人生黄昏時

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パーントゥ【1】

2018年11月15日 00時00分36秒 | 日記

  パーントゥ祭祀は、宮古島上野地区野原と

平良地区島尻とで行われている、奇祭と呼ばれる祭祀である

 

パーントゥ・プナハと言い

両スマ(集落)の伝統行事として毎年行われている

 

パーントゥ・プナハとは

パーン=食べる・トゥ=人(ビトゥ)が訛化した言葉で

プナハは祈願と言う意味で、両スマでは内容は異なっている

 

邪気を払い無病息災を祈願する、百数十年、続く伝統祭祀である

 

島尻では祈願祭は、年三回

旧暦の三月末から四月初旬と五月末から六月初旬

そして九月の吉日に行われる、

この三回目の九月の祭にパーントゥは出現する

 

1993年に重要無形民俗文化財として国の指定を受けている

 

現在の島尻の、北側のムトゥズマ(元島)海岸に

クバの葉で包まれた奇異な仮面が流れついた

その日、島尻では神を招き、祭を行う日であった

 

海の異界から来訪した、神

わがスマ(集落)に雨と、五穀豊穣をもたらす神と考え

 

仮面を大切に保管するようにと神人は

人々に伝え祀ったのが始まりとされている

 

この祭り以来、ンマ(親)・ンカ(中)・ファ(子)・三つの

仮面を選ばれたスマの若者三人が着け

体中にシイノキカズラと言う蔓草をまとい

泥を全身に塗って、神に化身し来訪神、パーントゥ神に成る

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