DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

52歳のアルスラン、70秒で勝利!(色々:05‐31‐23)

2023年05月31日 05時57分43秒 | 世界ボクシング

最近(2023年5月31日ごろ)のニュースです。

1)2007年から2008年の間にWBAクルーザー級王座を保持していたフィラト アルスラン(独)。その後、4度の世界王座への返り咲きの機会を得ましたが、残念ながら世界戦での勝ち名乗りを挙げることには失敗し続けてきました。しかしそれでも定期的に試合をこなし、先週末27日には自身66戦目のリングに登場しています。

31歳のイブラヒム イルディリム(Yildirim/独)を迎えた大ベテランは、左フックで若き(?)ライバルを僅か70秒で仕留めることに成功。その長いキャリアに白星を加えています。10月には次戦を予定している52歳。現在もWBAの世界ランキング5位にその名前を覗かせています。

2)アルスランの戦績をBoxRecで見ながら気づいたのですが、ドイツの南部に位置するゲッピンゲン(Goeppingen)という街には、彼の名前を冠するスポーツアリーナがあるようです。凄いですよね。

3)来月17日、リアム パロ(豪)との防衛戦を予定していたWBCスーパーライト級王者レジス プログレイス(米)。挑戦者がダニエリート ゾリラ(プエルトリコ)に変更となっています。

4)WBCスーパーライト級戦と同じ興行に、OPBF(東洋太平洋)ヘビー級王者ジャスティン フニ(豪)も登場。クルーザー級で世界挑戦の経験を持つアンドリュー タビチ(米)を相手に、米国でのデビュー戦を行います。

5)6月10日には、日本ヘビー級王者但馬 ブランドン ミツロ(KWorld3)がエディオンアリーナ大阪のリングに登場。ルイス ホセ マリン ガルシア(ベネズエラ)という何とも長い名前の選手と対戦します。

6)その興行には、一戦ごとに評価を高めている力石 政法(緑)が、世界王座への挑戦経験を持つリカルド ヌニョス(パナマ)と無冠戦10回戦で対戦します。

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恒成、好調を維持(バンタム級)

2023年05月30日 05時42分32秒 | 世界ボクシング

今月21日、愛知県名古屋市パロマ瑞穂アリーナで行われた試合結果です。
バンタム級戦(10回戦):
田中 恒成(畑中)TKO10回2分43秒 パブロ カリージョ(コロンビア)

*2020年大晦日に、当時井岡 一翔(志成)が保持していたWBOスーパーフライ級王座に挑戦した田中。一翔の巧みなボクシングに屈し、その戦績に初の黒星を付けてしまいました。その後実力者たちとの対戦を重ね、今回のカリージョとの一戦に臨んでいます。

初回から、左の多彩なパンチで世界常連ランカーを圧倒していった恒成。回を追うごとにペースアップしていった恒成は、試合終了まで17秒となったところでライバルをついにストップ。2度目の4階級制覇挑戦に向け大きく前進しました。

時差の関係上、中谷 潤人(MT)が2階級制覇を達成したほぼ同時刻に勝ち名乗りを挙げた恒成。左右のパンチに爆弾を保持しているサウスポー(左構え)の中谷と、総合力の高い田中の一戦は、実現すれば好試合になることは間違いないでしょう。

 

恒成が世界制覇を目論んでいるスーパーフライ級。2023年5月最終日時点での、同級のタイトルホルダー達は次のようになります。

WBA:ジョシュア フランコ(米/防衛回数3)
WBC:ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ/0)
IBF:フェルナンド マルティネス(亜/1)
WBO:中谷 潤人(MT/0)
OPBF(東洋太平洋):KJ カタラジャ(比/0)
WBOアジア太平洋:中川 健太(三迫/1)
日本:空位

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ついに実現か!?(色々:05‐29‐23)

2023年05月29日 05時40分39秒 | 世界ボクシング

最近(2023年5月29日ごろ)のニュースです。

1)かねてより実現が期待されていた一戦、テレンス クロフォード(米)とエロール スペンス(米)による4団体統一ウェルター級戦が、7月29日にラスベガスで行われるようです。これまでに何度も対戦の話があった両選手。果たして今回は本当に実現するのでしょうか!?

