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藤井聡太の強さは“神の一手”にあるわけではない 「将棋は暗記すれば勝てる」論が見落としていること

2023年11月21日 23時03分59秒 | 文化と芸能



藤井聡太の強さは“神の一手”にあるわけではない 「将棋は暗記すれば勝てる」論が見落としていること



11/20(月) 11:12配信


文春オンライン
史上初の「八冠」となった藤井聡太竜王・名人 ©文藝春秋


 14歳2か月での史上最年少プロデビュー後、29連勝、最年少タイトル、最年少名人位獲得、さらには前人未到の八冠独占......次々と将棋界の記録と常識を塗り替えていく藤井聡太竜王・名人。


【写真】2012年に撮影された、当時小3だった藤井聡太少年と森内俊之九段の貴重な写真


 そんな“令和の覇者”の「圧倒的強さ」「真理に迫る一手」の秘密を、羽生世代のレジェンド棋士・森内俊之九段が鋭く深い視点で読み解く。『 超進化論 藤井聡太 将棋AI時代の「最強」とは何か 』(飛鳥新社)から一部を抜粋してお届けする。


暗記と集中力
 よく「将棋は暗記すれば勝てるか」と聞かれるが、これは理論的には「YES」、現実的には「NO」だ。


 もちろん、あらゆる変化を究極的に暗記すれば将棋の解明に近づくが、このときに求められる情報の量は、想像するよりも遥かに大きい。


 将棋の有効局面数は、10の68乗から69乗と推測されている。これは数字の位で言えば“無量大数”だ。1無量大数は、銀河系に含まれる原子の総数に近い数字だと言われているが、そう説明されても、人間にとっては正直ピンとこない数字だろう。


 将棋は、1か所でも形が違えば結論がガラリと変わるケースが多い。


「過去の実戦では出ていない局面だけど、似た形でこう指していたから同じように指せばいいだろう」


 そういう考えで戦うと、痛い目に遭う。記憶がプラスに作用することもあるが、記憶だけで勝つのは現実的ではないのだ。


 それに、そもそもまず研究に使っているAIが正しい答えを出すとは限らない、という前提がある。


 また、先に書いた通り、局面は一手進むごとに変化をし続ける。そのため、ずっとAIを使った事前研究を参考にできるわけではなく、事前研究を離れるタイミングがどこかで来る。研究から離れたところでどう指すかが大切であり、勝負を分ける。


 また研究から離れれば、ある程度の頻度で“ミス”をすることは避けられない。


 将棋は好手で勝つゲームではなく、いかに悪手を指さないかで差がつくゲームである。ミスは難解な局面で起こるが、将棋は終盤になると「最善手以外は負け」というような難しい局面が頻出するのだから、持ち時間が少なくなる終盤では、ある程度のミスが出るのは仕方がないとも言える。

形勢が悪くなっても、粘り強く戦って逆転に漕ぎつける
 ところが、藤井さんはそのミスが圧倒的に少ない。


「藤井曲線」という言葉は、藤井さんが徐々にリードを広げて評価値を上げていくグラフの形を言い表したものだが、ミスが少ないからこそ、勝利に向かって揺るぎなく淀みない美しい曲線が描ける。


 また形勢が良いときだけでなく、悪いときもミスをしないことは重要だ。プロは大差になれば間違えないが、微差でついていければ何が起こるかわからないからだ。


 藤井さんは悪くなっても、粘り強く戦って逆転に漕ぎつける。だがそれは、しばしば“神の一手”と評されるような何か特別な手を指しているわけでも、まして一発逆転の秘術に長けているからでもない。一手一手、深く集中しながら考え続けて、精度の高い手を指し続けているからにほかならない。藤井さん自身も、著書の中でそう認めている。


《秒読みで残り時間が少ないときでも、本当に集中していれば、最善に近い手を導き出せるような感覚はあります》(『考えて、考えて、考える』より)〉


 藤井さんには多くの武器があるが、こうした集中力の高さも強さの源泉であると私は思っている。


常識にとらわれない
 藤井さんには、中盤で選択肢がいくつかある状況では、見た目は指しにくくても効果的な手であれば躊躇なく指す、
という特徴がある。


 最近は、従来の常識では考えられないような手が有効だと判明することが増えた。現在のAI活用法としては、自分の価値観とマッチする指し方を掘り下げ、理解の枠外にあるような手は避けるのが多くの棋士の考え方ではないかと思う。


