たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

紀伊半島の旅(最終章) 原田泰治美術館・諏訪大社・万治の石仏・木落とし坂・

2016年05月31日 | 




  

宿を後に諏訪湖畔に有る原田泰治美術館に寄りました

以前 訪れた時は泰治さんの子供の頃を描いた「父ちゃんのトンネル」が

別室一部屋を使って物語風に並べられていました

貧しい中での親子の触れ合いは涙なくしては見られない作品の数々でしたが

今回の企画は「日本の祭り」と題された作品で何処かほのぼのとしたノスタルジックな作品揃いです

新作の入れ替えも運営上、仕方のない事なのかもしれませんが

個人的には一部屋増設してでも「父ちゃんのトンネル」の常設を希望したいと思いました


此方の作品は原田氏の作品を元にキルトで製作したものだそうですが

今回はそうした作品も一緒に展示されておりました






諏訪と言えば諏訪大社・上社 下社ですが下社をお詣りするのは初めてです

上社も重厚な構えでしたが、ここ下社の落ち着いた佇まいは

神域に相応しい荘厳さを醸し出し知らず知らず緊張感に支配される雰囲気を漲らせておりました






こちらは見事な彫刻が施された幣拝殿でイチイを御神体とする古い神社の形を表しているのだそうです






下社の裏に流れる川を渡って一度は見ておきたかった万治の石仏をお詣りします




高さ2・7m 長さ4mの自然石にチョコンと乗った63㎝の仏頭

これを目にした岡本太郎氏は「こんな面白い物は見た事が無い」と言ったそうですが

何故か違和感を感じるのは仏頭のせいで、これは何らかの理由で後世の人が据えかえたと言われています

その据えかえられた首が伸びたと言う事で一時期、話題にのぼりました

種を明かせばこの首は胴体に差し込まれているので、この隙間に雨水が溜まり凍結する事によって

首が持ち上がりあたかも首が伸びた様に見えたと言う事なのですね




もう一つ諏訪で欠かせないのが諏訪大社最大の祭りである御柱の木落しです

実施されたのは今年の4月8日、私達が旅から帰って約、半月後でした




観衆のどよめきの中、氏子がモミの木の大木に跨り勇壮に滑り降りる

そうした光景を私はテレビでしか観た事が有りませんが

実際、最上部に立って見ますと思った以上に斜度が急である事に驚かされます

一度は見てみたい御柱祭ですが次は6年後の平成22年、その時まで私に気力が残っているかどうか


そしてこの道は旧中山道

御柱会場のすぐ裏手にひっそりと伸びておりました




行く手に浅間山が見え徐々に家が近づいてまいりました

僅かに噴煙が確認できますが今日は比較的穏やかな様相をしております




軽井沢を過ぎ裏妙義が見えてくれば家まではあと1時間

長かった様な短かった様な紀伊半島の旅も漸く終わりました

私の拙い旅行記に最後までお付き合いして下さいました皆さま

本当に本当に有難うございました


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紀伊半島の旅(24) 元善光寺~諏訪湖

2016年05月29日 | 



ここは元善光寺です

本田善光公が難波の堀江にて一光三尊の如来様に巡り合い

生まれ故郷、飯田にお祀りしたのが元善光寺の起元で

今ある長野の善光寺に祀られる御本尊は元々こちらに有ったのを移されたものなのだそうです

勿論こちらにも御本尊様は置かれていますが住職さえ拝む事の出来ない秘仏なのだとか


長野の牛に引かれての善光寺は余りにも有名で皆さんご存知と思いますが

元善光寺となるとどうでしょう

私はと言いますと恥ずかしながら全く知りませんでした

境内には

善光寺だけでは片詣り

一度、詣られよ元善光寺

の文字が、やけに目に付きます

知らぬが仏と言う言葉も有ったのに、これを見たブログの皆さん、お気の毒


真っ暗な通路を手さぐりで進んで行きますと本尊の真下に辿り着きます

ここで極楽往生の開運の錠に触れる事が出来ると言う事なのですが

私がフラッシュを焚いた行為が吉と出るか凶と出るか・・・

  




飯島の赤坂という所を通った時、雲の中に薄ぼんやりと中央アルプスが見えてきました

雪の木曽駒に登ったのは何時だったか

5~6年前だったでしょうか

いずれにしても登った山を目にするのは感激ですね


諏訪湖を見下ろす峠からは蓼科山でしょうか?

(形や方角からしますと蓼科山に見えますが自信がない)




何度も訪れても気持ちが大らかになる諏訪湖です

今日は旅の最終日、諏訪へ向かう途中、宿の予約は済ませてあります


宿はその名もずばり「諏訪湖」


ちょっと演出しすぎのきらいも


それでも口コミは良かった




メインのすき焼きのほかに出るわ出るわ・・・


傑作なのは此処の宿主

口を開く度に「すいまっせ~~ん」 「はーい 

テレビの操作が解らないので尋ねれば

「このテレビ馬鹿でして・・は~い。私も時々解らなくなるんですよ、すいまっせ~~ん」

翌日の支払いでは夕食の時、飲んだおビールが付いてなかったので「おビールは?」と問えば

「あっ、あれはサービス、お代は結構です、は~い 

おまけに宿泊料も一人500円サービスして有りました

他の人のために此処には書けませんが安かった!

