人生黄昏時

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ヤガンウュミ

2019年04月05日 01時13分10秒 | 日記

  ヤガンウユミ(野厳折目)は

粟国島最大の伝統祭祀である

 

ニーヌハ(北の端)と呼ばれる所にヤガン御嶽がある

このヤガン御嶽で旧暦六月二十四日から二十六日の三日間

島最大の祭祀が執り行われる

 

ヤガン御嶽の近くの東北にヤマガマと呼ばれるところに

アラバ御嶽がある、このアラバ神を招いて行う祭祀である

 

このヤガン ウユミ祭祀の由来

昔、毎年旧暦の六月頃に成るとヤガンバルに

鎮座する神が、突風を起こしたり

畑仕事に来た人々の目玉をえぐったり

鼻を削たり、妊婦は流産するといった災いがおこった

 

困った島の人々は、今帰仁城の世ぬ主(城主)に

何とか荒ぶれる神を鎮めてほしいと願い出た

 

今帰仁世ぬ主は家来のピシチウフシュ(平敷大主)に

この荒ぶれた神を鎮めるように、粟国島に遣わした

 

ピシチウフシュは、バーイ(干魚)、粟、ミチ(神酒)などを準備させ

粟国のノロ(神女)達と一緒に荒ぶれる神をヤガンバルから

 

御願所のイビガナシーまでお連れし

用意したウサギ物(供え物)でもてなした

その後、この荒ぶれ神は島の人々に悪さをしなくなった

 

島の人々は感謝として、今帰仁祠を建立している

 

それから毎年旧暦の六月二十四日から二十六日は神を鎮めるため

ヤガン ウユミ祭祀を行い続けてきた

 

現在、島の繁栄と健康も祈願する

ヤガン ウユミ祭祀と成っている

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