 その中で藤井さんは、棋力向上を自身最大の目標として掲げていることもあり、AIの判断基準を取り入れて自分の力にしようとしている。


 将棋は論理的なゲームだが、一方で、美意識の強い世界だ。


 大相撲で横綱が搦め手を使ったり、立ち合いで変化すると批判が出るように、「第一人者は正々堂々とあれ」という空気が将棋界にもあった。


 例えば、羽生さんは20代の頃、まれにそれまでの常識にはなかった手を指すこともあったが、勝つことで批判の声を押さえてきた。


 現在はAIの評価値が“新たな権威”となっている感があるが、人間が持つ美意識もまだ根強く残っている。美しい、筋がいい、味がいい、手厚い、際どい、危ない――人間はこうした直感を形勢判断の助けにしてきた。特に、美意識から外れた手を排除することで、効率よく読みを進める考え方は、棋士の本能とも言える。

視野を広く持つことは、将棋そのものの可能性を広げる
 もちろん例外も存在するため、美意識に固執することは例外を見落とす危うさにもつながる。最近では「見栄えは良くないが、深く読んでみると好手」といった手が、AIによってしばしば発見されるようになっている。


 藤井さんは、そうした自分の直感だけに頼った判断をしない。常にイレギュラーな手も読むように心がけているという。


《美学などの感覚があることで、人間はAIと比べて、効率よく考えることができます。ただ一方で、人間の感覚が多くの場面で正しいとしても、常に正しいわけではありません。だから、フラットに考えて、AIにとっての最善手などの「例外」を拾い上げることも、必要なのかなと思っています》(『考えて、考えて、考える』より)〉


 突き詰めれば、美意識も評価値も絶対的な基準ではない。


 視野を広く持つことは、一局の将棋に勝つだけでなく、将棋そのものの可能性を広げる意味でも重要なことである。


 そのためには、常識にとらわれてはいけない。


 名実ともに棋界の盟主となった藤井さん自身も、それを強く意識している。


〈《自分も常識にとらわれず将棋に向かっていく、革新的なところを大事にしていきたいと思っているんです》(『考えて、考えて、考える』より)〉


藤井聡太竜王・名人とチームメイトになって実感した「本質を見抜く」力 へ続く




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岸田総理の「味方」だったはずの「財務省」がまさかの裏切り…!「年内解散」「所得税減税」を封じた「すべての黒幕」の名前

2023年11月21日 17時03分42秒 | 政治のこと


岸田総理の「味方」だったはずの「財務省」がまさかの裏切り…!「年内解散」「所得税減税」を封じた「すべての黒幕」の名前

11/18(土) 7:03配信



現代ビジネス
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朝起きたら状況が一変していた。「総理、解散は見送るのですか!?」。私はそんなこと言ってない。いったい誰が……。しかし、もう打てる手がない。―身内が放った火で、岸田の城は燃えている。
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【写真】岸田総理に異変…突然、行きつけの理髪店を変更した「まさかの理由」


財務省の「不審な動き」
photo by gettyimages


 11月11日午前9時53分、岸田文雄総理は航空自衛隊入間基地で開かれる航空観閲式に出席するため、官邸屋上のヘリポートから自衛隊のヘリコプターに乗り込んだ。


 陸上自衛隊の要人輸送機「スーパーピューマ」。ゆったりとした革の座席が据えられ、床は絨毯張りとなっている。


 機体がゆっくりと上昇を始める。一方で岸田の気持ちは沈んでいた。


 (してやられた……! )


