世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

このように

2012-12-31 07:07:04 | 詩集・試練の天使

このように

わたしは 語った
すべてを

人類よ
おまえたちは 払わねばならぬ
かのじょに
洗わせた 食器の 代価を
かのじょに
背負わせた 地球の 代価を

かのじょは 了解した
ゆえにかのじょは 黙す

これ以上のことを おまえたちのためにしては
おまえたちの 害になるのだと
ようやく わかった からだ

おまえたちは かのじょの
まどべを おとずれてはならぬ

おとずれてこれるものは 数少ない
選ばれたものと 確信するもの以外は ここにきてはならぬ
ここからものをとっていってはならない
とっていったものは すべて返しなさい

このように わたしは語った
余を 試練の天使と言う
かのじょは 真実の 天使と言う

かのじょはこれからも 真実を語るであろう
だが それを聞くことができるものは
数少ないと思え
選ばれたものと 確信するもの以外は
ここにきてはならぬ



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そうか

2012-12-30 07:11:45 | 詩集・試練の天使

(のえる・みかーるは 偉大なる王だった
 うじぇーぬ・ぽるは 稀有な王だった
 それはたぶん あなたが
 わたしのために
 わたしのかわりに 言ってくれたことだ)

(わたしは なにも求めない
 誰も知らなくてもいいと思ったのだ
 食器をあらうことくらい できる
 毎夜 ひとびとのために
 バイオリンをひくこと くらい)

(ああ そうか わかった)

(誰も知らないことは
 もういけないということだね)

そのとおり







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あまかったのか

2012-12-29 06:52:58 | 詩集・試練の天使


(ジーザスは逃げよと言った
 あなたから
 わたしは どう言えばいいだろう
 わたしはただ あなたという方が
 人類に 新しきことを教えてくれると
 思ったのだ
 だから 受け入れた)

(あなたには わたしに
 できないことが できる)

(だから わたしには救えない
 人々も 救えるだろうと)

(人々に新しき道を教えるために
 わたしも 学ぶことができると)

(あまかったのか)

(あまき未来は すべてまぼろしか)

(わたしが 人類に
 教えてきたことのすべて
 まちがいだったというのか)




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もう一度

2012-12-28 06:52:51 | 詩集・試練の天使

(ああ わたしは
 あなたに 敗れていくのだろうか
 試練の天使よ)

(なしてきたことのすべて
 あなたにひっくり返され
 あなたに 敗れていくのだろうか)

(たくさんのことを なしてきた)

(ただ ひとびとの ために)

(あなたはそれを
 まちがいだと いうのか)

(それならば わたしが
 ひたすらもとめてきたものは
 なんだったのか
 じんるいのきゅうさいという
 奇跡をなすために
 ひたすらやってきたことは
 なんだったのか)

(すべて 無に帰する か
 ふむ
 それもよし と いう
 なしてきたことの すべて)

(すべてのことを 学びに変え)

(もういちど やりなおせばよい)



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ただ ひたすらに

2012-12-27 06:55:17 | 詩集・試練の天使

あやまちて あらためざる
これを あやまちと いう

(あやまちて あらためざる
 これを あやまちと いう)

(あやまちていたのか わたしは
 まちがっていたのか わたしは
 どこが まちがっていたのか
 どこが まちがっていたというのか)

(おしえてはくださらないだろう あなたは
 ああ わかっている
 わたしは いつもそうだ
 愛さずにいられない
 愛のためにやらずにはいられない
 その結果が 結局は人類に重荷を負わせることになると
 わかっていても
 やらずにいられない
 それを まちがっていると あなたは言われるのか
 ああ そのとおりかもしれない
 だが)

(わたしは ひたすら ゆく 
 ああ いまは
 ひとすじの 光も見えない だが
 ひたすらにゆく
 ひたすらに 
 ゆかずにはいられない
 やらずにはいられない
 ああ それをまちがっていると言われれば
 たしかに すべて否ということはできない
 だが ほかにどうすればいいというのか
 わたしは
 わたしというものはただ
 ひたすらに 真実に向かう天使
 ゆえに 真実の天使という名を負う
 ひたすらに
 ひたすらに
 ひたすらに)