2)これまでに2度延期となっていたWBAウェルター級レギュラー王者エイマンタス スタニオニス(リトアニア)と19戦全勝全KOのバージル オルティス(米)の一戦は、7月8日に仕切り直しとなったようです。

3)IBFとWBC、そしてWBOの3つのベルトを保持しているライトヘビー級王者アルツロ ベテルビエフ(露/カナダ)。8月19日に現在拠点としているカナダで、WBCの指名挑戦者カラム スミス(英)を迎え防衛戦を行います。

4)IBFとWBA、そしてWBOの3つのベルトを保持しているヘビー級王者オレクサンデル ウシク(ウクライナ)と、WBAレギュラー王者ダニエル デュボア(英)の一戦は、8月12日にポーランドで行われる可能性があるようです。

5)先週24日、35戦目にして初めて豪州のリングに登場した元WBOヘビー級王者ジョセフ パーカー(ニュージーランド)。対戦相手だったファイガ オペル(豪)を89秒で仕留めています。

6)来月9日に米国フロリダ州で試合を予定している元WBA/WBOスーパーバンタム級、WBAバンタム級王者ギレルモ リゴンドー(キューバ)。対戦相手がアルゼンチンのジュリアン アリストゥレに決定しました。

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中谷、圧巻の2階級制覇(WBOスーパーフライ級)

2023年05月28日 05時39分04秒 | 世界ボクシング

今月20日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
WBOスーパーフライ級戦(王座決定戦):
元WBOフライ級王者中谷 潤人(MT)TKO12回2分42秒 元WBAスーパーフライ級王者アンドリュー マロニー(豪)

*減量苦のため保持していたWBOフライ級王座を返上し、同級に進出してきた中谷。スーパーフライ級転級2戦目で、以前の同級WBA保持者マロニーを3度倒す圧勝劇を演じ2階級制覇に成功。全勝記録を25(19KO)に伸ばすと同時に、本場ラスベガスのファンの前で強烈なデモンストレーションにも成功しました。

本来なら井岡 一翔(志成)が保持していたWBO王座に挑戦を予定していた中谷。しかし一翔は、昨年の大晦日に引き続きたWBA王者ジョシュア フランコ(米)との再戦を優先しWBO王座を返上。そのため中谷は今回、フランコにタイトルを追われたマロニーとの王座決定戦に臨むことになりました。マロニーはジョシュアと3度対戦し、2敗1無効試合という結果を残しています。マロニーとフランコを挟んで比較すると、中谷の方が一翔より実力が上のように見えてしまいますが、両社が実際に拳を交えると、そのような簡単な図式は成立しないでしょう。しかし両者による対戦は、将来的に見てみたいものですね。

恐るべき強打者がWBO王座に就いたスーパーフライ級戦線。2023年5月28日現在の同級のタイトルホルダー達を確認しておきます。

WBA:ジョシュア フランコ(米/防衛回数3)
WBC:ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ/0)
IBF:フェルナンド マルティネス(亜/1)
WBO:中谷 潤人(MT/0)
OPBF(東洋太平洋):KJ カタラジャ(比/0)
WBOアジア太平洋:中川 健太(三迫/1)
日本:空位

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今週末の試合予定

2023年05月27日 05時57分33秒 | 世界ボクシング

2023年5月最終週末の主な試合予定です(2023年5月27日から6月2日まで)。

27日 土曜日
英国
WBOクルーザー級戦:
王者ローレンス オコリー(英)対 挑戦者クリス ビラム スミス(英)

WBAフェザー級戦:
王者マウリシオ ララ(メキシコ)対 挑戦者リー ウッド(英)

*ララは前日計量にフェザー級はおろか、一階級上のスーパーフェザー級のリミットに迫る体重で臨んだため、当然の如く王座は剥奪。計量を無事に終えたウッドが勝利した場合は、ウッドが新王者(返り咲き)となります。

IBFフェザー級戦:
王者ルイス アルベルト ロペス(メキシコ)対 挑戦者マイケル コンラン(アイルランド)

*上記の英国で予定されている世界戦3試合は、それぞれ別の会場で行われます。

米国カリフォルニア州
WBOミニマム級戦:
王者メルビン ジェルサレム(比)対 挑戦者オスカル コラーゾ(プエルトリコ)

31日 水曜日
後楽園ホール
OPBF(東洋太平洋)フェザー級戦(王座決定戦):
堤 駿斗(志成)対 ジョー サンティシマ(比)

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拳四郎のライバル達、等など(色々:05‐26‐23)

2023年05月26日 05時38分30秒 | 世界ボクシング

最近(2023年5月26日ごろ)のニュースです。

1)昨年11月に寺地 拳四郎(BMB)との王座統一戦に臨み、7回TKOで散った前WBAライトフライ級王者京口 紘人(ワタナベ)が先週末20日、東京都墨田区総合体育館のリングに登場。ローランド ジェイ(比)にフルマーク(3対0:100‐90x3)の判定勝利を収め、リング復帰戦を飾っています。

2)一度は拳四郎に勝利を収め、WBCライトフライ級王座を獲得した矢吹 正道(緑)。拳四郎との再戦に敗れ王座から陥落するも、その後は世界ランカーを相手に2連勝(2KO)を飾っていました。好調を維持していた矢吹でしたが、左アキレス腱を断裂する大怪我を負ってしまいました。復帰までに半年ほどかかるそうですが、まずはしっかりと怪我の治療/回復に専念してください。

3)元WBCフライ級王者比嘉 大吾(志成)が来月24日、世界ランカーであるヨドモンコン CP フレッシュマート(タイ)と無冠戦10回戦のリングで対戦します。65勝(43KO)4敗(2KO負け)の戦績を持つヨドモンコンはこれまでに2度WBAフライ級王座に挑戦した実績があります。

4)ちょうど1年前の5月28日以来実戦から遠ざかっているエリスランディ ララ(キューバ)。どうやら8月5日に、元WBA/WBCスーパーライト級、WBCウェルター級王者ダニー ガルシア(米)と対戦するようです。これまでにミドル級での試合経験がないガルシア。そのため、この一戦にララが保持するWBAミドル級王座が賭けられるかは不明です。

5)WBC最軽量級王者パヤン プラダブスリ(タイ)が来月28日、比国のリト ダンテを相手に保持する王座の4度目の防衛戦を行うようです。ダンテはこれまでに4試合日本で試合を行っており、2勝(1KO)1引き分けの戦績を残しています。1KO勝利は横浜のリングでOPBF(東洋太平洋)王座を獲得したもので、1敗は現WBC暫定王者重岡 優大(ワタナベ)に喫したものです。

6)WBC最重量級王者タイソン フューリー(英)が今年の夏に、豪州でデムジー マッキーン(豪)の挑戦を受ける可能性があるようです。

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二人目のチュー2世、6連勝(スーパーウェルター級)

2023年05月25日 05時16分47秒 | 世界ボクシング

現地時間の昨夜(24日・水曜日)、豪州で行われた試合結果です。
スーパーウェルター級戦(6回戦):
ニキタ チュー(豪)TKO初回129秒 ベンジャミン ボンバー(豪)

*元統一スーパーライト級王者コンスタンチン チュー(露/豪)の次男坊で、暫定ながらもWBOスーパーウェルター級王座を獲得したティム チュー(豪)の実弟ニキタ。昨年3月に、兄と同じくスーパーウェルター級でプロデビュー。これまでに5連勝(4KO)を飾っています。

今回対戦したボンバーは、ニキタと同じようなプロキャリアの持ち主で、ここまでの戦績がニキタと全く同じの5戦全勝(4KO)。ニキタにとり、うってつけの相手ではないでしょうか。

実兄ティムより攻撃色が強いニキタですが、防御面に多少の不安があり、この日も試合開始早々からボンバーに右パンチをクリーンヒット許していました。しかしその攻撃力は本物で、右アッパーからのコンビネーションであっという間にレフィリーストップを呼び込むことに成功。兄ティムの落ち着いたボクシングとは対照的に、実父コンスタンチンのデビュー当初を彷彿させる攻撃的なボクシングが持ち味のようです。

戦績を6戦全勝(5KO)に伸ばしたニキタ。次戦からはもう一つ上のレベル(8回戦)での試合を見たいですね。ちなみにティムも6戦目では5回戦という変則的な試合に登場し、コンスタンチンは世界タイトルの挑戦を持つ相手を初回で粉砕しています。

ニキタが顔を出すのはまだ先の話になりますが、2023年5月25日現在のチュー兄弟が活躍するスーパーウェルター級のタイトル保持者たち顔ぶれを確認しておきましょう。

WBA:ジャーメル チャーロ(米/防衛回数2)
WBC:ジャーメル チャーロ(米/3)
WBC(暫定):ブライアン メンドサ(米/0)
IBF:ジャーメル チャーロ(米/2)
WBO:ジャーメル チャーロ(米/0)
WBO(暫定):ティム チュー(豪/0)
OPBF(東洋太平洋):井上 岳志(ワールドスポーツ/0)
WBOアジア太平洋:井上 岳志(ワールドスポーツ/1)
日本:出田 祐一(三迫/0)
日本(暫定):中島 玲(石田/0)

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アリムハヌリ、圧勝でV2(WBOミドル級ほか)

2023年05月24日 05時09分39秒 | 世界ボクシング

今月13日、米国カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBOミドル級戦:
王者ジャニベク アリムハヌリ(カザフスタン)TKO2回2分35秒 挑戦者スティーブン バトラー(カナダ)

*2016年10月のプロデビュー以来、期待を寄せられてきたアリムハヌリ。その後、比較的ゆっくりとしたペースでキャリアを重ねながら、世界の上位に進出。ちょうど一年前に暫定ながらも世界王座を獲得し、その後正規王者に昇格しています。

今回アリムハヌリが迎えたバトラーは、2019年師走に来日に、当時のWBAレギュラー王者だった村田 諒太(帝拳=引退)に挑戦し、5回で散った選手。世界的には中堅選手と言っていいでしょう。

試合は2回、サウスポー(左構え)のアリムハヌリが放った左アッパーを境に一気にフィナーレへと向かいます。そのパンチでカナダ人をグラつかせた王者は、その後の連打でダウンを奪うと、立て続けに2度のダウンを追加。あっという間に試合を終わらせてしまいました。試合によっては長引く傾向のあるアリムハヌリですが、今回は見事な速攻劇を演じ、王座の防衛に成功しています。

同胞の大先輩ゲナディー ゴロフキンがキャリアの最終章に突入する中、その存在を猛烈にアピールした形のアリムハヌリ。2023年5月24日時点での、アリムハヌリが一角を占めるミドル級戦線の王者たちを確認しておきます。

WBA:エリスランディ ララ(キューバ/防衛回数1)
WBC:ジャモール チャーロ(米/4)
WBC(暫定):カルロス アダメス(ドミニカ/0)
IBF:空位
WBO:ジャニベック アリムハヌリ(カザフスタン/2)
OPBF(東洋太平洋):竹迫 司登(ワールドスポーツ/1)
WBOアジア太平洋:空位
日本:国本 陸(六島/1)

 

WBOバンタム級戦(王座決定戦):
ジェイソン マロニー(豪)判定2対0(116-112、115-113、114-114)ビンセント アストロラビア(比)

*今回が3度目の世界戦出場となったマロニー。ここ数年、一戦ごとに勢いを増していたアストロラビアの強打を凌ぎ切り、僅差ながらも判定勝利。3度目の正直で、念願の世界王座獲得に成功しました。

5月24日現在のバンタム級タイトル保持者たちは下記のようになります。

WBA:井上 拓真(大橋/防衛回数0)
WBC:空位
IBF:空位
WBO:ジェイソン マロニー(豪/0)
OPBF(東洋太平洋):栗原 慶太(一力/0)
WBOアジア太平洋:西田 凌佑(六島/3)
日本:堤 聖也(角海老宝石/1)

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ヘイニーが大接戦を制す(4団体統一ライト級)

2023年05月23日 05時38分30秒 | 世界ボクシング

先週末20日・土曜日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
4団体統一ライト級戦:
王者デビン ヘイニー(米)判定3対0(116-112、115-113x2)挑戦者ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)

*技術者同士の注目の一戦。一戦ごとに着実に評価を上がてきた若きヘイニーと、自身の怪我に加え、母国ウクライナがロシアの軍事的進行を受け続けている30代半ばのロマチェンコ。ここ数年の両者の置かれてきた状況を比較すると、どうしてもヘイニー有利の予想が立ってしました。しかしそこは経験豊富なロマチェンコ。今回の大一番に向け、きっちりとしたコンディションで試合に臨んでいます。