 この週、急転直下で岸田は追い込まれていた。9日、読売新聞と朝日新聞の朝刊1面トップに「年内解散見送り」の見出しが躍ったのである。


 「私はそんなこと言ってないのに……」


 岸田は周囲にこう漏らしたという。報道が先行し、「伝家の宝刀」である解散権を封じられてしまったのだ。


 財務省も不審な動きを見せた。8日、衆議院財務金融委員会での鈴木俊一財務大臣の答弁に、岸田は驚愕した。


 「税収の増えた分は、政策的経費や国債の償還などですでに使っている。減税をするなら国債を発行しなければならない」


 岸田が言ってきた、「税収増を還元する」という所得税減税の理屈を真っ向から否定したのだ。


味方だったはずの財務省がキレた!
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 ──財務省まで私を陥れようとしているのか……。


 ハッと我に返る。ヘリの中で眼の前に座る村井英樹官房副長官は、とぼけた顔で笑っている。


 (そういえばコイツも財務省出身だったな)


 9月の内閣改造までは木原誠二が官房副長官として党との橋渡し役を担っていた。しかし、43歳の若造の村井にそんな大役が務まるわけもなく、いまや与党議員が平然と政権批判を繰り出すありさまである。


 (コイツも、わざと足をひっぱっているのか? )


 遠ざかり、小さくなっていく首相官邸を眼下に眺めながら、岸田は大きなため息をつく。が、それもプロペラの騒音にかき消された─。


 *  *  *


 「財務省の倒閣運動が始まった!」


 「年内退陣もあるぞ」


 8日の鈴木財務大臣の「国債発行」答弁を受け、永田町は騒然となった。


 岸田の2年は迷走の連続だった。就任当初は「防衛費増額」や「異次元の少子化対策」の財源を確保するために増税を「検討」する日々だった。それが、「増税メガネ」と揶揄されて腹を立て、突然、減税を声高に叫び始めたのだ。


 岸田の迷走に、ついに味方だったはずの財務省がキレた。


 「鈴木大臣も勝手に言ったのではなく、答弁書を読んでいたので、あれが財務省の公式見解ということでしょう。閣議決定した経済対策の内容は財務省も事前に確認している。それをあとから否定しているのですから、あからさまな『はしご外し』ですよ」(自民党中堅議員)



すべての黒幕は…?
 追い打ちをかけたのが、9日に『週刊文春』が、神田憲次財務副大臣が過去に税金を滞納して差し押さえを受けていたと報じたことだ。神田は辞任に追い込まれる。


 しかし、先述した「解散見送り」報道といい、あまりにもタイミングがハマりすぎてはいないだろうか。これだけの大きな絵を描ける人物は、今の永田町に一人しかいない。財務大臣を8年9ヵ月務め、財務省の権化と言われる麻生太郎副総裁である。


 「ここ最近、岸田さんと麻生さんの間に隙間風が吹いているといわれていました。岸田総理が所得税減税を打ち出した際、麻生さんに丁寧な説明や相談がなかったことが発端だったと見られています」(全国紙政治部記者)


 麻生が、言うことを聞かなくなった岸田を降ろして、別の人に首をすげ替えようとしている─そう見る政界関係者が増えているのだ。


 とはいえ、なぜこのタイミングで麻生は倒閣を仕掛けているのか。キングメーカーを気取る麻生にとって、岸田は都合のいい総理だったはずだ。9月の内閣改造では、岸田は麻生の言うままに人事を断行し、麻生はご満悦の様子だったという。


麻生が岸田に見切りをつけたワケ
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 しかし、岸田の迷走ぶりは、その麻生にさえ強い危機感を抱かせた。所得税減税が選挙対策と見透かされ、内閣支持率は「危険水域」といわれる20%台に落ち込んだ。


 このままでは岸田と一緒にオレも沈んでしまう──。麻生は岸田に見切りをつけたのだ。


 もうひとつ、麻生を焦らせているのが、岸田の人気と反比例して、党内の「非主流派」が急速に盛り返し始めたことである。総裁選で岸田と戦った河野太郎を中心とする「小石河連合」が存在感を強め、最新の世論調査でも「次の総理」の項目で、河野、石破茂、小泉進次郎の3者が計50%もの支持を得ている。


 「任期満了に伴う来年秋の総裁選は、国会議員と同じ票数が党員・党友に割り当てられます。選挙を控えた総裁選では議員たちも世論を気にする。現時点で党員人気のある小石河連合には、圧倒的に有利な状況なのです」(前出・全国紙政治部記者)


