Kayaとののんびり生活 どいちゅらんど 

人生の半分ちかくになったドイツ生活のブログです。

クリスマスの準備。

2014-11-30 | 年中行事 ~クリスマス~
 

あっという間に第一アドベントになった今年。
クリスマスも仕事なので、あんまりクリスマスという雰囲気をあじわえなさそう・・・
っていつものことですが。(笑)

今年はモミの木を飾るスペースがないのと、
私のやる気が今年は少ないのでモミの木はナシ。(苦笑)


その代わりに、前から欲しかったくるみ割り人形が実家からやってきました。
小さい頃、これが出窓に飾られるのが楽しみで、ふわふわのおひげをこっそり触ったりしてたものです。
もう一体は、弟家族のところに行ったようです。

31年ぶりにドイツに戻ってきた、私の家にやってきた兵隊さんのくるみ割り人形。
ちょっと色は剥げているけれど、古いエルツのものは接着剤が取れたり色が剥げたりしているのが普通(笑)
これがまたいいな~って思えるようになった私です。
これからよろしくね~!

学生の頃に買った、ピラミッドの横に飾ってみました。






クリスマスのリースも買いに行くのが少し遅れて、市場では売り切れ!
そう、今年はなんだかほかのことでバタバタしており、準備に取り掛かるのが遅いのです。

仕方がないので、家にあったガラスのお皿にモミの木の枝、ろうそくと一緒に飾ってみました。
クッキーは、地元のクリスマス市で調達すると、ここ数年決めていたのですが、
今年はその屋台が出ていない!!!
クッキーなしで終わらせるか、勇気を出して自分で挑戦してみるか・・・まだ悩んでおります。
美味しいクッキーのレシピがまだ見つからず、決めかねているんですよね~
色々な種類があるから楽しいクリスマスのクッキー缶。どうしようかな~。(笑)


今年も小さなクリスマス市に一つは行きたいと思っているのですが、
元気があるかな~昔は毎週どこかに行っていたのに、18年もいると出不精になります。


おまけ
 
kaya僕ちゃんは、とっても元気。
何だかまた大きくなった??という事でおやつしばらく控えめです。(笑)

忘れないために。つまずきの石のプロジェクト

2014-11-09 | ひとりごと

11月9日はドイツにとって忘れられない日です。

1989年には、東西ドイツを分けていた壁が解放され、
1938年には反ユダヤ主義暴動である水晶の夜が起こりました。

今年は、壁がなくなって25年という節目の年であったので
テレビでも、当時の国境警備員の人を主人公にしたドラマが放映され、
ベルリンでは大きな式典が催されました。

そして私は、今年も近所のシナゴーグがあった場所で
毎年行われる追悼行事に行ってきました。

近所に最近できた、ツーリストインフォメーションで見つけて購入した、
この地域に住んでいたユダヤ人の人たちのことに
ついて書かれた本を読んでいたという事もあり、今年も興味深い内容でした。

ドイツで暮らすようになりいつ頃からか、
道を歩いていたら、道に埋め込まれている
10cm×10cmの真鍮プレートが目につくようになりました。


Stolpersteine(つまずきの石)というプロジェクトです。



 

 

 



ベルリン出身の芸術家デムニッヒ氏がナチスの犠牲になった
ユダヤ人、反体制活動家、同性愛者、ロマといった人々のことを
忘れないという意味を込めて自分の意志で選んだ住居(最後の住居)の前に
名前、生れた年、死亡年とその場所を
手彫りで彫った真鍮プレートの石を埋め込んでいるのです。

彼が今まで埋め込んだのはドイツの都市だけではなく、
オーストリア、ベルギー、フランス、イタリア、クロアチア、ルクセンブルク、オランダ、
ノルウェー、ポーランド、ロシア、スイス、スロバキア、チェコ、ウクライナ、ハンガリー
ヨーロッパの1100ヶ所46000個のつまずきの石があり、
今年は初めてルーマニアにも埋め込まれたそうです。


デムニッヒ氏によると、
つまずきの石を目にした人が、「これは何だろう?」っと屈み込む姿、
それが犠牲者へ頭をたれることの象徴にもなり、
人は名前を忘れられてはじめて、その人間が忘れられてしまう。と言っています。

過去の事を忘れられないようというのは、とっても大事なことだと思います。
日常生活のなかで、ふと歩いていて道にはめ込まれたプレートを目にして
そこを強制的に退去させられたその人の事を考えてみる・・・。

今年、この町にも2つ新しいプレートが埋め込まれました。
学校からの寄付だそうです。
このプロジェクとは寄付で運営されていると新聞に書かれていました。
こういう、ドイツの過去との向き合い方は本当にいつも感心させられます。