人生黄昏時

 老いを心身ともに感じ

  日々の生活で思った事を記す
  

沖縄の宗教【11】

2015年07月25日 00時01分19秒 | 日記

  おなり神 <2>

男が政治を行い

神に仕える女がその男を霊的に守護し神事を司り


信託を受けて霊的に

指導するという祭政一致制の基盤となり

この原則は集落から国王まで一貫されている


集落のもっとも古い宗家の主人は

根人(ニーッチュ)と呼ばれその妹は

集落の祭事を司る根神(ニーガン)となる


さらに領地を統治する按司(アジ)の妹は

その領地の祭事の司祭である「ノロ」となる

 

そして国王と

「ノロ」の最高位の

聞得大君もまた「えけり」と「おなり」の

強固な関係で結ばれて


「おなり神」の持つ霊的守護力の概念が

兄から家族、家族から集落、集落から地域

地域から国王へと拡張して行く

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄の宗教【10】

2015年07月20日 00時01分38秒 | 日記

  おなり神 <1>

おなり神(をなり神)とは

妹(おなり・をなり・うない)が

兄(えけり)を霊的守護すると考え


妹の霊力を信仰する沖縄の信仰

兄(いきが)の守護者として妹を

神格化して呼称するもの

民俗学の伊波普猷が述べている


沖縄の女性一般に霊力が強いと

考えられており、祝女(ノロ)や

シャーマンであるユタも女性である


この霊力は特に兄弟(イキガ)を守護すると

考えるものが「おなり神」信仰である


おなり神信仰は

沖縄宗教の基本概念の一つである

「おもろさうし」の中に「おなり神」を

詠んだ「おもろ(歌)」が数多く見られる


妹を兄の「おなり神」と呼び

妹を神格化する


この信仰から

男は漁や戦争に行く時は

妹の毛髪や手拭をお守りとして

貰う習俗があった


この思想が琉球王国の

祭政一体制の基盤を作ったと考えられている

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄の宗教 【9】

2015年07月15日 00時02分04秒 | 日記

  御嶽 <5>

今帰仁上り御嶽

御願は門中を中心に


今帰仁一帯の御嶽を巡るのが

今帰仁上り(なきじんぬぶい)である


起源は定かではないが

琉球王国王統発祥の地である


伊是名島、伊平屋島を擁する旧北山国領と

その首府があった今帰仁には

士族のルーツも多くあることが理由ではないかと考えられる


巡る御嶽や経路は門中によって多少異なるが

毎年、3年、5年、7年毎に行われている今帰仁上り(ぬぶい)

  主な御嶽

* カラウカー:今帰仁グスク内

* 火の神の祠:今帰仁グスク内

* テンチギの御嶽(カナヒラヤブ。開闢2番に創られた御嶽)今帰仁グスク内

* クボウ御嶽:今帰仁グスク内

* 阿応理屋恵祝女殿内(あおりやへのろどぅんち):今帰仁村

* 今帰仁祝女殿内(なきじんのろどぅんち):今帰仁村今泊

* 共のカネー祝火の神(とぅむなはーにーのろひぬかん):今帰仁村

* 今泊の親川(えーがー):今帰仁村

* 中城(中尾次)祝女殿内(なかぐすくのろどぅんち):今帰仁村

* 今泊の津屋口墓(ちぇーぐちばか):今帰仁村

* 諸誌の赤御墓(あかうばか):今帰仁村

* 池城墓(いちぐすくばか):今帰仁村

* 大北墓(うーにしばか:または按司御/あじうばか):今帰仁村

* 白按司墓(むむじゃなばか):今帰仁村

* ティラガマ:今帰仁村

* 勢理客祝女殿内(じっちゃくのろどぅんち):今帰仁村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄の宗教 【8】

2015年07月10日 00時00分51秒 | 日記

  御嶽 <4>

御嶽御願は現在でも行われている

太陽が昇る東方をニライカナイのある聖なる方角と考え


首里から見て太陽が昇る東方(あがりかた)といわれた

玉城、佐敷、大里にある御嶽を巡るものである


起源は国王の巡礼と考えられており

土族、民間へと広まった


現在では、土族の流れを汲んでいる

問中(むんちゅー:男系血族)を中心に行われている


巡る御嶽は問中によって多少異なるが

起点の園比屋武御嶽から順に巡るのが

東御回り(あがりうまーい)御嶽と言う


* 園比屋武御嶽(すぬひゃんうたき):首里グスク外

* 与那原親川(よなばるうぇーがー):与那原町

* 御殿山(うどぅんやま):与那原町

* 場天御嶽(ばてぃんうたき):南城市佐敷

* 佐敷上(さしきぐすく):南城市佐敷

* ティダ御川(てぃだうかー):南城市知念

* 斎場御嶽(せーふぁうたき):南城市知念

* 友利ノ御嶽(とむいのうたき):南城市知念グスク内

* 知念大川(とねんうっかー):南城市知念

* ミントングスク(みんとぅぐすく):南城市玉城

* 仲村渠樋川(なかんだかりひーじゃー):南城市玉城

* アイハンタ御嶽(あいはんたうたき):南城市玉城

* 藪薩御嶽(やぶさつうたき):南城市玉城

* ヤハラヅカサ:南城市玉城

* 潮花司(すーぱなっさか):南城市玉城

* 浜川御嶽(はまがーうたき):南城市玉城

* 雨つづ天つぎ御嶽(あまつづてんつぎうたき):南城市玉城グスク内

* 玉城祝女殿内(たまぐすくぬんどぅち):南城市玉城

* 志堅原杼仁川(しちんばるじんがー):南城市玉城、

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄の宗教 【7】

2015年07月05日 00時01分22秒 | 日記

  御嶽 <3>

最高神(ティダ神)がアマキミヨに命じて9つの聖地

7つの森を創ったとされる


創られた聖地の7つが琉球開闢七御嶽と言う

   アマミキヨが造ったとされる御嶽を順番に記す

 安須森御嶽(あしむいうたき):国頭村辺土

 クバの御嶽(クボウ御嶽とも言う):今帰仁グスク内

 斎場御嶽(せーふぁうたき):南城市知念

 藪薩御嶽(やぶさつうたき):南城市玉城

 雨つづ天つぎ御嶽:南城市玉城、玉城グスク内

 フボー御嶽(クボー御嶽とも言う)南城市知念 久高島

 首里真玉森御嶽:首里グスク内


国王就任に際しては

君手摩(きみてずり)が安須森御嶽に現れ

5つの御嶽を順に巡り

最後に首里真玉森御嶽に現れると言う

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄の宗教 【6】

2015年07月01日 00時02分52秒 | 日記

  御嶽 <2>

沖縄には現在も信仰が地域に根付いている

御嶽は中心となる施設であり


それを管理するのはノロ

地域の女性によって管理されている


御嶽は年間を通して行われる

様々な祭事 祭りの中心である


沖縄の神話では

日の大神(日神、最高神)が

開闢の神アマミキヨ(アマミク)に

命じて島創りをさせた


アマミキヨは命を受け

沖縄本島を創り

そこに9つの聖地と

7つの森を造ったとされる


現在では、アマミキヨによって造られた聖地のうち7つが

琉球開闢七御嶽として語り継がれ

沖縄においてもっとも神聖な御嶽として信仰されている


最も重要視されている御嶽は斎場御嶽である

聞得大君の就任式などはこの御嶽で行われた


現在の斎場御嶽から

アマミキヨ降臨の聖地である久高島が遥拝できる

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする