お付き合いが終了した事が決まります。
「 ウチの父ちゃんが死んで居なくなって 次の人はもう入りましたか? 」 と、訊きますと、
「 ちょうど今日、入りましたよ、 」 と言われて 何だかここも父ちゃんの場所が亡くなってしまった気がして 寂しく思いました。
「 ここは年間、どのくらいの人が 亡くなるのですか? 」 と尋ねると、
一年で 13~15名の人が亡くなるそうで 思っていたよりも多いんだなと感じました。
それよりも 入所を待っている人は 400名程いると聞いて なおビックリ!
書類が片付くと 父ちゃんの私物が大きなダンボールに入れられて 台車に三個積まれた状態で奥から出て来ました。
そして 昔、オイラが父ちゃんに買った 車椅子も持ってこられて、
「 一応、これで全部ですね、 箱の中身を確認して下さい 」 と言われて箱の中身を見ますが
ほとんど、タオル類や毛布類です。 あとは 洗面道具や髭剃り それに父ちゃんの衣類がギッシリと入れられてました。

いつの間にか 荷物がたくさん増えてました。
でも、これらを持って行っても ほとんど処分するものばかりなので タオル類だけ貰って、後はここに置いていって、
施設の方で処分してもらうようにお願いしました。 ( タオルは車とかの洗車等に使えますからね、 )
書類も書き終わり お世話になった 職員の人に 心からお礼を言って 施設を出ました。
「 二年半、長かったような 短かったような…。 もうここには通わんでもいいんやなぁ、 今となっては寂しい気がするで 」
続けて母ちゃんは、
「 今思うと よう通って来たもんやと 自分で思うでぇ、 あんなクソ爺と思っても 行かな可哀そうに思えてなぁ、 」
オイラは つくづく母ちゃんはよくやってくれたと思います。

施設から受け取った 父ちゃんの荷物
母ちゃんに 「 車椅子はいつでも乗れるようにタイヤに空気を入れとくから 」 というと
「 誰が乗るんや? 私はまだまだ大丈夫や(`´) 」 と、真面目な顔して答えてました^^;
帰り道、「 ここの田んぼの道はもう何べん通ったやろ、 ここも もう来んでもいいとなると 全て思い出になるなぁ 」
と何気なく ポツリと云い放った言葉に 全てが集約されている様な気がしました。

父ちゃんの施設は冬になるとこんな場所を通って行かねばなりません

雪が消えると花咲く春がやってきます。

夏になると 田んぼの稲の緑が とてもキレイです。

稲刈りが始まる頃、父ちゃんはこの世を去ってしまいました。
父ちゃん、病気の身体を抜け出して、 元気になったでしょうかねぇ・・・。

「 今、食べるのに必死だから邪魔しなでね! 」
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まずはたくさんの書類に 署名と印を押して もうこの施設との お付き合いが終了した事が決まります。
「 ウチの父ちゃんが死んで居なくなって 次の人はもう入りましたか? 」 と、訊きますと、
「 ちょうど今日、入りましたよ、 」 と言われて 何だかここも父ちゃんの場所が亡くなってしまった気がして 寂しく思いました。
「 ここは年間、どのくらいの人が 亡くなるのですか? 」 と尋ねると、
一年で 13~15名の人が亡くなるそうで 思っていたよりも多いんだなと感じました。
それよりも 入所を待っている人は 400名程いると聞いて なおビックリ!
書類が片付くと 父ちゃんの私物が大きなダンボールに入れられて 台車に三個積まれた状態で奥から出て来ました。
そして 昔、オイラが父ちゃんに買った 車椅子も持ってこられて、
「 一応、これで全部ですね、 箱の中身を確認して下さい 」 と言われて箱の中身を見ますが
ほとんど、タオル類や毛布類です。 あとは 洗面道具や髭剃り それに父ちゃんの衣類がギッシリと入れられてました。

いつの間にか 荷物がたくさん増えてました。
でも、これらを持って行っても ほとんど処分するものばかりなので タオル類だけ貰って、後はここに置いていって、
施設の方で処分してもらうようにお願いしました。 ( タオルは車とかの洗車等に使えますからね、 )
書類も書き終わり お世話になった 職員の人に 心からお礼を言って 施設を出ました。
「 二年半、長かったような 短かったような…。 もうここには通わんでもいいんやなぁ、 今となっては寂しい気がするで 」
続けて母ちゃんは、
「 今思うと よう通って来たもんやと 自分で思うでぇ、 あんなクソ爺と思っても 行かな可哀そうに思えてなぁ、 」
オイラは つくづく母ちゃんはよくやってくれたと思います。

施設から受け取った 父ちゃんの荷物
母ちゃんに 「 車椅子はいつでも乗れるようにタイヤに空気を入れとくから 」 というと
「 誰が乗るんや? 私はまだまだ大丈夫や(`´) 」 と、真面目な顔して答えてました^^;
帰り道、「 ここの田んぼの道はもう何べん通ったやろ、 ここも もう来んでもいいとなると 全て思い出になるなぁ 」
と何気なく ポツリと云い放った言葉に 全てが集約されている様な気がしました。

父ちゃんの施設は冬になるとこんな場所を通って行かねばなりません

雪が消えると花咲く春がやってきます。

夏になると 田んぼの稲の緑が とてもキレイです。

稲刈りが始まる頃、父ちゃんはこの世を去ってしまいました。
父ちゃん、病気の身体を抜け出して、 元気になったでしょうかねぇ・・・。

「 今、食べるのに必死だから邪魔しなでね! 」

