DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

今週末の試合予定

2015年02月28日 01時26分16秒 | 世界ボクシング
2015年2月最終週末の試合予定です。

28日 土曜日
ニカラグア
スーパーフライ級10回戦:
WBCフライ級王者ローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)対 バレンティン レオン(メキシコ)

英国・イングランド
WBAミドル級戦(暫定王座):
王者ドミトリー チュディノフ(露) 対 挑戦者クリス ユーバンク2世(英)

英国・北アイルランド
IBFスーパーバンタム級戦:
王者カール フランプトン(英)対 挑戦者クリス アバロス(米)

*注目のフランプトンが登場するこの一戦は、2015年初のIBF世界戦となります。

米国・ノースダコタ州
クルーザー級10回戦:
元ライトヘビー級/クルーザー級王者バージル ヒル 対 ジミー キャンプベル(共に米)


3月5日 木曜日
後楽園ホール
日本フェザー級戦:
王者細野 悟(大橋)対 挑戦者福原 力也(ワタナベ)



タイ
WBAミニマム級戦(暫定王座):
王者ノックアウト CP フレッシュマート(タイ)対 挑戦者モハメド ラクマン(インドネシア)


6日 金曜日
英国・イングランド
IBFスーパーフライ級戦:
王者ゾラニ テテ(南ア)対 挑戦者/前IBFバンタム級王者ポール バトラー(英)

米国・ノースカロライナ州
クルーザー級10回戦:
元4階級制覇王者ロイ ジョーンズ 対 ウィリー ウィリアムス(共に米)
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色々決定しています(色々:02‐27‐15)

2015年02月27日 11時28分57秒 | 世界ボクシング
最近(2015年2月27日ごろ)のニュースです。

1)WBAはヘビー級レギュラー王者のルスラン チャガエフ(ウズベキスタン)に対し、豪州人ルーカス ブラウンと防衛戦を行うことを指令しています。

指令するのはいいのですが、同腐敗団体はフロイド メイウェザー(米)が保持するウェルター級かスーパーウェルター級のどちらかを返上/剥奪するべきでしょう(WBCも同じ)。また、2012年9月以来防衛戦を行っていないアンドレ ワード(米)のスーパーミドル級王座も剥奪すべきではないでしょうか。

2)ミドル級で4度世界王座(WBAx2、WBO、IBFでそれぞれ1度)の座に就いたフェリックス シュトルム(独)が5月9日、現在WBAスーパーミドル級暫定王者のヒュードル チュディノフ(露)と現在空位になっている同レギュラー王座を争います。

3)日本でもお馴染みのジョニー ゴンザレス(メキシコ)が来月28日、ゲリー ラッセル(米)を相手の保持するWBCフェザー級王座の3度目の防衛戦を予定しています。

4)ジョニゴンの対抗王者であるイフジェニー グラドビッチ(露)が4月25日、英国に乗り込みリー セルビー(英)を相手のIBF王座の5度目の防衛戦を決行。

5)サウル アルバレス(メキシコ)対ジェームス カークランド(米)戦は、当初予定されていた5月2日から9日に変更されています。

6)OPBF(東洋太平洋)スーパーライト級王者の小原 佳太(三迫)が4月13日、岡崎 祐也(中内)を相手に2度目の防衛戦を行います。
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アブラハム、スミスを返り討ち(WBOスーパーミドル級)

2015年02月26日 03時12分14秒 | 世界ボクシング
先週末21日土曜日、ドイツで行われた試合結果です。
WBOスーパーミドル級戦:
王者アーサー アブラハム(独)判定3対0(117-111x2、116-112)挑戦者ポール スミス(英)

*昨年9月に対戦した両選手による直再戦。前回の対戦ではアブラハムが大差の判定で勝利を収めるも、論議を呼ぶ判定だったようです。今回の再戦、判定はもちろん、試合内容でもアブラハムの圧勝だった様子。ドイツ人が2度目の王座の4連続防衛に成功しました。