 後編記事『岸田総理、大誤算…いよいよ「二階」元幹事長が動きだした! 〈「徹底的にやるぞ」と菅元総理の前で呟いて…〉』に続く。


 「週刊現代」2023年11月月17日号より

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中森明菜(56)はなぜ芸能界から消えたのか――。実父も26年間絶縁、関係者「彼女は携帯も持っていない

2023年11月21日 12時15分31秒 | 文化と芸能
中森明菜(56)はなぜ芸能界から消えたのか――。実父も26年間絶縁、関係者「彼女は携帯も持っていない

2021/08/27(金) 20:40:

実父は「会わなくてもいい」

 東京都清瀬市の郊外。田園風景が残る住宅街に建つ古い2階建ての1軒家。ここに今年88歳になる明菜の父、明男が1人で暮らしている。

 明菜はこの家で、6人兄弟姉妹の5番目、三女として育った。彼女の歌い手としての人生の始まりに、多大な影響を与えた最愛の母、千恵子は1995年6月にこの世を去り、それから26年、彼女は家族と断絶状態にある。


「彼女は携帯も持っていない」

 親族の一人は、明男の心境の変化をこう代弁する。

「物忘れが酷くなってきたことも影響していると思います。身内もみんな明菜には会いたいですよ。ただ、彼女は携帯も持っていないし、直接連絡を取る方法もないんです」

 明菜は現在、所属事務所の社長兼マネージャーの支援を受け、都内のマンションでひっそりと暮らす。外部との接触はレコード会社の関係者らとメールでやりとりする程度だ。

 彼女は血を分けた肉親であっても、自分の意に沿わないものは遠ざけてきた。世間が作り上げた“虚像”を受け入れ、孤独の淵を歩いてきた。

 彼女はなぜ消えたのか――。

  16歳でデビューした明菜は当初から“ドラマがある”アイドルだった。当時の歌謡界は、目に見える形で時代の“周波数”が切り替わる変革期にあった。80年4月に松田聖子がデビューし、半年後に山口百恵が引退、翌年3月にはピンク・レディーが後楽園球場で解散コンサートを行ない、大きく勢力図が変わろうとしていた。 


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埼玉でもクマ…おまわりさんお手製の「クマよけの鈴」配布 飯能署管内、10月以降の目撃情報6件

2023年11月21日 09時03分54秒 | 事件と事故
埼玉でもクマ…おまわりさんお手製の「クマよけの鈴」配布 飯能署管内、10月以降の目撃情報6件




埼玉でもクマ…おまわりさんお手製の「クマよけの鈴」配布 飯能署管内、10月以降の目撃情報6件

11/6(月) 9:27配信

埼玉新聞
クマよけの鈴を作る飯能署員=2日、埼玉県飯能市双柳


 埼玉県飯能市の山間地域などでクマまたはクマのような動物の目撃情報が相次いでいることを受け、飯能署は2日、クマよけの鈴を作成した。クマよけの鈴は同市下名栗のアウトドア施設「ノーラ名栗」で3日行った山岳遭難キャンペーンで、登山客らに配布した。


名前の由来は保護場所から…ツキノワグマの「ヨリー」


 クマよけの鈴は長さ15センチで、同署地域課の7人が作業に当たった。黄緑色の蓄光ロープを編み、鈴とカラビナを取り付けて計25個を完成させた。登山の際のリュックサックなどに装着することができる。


 同署管内(飯能、日高両市)は主に西部に、山間地域が広がる。同署によると管内では今年に入り、クマまたはクマのような動物の目撃情報が11月2日までに7件あり、うち10月以降が6件を占めているという。


 同署の担当者は「秋は紅葉のシーズンで、管内は千メートル以下の低山が多く、ハイキング客が多い。クマよけの鈴も付け、登山届を出した上で登山してほしい」と話している。

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緋寒桜、早い開花です。

2023年11月21日 08時03分11秒 | 日々の出来事
ヒカンザクラ、正月頃に開く花でしたが、最近は早めに開くようです。




11・5・2023
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