余りにもユニークなお兄さんでしたので記念に一枚お願いいたしました

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紀伊半島の旅(23) 川本喜八郎と竹田扇之助人形美術館

2016年05月27日 | 
気持ちの余裕が無く紀伊半島の旅が滞ってしまいました

中途半端なままと言うのも、やはり落ち着かないものです

私も幾らか気持ちに落ち着きが出て来ましたので又、宜しくお付き合いお願い致します


長い旅も終盤、私達は飯田までやってまいりました

地図を見ていて見つけたのが川本喜八郎・人形美術館

ここにはNHK人形劇でお馴染みの三国志平家物語等々の人形が数多く展示されています

  

   


  

撮影できるのは一枚目の公明のみで、その他の写真は絵葉書を使用させて頂きました

細部にまで神経を注いで造られた一体一体は優美さと迫って来る様な力強さが有り

まるで命が宿っている様なそんな錯覚さえ起こしてしまう程です

  



これ程の力強い作品を手がけられたとは思えないほど川本氏の面立ちは穏やかですね

子供の頃から、既に人形に興味を抱いていたとは・・・このお写真は今でも印象深く心に残っております

体験コーナーも有り私も操らせて頂きましたが微妙な動きはとてもとても・・・

それでも顔や腕を動かし、それとなく目が合った時には「やった!!」でした

昼になりましたので一軒の蕎麦屋さんの暖簾を潜ります

女将さんの話では5日後から3日間、7年に一度のお練り祭が開かれるらしい

写真を見せて頂きましたが中でも大名行列は所作、芸など一見の価値ありの祭りと言えるかもしれません

今回は残念な事をしましたが次は7年後・・・是非また訪れたいと思いました

  

人形美術館を後に左程、離れてはいない元善光寺に行きますと

ここにも人形館が有りました

竹田扇之助国際糸繰り人形館です

竹田三之助

明治30年横浜市馬車道に生まれる

小学校在学中、9代目結城孫三郎に弟子入り

昭和30年、竹田人形座の名跡を継ぐ

竹田喜之助


大正12年瀬戸内市に生まれる

東京大学第二工学部機械工学科卒業後、結城孫太郎一座に弟子入り

人形座の人形約2600体を製作

竹田扇之助

昭和5年、長野県喬木村に生まれる

同21年、9代目孫三郎の目に止まり、同40年、三之助亡きあと竹田の名跡を継ぎ人形座を主宰



  

此処も撮影禁止でしたのでパンフの写真を載せさせて頂きました

鶴の羽は現在、触る事も出来ないほど劣化しているとか

こうして見られるだけでも幸せな事です


舞台裏を案内して頂きましたが

狭い板の上を人形の動きに合わせ軽業師の様に前後左右と移動するのですから

糸を繰る技術も然る事ながら、その緊張感たるや半端ではないでしょう

因みの奥の籠は雪を降らす時に用いる籠だそうです

  



  



幸運な事に丁度 糸繰り人形師の先生が来館しており2曲ほど技を披露して下さいました

私もちょっと

ですが何本もの糸を操る技術は、にわか人形師に出来るはずも有りません

でも、やりましたよ 10歩ほど歩かせる事が出来ました




人形館の外には「舞台桜」という見事な枝垂桜が有ります

下の写真はイメージ写真ですが咲いた姿はどんなにか・・だったでしょう


舞台桜と並んで石塚古墳の上に立つのは「石塚桜」

まるで古墳を守るかの様に枝を長く垂らしている姿が何とも言えませんね


すぐ下には私も桜の名を冠しているのよと「桜すみれ」が三輪・・・可愛かったァ!!


そしてロケーションも抜群です

私はすっかり飯田の街の虜になってしまいました

続く


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『誰かに見られてる』 こんな経験ありませんか?

2016年05月26日 | 日記
キッチンの窓を開け食器を洗っている時の事です

何処からかジッとこちらを見ている様な・・・

外へ出てみましたが人の気配は有りません

再びキッチンに戻ると

やはり見られてる


なんだ!

その正体は杏の木の枝でした

とんだ“幽霊の正体みたり枯れ尾花”でした


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したたかに

2016年05月25日 | 日記

踏まれても踏まれても雑草は逞しい




追い払われても追い払われても、やってくるヒヨドリの図々しさ


可愛げな素振りで 顔色を伺い安全とわかれば池の水を飲みに行く用意周到さ


何だか分からない未確認生物は焦らずジッと時を待つ

ウーン、この冷静沈着振り

人間もこの位のしたたかさが有っていいのかもしれない

そうすれば強く生きられる


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