爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

公衆トイレ

2024年05月05日 | 日記
トイレの言い方には、 いろいろあるが、昔の公衆トイレは全て便所と書かれていた。現代は男性は青色で、女性は赤色でのイラストがほとんどて、たまにお手洗い、化粧室などを見かける。

爺が子供の頃の昭和10年代のお年寄りたちは厠(かわや)と言っていた。昔の日本の軍隊では公式の用語だったそうだが、ちなみに小生の爺ちゃん婆ちゃんはお手水(おちょうず)と言っていた。

公共施設のトイレには、「トイレットペーパーを持ち帰らないでください」と書いた貼り紙が目立つ。あるところで、貼り紙の「ペーパー」の部分をマジックで黒塗りしてあり苦笑いしたことも。

「トイレを綺麗に使っていただいてありがとうございます」という以前とはニュアンスが違った掲示が増えた。その効果が出たのか、掃除が徹底したのか、公衆トイレが綺麗で快適になった。


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母の実家

2024年05月01日 | 日記
昭和10年代の田舎の小学校は、春、夏、冬休みの他に春と秋には農繁期休みがあった。爺は休みになると、しつけのためか、呉服店だった母の実家で過ごしていた時のことを断片的に覚えている。

店は殆ど大婆ちゃん(祖父の姉)が針仕事をしながら接客、近郷近在からの馴染み客で賑やかだった。時には爺が店番を頼まれ、お客が来ると大婆ちゃんを呼んだり、針の溝通しを手伝ったりしていた。

実家では5歳年上の叔父さん(故人)とは言え、お兄さん的な存在で夏は魚釣りに、冬はスキーに、爺の子守役をしてくれていたと思う。囲碁、将棋、麻雀に才長けた人だった。

年の暮れの夜だつた、売掛金の集金のため祖父は大福帳を持ち手首に集金袋をかけ、爺は提灯を持ってついて行ったことがある。現金を受け取ると大福帳の記録を筆で消すことで受領書になる。

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末は博士か大臣か

2024年04月25日 | 日記
将来は博士や大臣のような“立派な人”になって欲しいという子供の将来を期待しての言葉であるが、いつ頃、誰が言ったものか不明らしい。現代ではあまり聞かなくなった。

明治維新で徳川幕府が消滅し、若者たちの新政権下での夢は、 1番が政治家になること、 2番が学者だつたことからではないかとも言われているが、現代っ子は望んではいない。

小学生男子は、1位YouTuber、2位スポーツ選手、女子は、1位パティシエ、2位看護師、中学高校になると男子は、1位会社員、2位公務員、女子は1位会社員2位看護師と現実的な職業になる。

学問や政治を志す若者にとって目指す到達点であることは変わりがない。学者は博士を目指して励み、政治家は大臣に憧れ、順番を待ち続け、たまに適材適所でない方も見受ける。

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ヤミ米

2024年04月20日 | 日記
昭和16年12月に大東亜戦争が始まった翌年の2月、食糧管理法が制定されお米は政府の管理になった。米穀通帳と言うものが各家庭に配られ、販売店も指定され配給量も決められてしまった。

配給量では足りないので農家等から買った米をヤミ米と言っていた。昭和20年の終戦後は満州、朝鮮、台湾からの引揚者により人口が急増したことで食糧不足が深刻であった。

警察当局によるヤミ米の摘発が盛んにおこなわれていた、汽車通学の中学生だった爺、列車内で怒号が飛び交う中で没収されるヤミ米、泣き崩れて警察官に泣きすがる女性の姿が忘れられない。

我が家でも、母が近くの農家から衣類と交換して米を求めてきた。配給米は玄米、農家から買った米は白米で一目でわかる。爺の白米の弁当を見て、農家の子たちにヤミ米だと騒がれたことも。

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春が来た

2024年04月15日 | 日記
昨年の夏の記録的な猛暑に続き冬は暖冬小雪と異常気象の中で、我が家の庭には福寿草が予定通り3月には咲いてくれたし、今は水仙の花盛り、偉大な自然の力が心を和ませくれる。

我が家の東側には昨年10月に3階建て15世帯のアパートの新築工事が始まり3月下旬に竣工、早速に大型車両が家財道具を運んでくる、自転車小屋には真新しい自転車が並んでいる。

お米をとぐ前のお釜のご飯粒や米櫃周りに零れた僅かな米は庭に捨てることで、スズメが一粒残さず食べてくれる、また庭に捨てたキャベツの外側の葉、今年も虫が食べ始めたようである。

新潟は桜の花盛り、新入生、新入社員は、そろそろ環境の変化に慣れたろうか、関東に居る3月に3歳になったひこ孫も幼稚園入園、母親に手を引かれた制服姿の写真の可愛いこと。

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