この試合後WBOはアブラハムに対し、指名挑戦権を持つ同国人ロバート スティグリッツとの対戦を行うよう指示しています。これまでに3度の接戦を演じているアブラハムとスティグリッツ。ドイツでは盛り上がるカードなのでしょうね。
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スーパー王者だそうです(色々:02‐25‐15)

2015年02月25日 20時40分46秒 | 世界ボクシング
最近(2015年2月25日ごろ)のニュースです。

1)WBAスーパーフェザー級王者の内山 高志(ワタナベ)がこの度、同団体のスーパー王者へと格上げされました。内山自身とりこれはもちろん名誉な事。しかし内山の下に今後も同じ団体の「世界王者」達が名前を連ねるということはやはり納得出来ませんね。WBAは以前、5度以上防衛した王者に「スーパーベルト」なるものを献上していました。今後、王者の地位が上がるのではなく、その王者の価値のみが上がる方針に戻る事を切願します。

しかし内山って凄いですよね。私(Corleone)のイメージとしては、バンタム級以上の階級で日本人選手が安定政権を築く事は難しいというものがあります。内山の場合、スーパーフェザー級で防衛記録を更新するだけでなく、対戦者探しにも苦労しているのですから。

2)内山の対抗王者、WBOのベルトを保持するオーランド サリド(メキシコ)が4月11日、敵地プエルトリコに乗り込み同王座を2度獲得した経験を持つローマン マルティネスを相手に初防衛戦を行います。

3)WBAは内山と同時に、フェザー級王者ニコラス ウォータース(ジャマイカ)を同級のスーパー王者認定。それと同時に、これまで暫定王者だったヘスス クエジャール(亜)をレギュラー王者に昇格させています。

4)この腐敗団体は既に空位の暫定王座決定戦を組んでおり、来月28日にペルーでカルロス ザンブラーノ(ペルー)とダニエル ラミレス(ドミニカ)の間でその王座が争われます。

WBAは暫定王座など廃止し、現在あるインターナショナルとインターコンチネンタル王座を統合し、その王座に就いた選手を世界王座への挑戦権を与えればいい、と思うのですが...。

5)ただでさえ層の薄い最軽量クラスのミニマム級。その階級のWBA暫定王者にノックアウト CP フィレッシュマーケット(タイ)なる選手が君臨しています。このタイ人が来月6日、同級でIBFとWBAレギュラー王座の座に輝いた経験を持つモハメド ラクマン(インドネシア)を迎え、同王座の初防衛戦に臨みます。

6)WBOライト級王者のテレンス クロフォード(米)のスーパーライト級転向第一戦が決定。4月18日にトーマス ドゥロルメ(プエルトリコ)と米国内で対戦します。クロフォードは近々にライト級王座を返上することが予想されます。
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止まらないゴロフキン(WBAミドル級)

2015年02月24日 05時10分22秒 | 世界ボクシング
先週末21日土曜日、モナコで行われた試合結果です。
WBA(スーパー王座)/WBC(暫定)ミドル級戦:
王者ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)TKO11回50秒 挑戦者マーティン マレー(英)

*これまでゴロフキンが経験した最長ラウンドは、2011年6月に行われた対カシム ウーマ(ウガンダ)を相手に行った2度目の防衛戦。その時は10回1分57秒まで時間を費やしています。今回のマレー戦後の戦績が32戦全勝29KOのゴロフキン。3度経験している判定勝利はいずれも2007年から2008年の間に行われた8回戦時代のもの。凄いものです。

昨年はWBC暫定王者マルコ アントニオ ルビオ(メキシコ)や、元2団体統一王者ダニエル ゲール(豪)等実績のある選手との対戦がありましたが、両選手ともゴロフキンの前に何もせずに撃沈されてしまいました。

今回挑戦したマレーはこれが3度目の世界挑戦となった選手。2011年師走にドイツに乗り込んだ当時のWBA王者対フェリックス シュトルム(独)戦は、激戦の末引き分け。一昨年4月にアルゼンチンまで遠征しセルジオ マルティネス(亜)の保持するWBC王座に挑戦した試合では、僅差の判定負けを喫するもマルティネスからダウンを奪っています。そしてシュトルム、マルチネス共にマレーの挑戦時には安定政権を築いていた真っ只中でした。