非常に採点が難しいラウンドだらけとなった一戦。4回までの前半はヘイニーが若干のリードを保ち、5回から8回までの中盤戦はイーブン。後半はヘイニーをばたつかせるなど、明確にロマチェンコが支配。しかし勿体ない事に最終回、ロマチェンコは2020年10月に敗戦を喫したテオフィモ ロペス(米)戦と同様に、その回を落としてしまいました。3人のジャッジが揃って最終12ラウンドをヘイニーの有利としたため、王者が辛くも防衛に成功した事になりました。もしその回がロマチェンコのラウンドとなっていれば、ウクライナ人が世界王座に返り咲いた事となっていました。

試合前に懸念されていた「衰え」が見られなかったロマチェンコですが、パンチが当たらない時に相手を見てしまう悪い癖が治っておらず、取れたラウンドもヘイニーに譲ってしまい、結果として接戦を落としてしまいました。対するヘイニーは右の上下パンチを有効的に使い、特に前半戦のリードに大きな役割を果たしました。また、当たらなくても出し続けた左ジャブも採点に影響を与えたのではないでしょうか。

勝利を収めたとはいえ、いっぱいいっぱいだったヘイニー。敗れたとはいえ余力がまだまだ残っていたロマチェンコ。再戦が行われた場合は、両者の作戦面(戦い方)が大きく試合を左右する事になるでしょう。

下記は2023年5月23日現在のライト級の王者たちとなります。

WBA(スーパー):デビン ヘイニー(米/防衛回数2)
WBA(レギュラー):ジャルボンテ デービス(米/4)
WBC:デビン ヘイニー(米/7)
IBF:デビン ヘイニー(米/2)
WBO:デビン ヘイニー(米/2)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:空位
日本:仲里 周磨(オキナワ/0)

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あの試合から30年(IBFミドル級ほか:1993年5月22日)

2023年05月22日 05時29分29秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の1993年5月22日、米国の首都ワシントンDCで行われた試合結果です。
IBFミドル級戦(王座決定戦):
ロイ ジョーンズ(米)判定3対0(116-112x3)バーナード ホプキンス(米)

*現在では歴史的選手にまで到達した両雄が初めて拳を交えたのは、もう30年も前の事になります。

ジェームス トニー(米)がスーパーミドル級に転向し、空位となっていた同王座を争ったのは、1988年ソウル五輪の不運の銀メダリスト、ロイ ジョーンズ(米)。そして、地味ながらもその実力は高く評価されていたUSBA(IBFの全米下部タイトル)王者ホプキンス。ロイは21戦全勝(20KO)という驚異的な戦績なら、ホプキンスのそれは22勝(16KO)1敗とロイには劣るものの素晴らしいレコードを残してきました。

メインイベントのヘビー級戦を差し除け、大変の注目を集めた一戦でしたが盛り上がりの欠ける凡戦に終始。ロイが僅差の判定で初の世界王座を獲得しています。まあ、真剣勝負の世界ですから期待外れの試合となる事もよくあります。

  

(将来の偉人たちがアメリカの首都で30年前に対戦)/ Photo: Sports Illustrated + BoxRec

WBAヘビー級戦:
IBF/WBA王者リディック ボウ(米)KO2回17秒 挑戦者ジェシー ファーガソン(米)

*当初の予定では、元WBO王者だったレイ マーサー(米)を相手に防衛戦を行う筈だったボウ。しかしマーサーがあろうことに、この年の2月に行われた調整試合でファーガソンにい判定負けを喫してしまいました。

自らの拳で世界ヘビー級王座への挑戦権を獲得したファーガソンでしたが、現役のヘビー級王者との差はあり過ぎました。結果は僅か197秒で決着。ファーガソンの実力からすると、第2ラウンドのゴングを聞いただけでも上出来だったと言えるでしょう。

ボウはIBFとWBAの2つのベルトを保持していましたが、ファーガソンがIBFのランキングに入っていなかったため、IBFタイトルは争われませんでした。結果から見れば、IBFの対応は妥当だったと言っていいでしょうね。

この試合は世界ヘビー級戦としては、1941年5月23日に行われたジョー ルイス(米)対 バディ べアー(米)戦以来となる、アメリカの首都ワシントンDCで行われた一戦でした。

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