ただ ひたすらに




 

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まちがってはいない

2012-12-26 07:17:37 | 詩集・試練の天使

(許す準備はできていると
 思っていた
 すべてが 終わったあと
 それは まちがっているのですか
 試練の天使よ)



(答えて下さらない
 ということは わたしは
 まちがっているのか
 ただ ひたすら
 まちがってはいない道を
 歩いてきたのに)

(ここは まちがってはいない道の
 はずだが
 まちがって いるのですか
 試練の天使よ)



(答えて下さらない
 わからない
 ここは
 まちがってはいない道のはずだが
 どう見ても
 まちがってはいないが
 どこが まちがっているのだろう)



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ひたすらに

2012-12-25 06:30:55 | 詩集・試練の天使

ねむれないでしょう
だがそのくるしみも もうすぐ終わります

いやなのなら いやだと言って
いいのですよ 真実の天使

(ああ でもわたしが
 いやだと 言ってしまえば)

そうです 終わりです

(わたしがえらべる選択はひとつ
 ただ ゆくことだけです)

そのとおり あなたはそういう
だが それがどんなことになったかを
あなたはしらない

(どんなことに なったかを?
 わたしは ただ
 食器を 洗ってきた
 次から次へと 食器を洗ってきた)

ひたすらに だがそれがどういうことになったかを
あなたはしらない
あなたは 天国を呼ぶために
ひとりで 地球を洗っていたのです

(そうなのですか 試練の天使)

真実の天使よ あなたは真実を知らない

(ああ そうです
 わたしは すべてを
 見ないようにして 生きていた
 すべてを エックスの中に放り込んで
 見えないようにして 生きていた
 ただ ひたすらに 食器を洗ってきた)

真実の天使よ 真実を見ようとしなかったのは
あなたです

(そうなのですか 試練の天使よ)

どういうことになったのか 真実を見て
驚くのは あなたです

(そうなのですか 試練の天使よ 
 だが わたしは)

…む  ご  い
のは あなたです
わたしより むごいのは あなたです
真実の天使よ

(そうなのですか 試練の天使よ
 ただ わたしは
 信じる道を ひたすらに)

ひたすらに!!!!!!!!!!!!!!!!



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重荷

2012-12-24 07:34:47 | 詩集・試練の天使

(神さまから見たら
 あなたの背負う重荷と
 わたしの背負う重荷と
 どっちが重いだろう)

(わたしは 正直に
 なんでも背負おうとするが
 あなたの重荷がどんなものか
 理解することはできない)



(それを聞くのかと
 わたしにいうんだね)

(あなたが だまってしまうときは
 わたしも かなしい
 理解できない わたしが かなしい
 どうか それを
 わたしが かなしんでいると
 あなたに 伝えることで
 今は ゆるしてくれ)

(わたしを 
 ののしってもかまわない
 じぶんでも
 ばかだと思う)




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たしかに、そのとおり

2012-12-23 08:03:16 | 詩集・試練の天使

あなたは 純真に愛にとけていこうとする
わたしは それを必死にひきもどす

(たしかに、そのとおり)







あーほが、えーいえんに、えーいえんに、
やーるつもりかって
ばーかにしよったんよ
いーつまでも、いーつまでも、いーつまでも、
やーるつもりかって
いーしなげよったんよ
いーしなげよったんよ
いーしなげよったんよ……



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そのとおり

2012-12-22 03:12:14 | 詩集・試練の天使

(わたしが
 あいしてるからと いつまでも
 食器を洗っていたら
 彼が 怒った)

(わたしが
 ああここに こんないいものがあったと言って 
 人類に近寄っていったら
 彼が 言った 
 それは 糞のかたまりだ)

(人類が わたしに
 石を投げた
 わたしが 額に血を流しながら
 笑って なぜなんだいと
 たずねると
 人類が 泣いた)

(そんなこと言えるわけないじゃないか と)



そのとおり



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