そんな強豪マレーが現在最も波に乗っている世界王者ゴロフキンに奮戦します。しかし如何せん相手が悪すぎました。英国人が反撃を繰り返すも、その都度攻撃を跳ね返していったゴロフキン。「このマレー戦でゴロフキンの真の実力が試される」と試合前から言われていましたが、見事その実力を発揮しました。ゴロフキンは4回、左パンチに注意が行っていたマレーから右ボディーでダウンを2つ奪っています。中盤、粘り強さを見せたマレーですが10回に三度右で倒され、11回、いい右パンチが入ったところでレフェリーストップ。ゴロフキンに13連続KO/TKO防衛記録を献上しています。

ちなみに10回までの採点は、当然の如く一方的な3対0(100-87、99-88x2)でカザフスタン人。私(Corleone)は100対88で王者を支持しています。試合後、WBC正規王者ミゲル コット(プエルトリコ)との王座統一戦を熱望しているゴロフキン。ミドル級で対戦すれば、コットでは太刀打ち出来ないでしょう。

WBAミニマム級戦:
王者へッキー ブドラー(南ア)判定3対0(117-110、115-112x2)挑戦者ヘスス シルベストレ(メキシコ)

*3試合連続で同地のリングに登場したブドラー。来日経験もあるシルベストレを退け、保持するWBA王座の4度目、IBO王座の8度目の防衛に成功しています。

IBF/WBO王者高山 勝成(仲里)との対戦はあるのでしょうか?
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次戦、次戦...(色々:02‐23‐15)

2015年02月23日 00時27分25秒 | 世界ボクシング
最近(2015年2月23日ごろ)のニュースです。

1)昨年6月にセルジオ マルティネス(亜)を破り、WBCミドル級王座の座に就いたミゲル コット(プエルトリコ)。次戦の目処は立っていませんが、ブランドン リオス(米)又はティモシー ブラッドリー(米)と6月辺りに対戦を希望しているようです。その未定の試合にミドル級王座が争われるかは不明ですが、コットとしてはスーパーウェルター級のリミットを若干上回る体重で試合に臨みたいようです。

2)WBCフライ級王者のローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)が今月末の28日、母国ニカラグアのリングに登場。メキシコのバレンティン レオンと無冠戦10回戦で対戦します。

3)クルーザー級を除いてのミドル級からヘビー級までの4階級制覇を達成している元スーパーマン ロイ ジョーンズ(米)が来月6日、米国ノースカロライナ州のリングに登場。中堅ウィリー ウィリアムス(米)と10回戦で対峙する予定です。ウィリアムスのこれまでの戦績は14勝(4KO)8敗2引き分けで、10回戦登場は今回の試合で僅かに2度目となります。

4)そのロイを2011年5月に最終回TKOに下しているデニス レベデフ(露)が4月4日、ポーランドのルーカス ヤニクを相手に保持するWBAクルーザー級王座の4度目の防衛戦を行います。

5)レベデフの同胞で、対抗王者であるWBC王座保持者のグレゴリー ドローズドが5月22日、前王者となるクジストフ ブロダルチク(ポーランド)を相手に初防衛戦を行います。9月に行われた両選手の初戦。判定結果だけ見ると、ドローズドのワンサイド勝利だったように見えますが、直再戦をするだけの価値があるのでしょうか?

6)延期となっていたWBAライト級王者リチャード アブリル(キューバ)の防衛戦、対デリー マシューズ(英)戦は4月18日に仕切り直しのようです。
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本当に実現するのか?(WBA/WBC/WBOウェルター級)

2015年02月22日 02時39分23秒 | 世界ボクシング
5月2日、米国ネバダ州ラスベガスで予定される試合です。
3団体ウェルター級王座統一戦:
WBAスーパー、WBC王者フロイド メイウェザー(米)対 WBO王者マニー パッキャオ(比)

*ここ数年対戦が期待されていた夢のカードが実現するようです。



でも本当に行われるのですかね、この試合?

