「チェスボードのある静物」 リュバン・ボージャン
楽器やパンやチェスボードなど、一見何の関係もないアイテムが無造作に置かれている。
何の意味もないところに深い意味がある。
というか、画家の遊びだね。
「チェスボードのある静物」 リュバン・ボージャン
楽器やパンやチェスボードなど、一見何の関係もないアイテムが無造作に置かれている。
何の意味もないところに深い意味がある。
というか、画家の遊びだね。
「りんごとみどりのコップ」 チャールズ・デムス
水彩もいいね。
白い布の上にひとかたまりにおかれた赤いりんごがはえる。
みどり色のコップがみずみずしさを添える。
「フローラ」 ティツィアーノ・ヴェチェリオ
彼は宗教画が苦手みたいだ。たくさん描いているけど、今一つ自分が入っていない。
彼の良さが出るのは、こんな肖像画の方だね。かわいらしいフローラだ。
これも肩に髪がかかっている。
彼はあまり、自分の正体を人に見せたくないんだ。
「小麦畑」 フィンセント・ファン・ゴッホ
ゴッホの風景が見たくなった。
彼の風景画を見ていると、風と一緒に風景の上を飛んでいけるような気がするよ。
ゴッホの風景が見たくなった。
彼の風景画を見ていると、風と一緒に風景の上を飛んでいけるような気がするよ。
「三枚のサーモンステーキ」 フランシスコ・デ・ゴヤ
微妙にバランスを崩した構図が少し不安を感じさせる。
ゴヤは人間の裏を見る画家だった。
でも匂ってきそうなほど、うまそうだ。
「眠れるヴィーナス」 ジョルジョーネ
横たわる裸婦の原型になった作品だね。
背景を描いたのはおそらくティツィアーノだろう。
牧歌的風景が衣のように裸像をつつんでいる。
「花のブーケ」 エドゥアール・マネ
荒いタッチだけど形を確実にとらえている。
花びらに触れたくなるほどだ。
花のたましいが描いてある。
マネは内面も描けるのだ。
「東洋の花瓶にさした花」 サー・エドワード・ポインター
もうひとつ古典主義から。
これも花というより砂糖菓子のようだね。
イギリス人は内面より表面を描くんだ。
「チューリップのある静物」 サー・ローレンス・アルマ＝タデマ
古典主義の画家の描いたチューリップ。
きれいだけどまるで蝋細工のようだ。
まあこういうのもおもしろい。
「キリストの鞭打ち」 セバスティアーノ・デル・ピオンボ
貴い人が罪びとのように鞭打たれている。
これを忘れないためにも、人は繰り返しこの図を描くのだ。