メイウェザーにとりこの試合が初めてのWBO戦となり、パッキャオにとってはWBA戦出場初となります。IBF王座は争われませんが、メイウェザーが獲得した初のウェルター級王座はIBF、パッキャオが2階級制覇を果たしたスーパーバンタム級の王座はIBFでした。
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今週末の試合予定

2015年02月21日 01時38分39秒 | 世界ボクシング
2015年2月第3週末の試合予定です。

21日 土曜日
ドイツ
WBOスーパーミドル級戦:
王者アーサー アブラハム(独) 対 挑戦者ポール スミス(英)

*2015年初のWBO世界戦!

モナコ
WBA(スーパー王座)/WBC(暫定)ミドル級戦:
王者ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)対 挑戦者マーティン マレー(英)

WBAミニマム級戦:
王者へッキー ブドラー(南ア)対 挑戦者ヘスス シルベストレ(メキシコ)

*暫定王座以外では、2015年初のWBA世界戦!偶然にも、両試合にIBO王座も賭けられています。 


27日 金曜日
後楽園ホール
OPBF(東洋太平洋)スーパーバンタム級戦:
王者和氣 慎吾(古口)対 挑戦者ジミー パイパ(比)

*ようやく世界戦が行われ始めました。
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意見番(02‐20‐15)

2015年02月20日 00時25分03秒 | ボクシングネタ、その他雑談
2015年2月20日ごろの意見番です。

*今回も井上三昧。来月号は今春の世界戦展望といったところですかね。

      

少し前になりますが「昭和編」に続き「平成編」も発売されています。両編購入をおすすめします。

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この階級、この選手(オーランド カニザレス:バンタム級①)

2015年02月19日 07時32分40秒 | ボクシングネタ、その他雑談
1990年代初頭からの約四半世紀、それぞれの階級で印象に残った選手を挙げていっております。毎回記載していますが自分自身に科したルールは各選手、登場するのは1階級のみ。また、選んだ選手がその階級実力№1とは限りません。しかし今回はその階級歴代でもかなりの実力者といわれる選手の登場となります。

川島 郭志(ヨネクラ)、ジョニー タピア(米)、徳山 昌守(金沢)と3名の元スーパーフライ級王者たちが続きました。今回からはバンタム級になります。この4半世紀のバンタム級最強といえばこの人、IBF王座の16連続防衛に成功したオーランド カニザレス(米)。世界戦のみの戦績は16勝(10KO)1敗1無効試合。唯一の敗北は、スーパーバンタム級(当時のジュニアフェザー級)での2階級挑戦試合で喫したもの。バンタム級時代はまさに無敵を誇っていました。



カニザレスのボクシングスタイルを簡単に説明すると、元WBOフライ級、スーパーフライ級王者オマール ナルバエス(亜)の防御技術を持った好戦的な選手、と形容すればいいでしょう。もしくは、現WBAミドル級王者ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)から少々パンチ力を削って、その代わりに攻撃のテンポを上げた選手と言ってもいいかもしれません。

左右前後へのフットワークを駆使し、攻め込むときはガンガンといく。その攻撃時、驚くべき事にスリッピング・アウェー(首を振って相手のパンチを軽減させる防御技術)が伴っていました。正直、カニザレスの試合を始めて見た時驚きました!カニザレスの全盛期は25年ほど前になりますが、現在のボクシング界でも十二分に通用する選手でしょう。

カニザレスの終身戦績は50勝(37KO)5敗1引き分け。65%のKO率を誇りました。凄いのは5敗の内4敗までが1対2、もしくは0対2に僅差の判定負け。デビュー2年目にポール ゴンザレス(米)の保持するNABFフライ級王座に挑戦し大差の判定負けを喫していますが、世界王座獲得後、カニザレスはゴンザレスにしっかりと雪辱を果たしています。



1984年にプロデビューを果たしているカニザレス。2連続KO勝利を収めるも、3戦目には引き分けを経験しています。上記のゴンザレス戦後、再び白星街道を走り出したカニザレス。1987年末のNABFフライ級王座を皮切りに、翌年初めにUSBAジュニアバンタム級(現スーパーフライ)を奪取。そして夏にはケルビン シーブルック(米)を最終15回(!)でストップしIBFバンタム級王座を獲得しています。

1988年7月から1994年10月までIBFバンタム級王座を守り続けたカニザレス。その防衛戦は地元米国テキサス州を中心に、米国東海岸のニューヨーク州、ニュージャージー州、西海岸のカリフォルニア州、ボクシングの中心地ネバダ州、山岳部モンタナ州(!)、そして英国、フランス(2度)、モナコ、南アフリカと相手がいればどこへでも出向き、防衛回数を重ねていきました。また16度の防衛を重ねていく過程で、計3度の無冠戦にも出場しています。

カニザレスが記録した16度のバンタム級最多防衛記録。問題が一つ、12度目の防衛戦対デリック ホワイトボーイ(南ア)戦で起こっています。両選手五分の試合展開で迎えた3回、南アフリカ人が負傷しそこで試合はストップされてしまいます。結果は無効試合として記録されたこの一戦。多くの場合、このホワイトボーイ戦も防衛記録として数えられえていますが、中にはこの無効試合をカウントしない動きもあるようです。もしその場合、カニザレスの樹立した記録は、戦後マヌエル オルティス(メキシコ/米)が記録した15連続防衛と同位という事になってしまいます(これはバーナード ホプキンスのミドル級王座でも同じ事が言えます)。ただしその一つの違いが、カニザレスの実力に影響するかといえばまったく別問題でしょう。

減量苦のため、バンタム級王座を返上。満を持して2階級制覇に臨んだのが1995年1月。カニザレスが挑んだのは日本でもお馴染みで、当時WBAジュニアフェザー級(現スーパーバンタム級)王座を保持していたウィルフレド バスケス シニア(プエルトリコ)。両雄が技術を駆使した一戦は、あっという間に12回が終了。拮抗したラウンドが続きましたが、バスケスが若干のリードを保ち王座防衛に成功。見ている側としては、カニザレスが少々意地になって打ち合いにいっていたように思えました。「もし」カニザレスが勝ちに徹していたら、メジャー団体の世界王者として日本で防衛戦を行っていたかもしれません。

その後実力があり過ぎるため敬遠され、メジャー団体での世界戦が実現しなかったカニザレス。マイナー団体IBCでスーパーバンタム級王座を、そしてIBAでフェザー級王座を獲得しましたが、それらはカニザレスがバンタム級で築き上げた業績から見ればおまけでしかなかったでしょう。おまけといえばIBA王座は1996年の11月、日本の千葉のリングで獲得しています。ただし、1996年3月にバンタム級時代の対抗王者だったジュニア ジョーンズ(米)に喫した僅差の判定負けは痛かったですね。その試合の勝者ジョーンズは、当時無敵を誇っていたWBO王者マルコ アントニオ バレラ(メキシコ)を番狂わせで破るのですから。

カニザレスの獲得した王座(獲得した順):
NABFフライ級:1987年11月12日獲得(防衛回数0)
USBAスーパーフライ級:1988年4月15日(0)
IBFバンタム級:1988年7月9日(16)
IBCスーパーバンタム級:1995年7月15日(2)
IBAフェザー級:1996年11月3日(1)
*千葉のリングに登場!

1999年に引退してから5年後の2004年、当然の如く名誉お殿堂入りを果たしたカニザレス。同時代に活躍したWBA、WBO王者のギャビーは5歳上の兄になります。バンタム級王座返上後、16戦こなしているカニザレス。出来ればメジャー団体2階級制覇を達成してほしかったですね。

   
IBFの古いベルトと現バージョン 

カニザレスの写真を見ていつも目につくのがIBFのベルトのデザイン。現行のものとは少々違います。旧バージョンはIBFの下部組織USBAのベルトに類似していますね。マイケル カルバハル(米)もマイク タイソン(米)もイベンダー ホリフィールド(米)も、最初に獲得したIBFのベルトはカニザレスと同じデザインのものでした。
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