まるぞう備忘録

無題のドキュメント

無意識熟成。その8。

2014-02-07 10:26:11 | まるぞう経営学

先日また仕事でAさんとお会いしました。
打ち合わせの帰り、駅まで一緒に歩きました。

「どうです?一度忘れて一人の時間に答えを俯瞰するのは。上手く行っていますか?」

「はい。朝一人で落ち着いてメールを書くのはいいんですけど、でも~」
と彼は言葉を濁しました。
「一度忘れるというのは難しいです。いつも心配で夜中に起きてしまうんです。まだまだです。」
彼はそう答えました。

やはりそうかあ。と内心思いました。
「一度忘れる」というのは言葉で言うのは簡単ですが、なかなか難しいものです。
それは自分の心に嘘を付けないからです。

「一度忘れる」というのは単なる表面上の心理テクニックではないのです。
実はその人自身の生き方の問題であるからです。
表面の自我が、自分のコントロールの及ばない無意識に手放しでお任せできるか。ということなのです。
自我が強ければ、漏電が強ければ、とてもじゃないけど無意識なんかに手放しお任せなんてできません。
そんなのぜ~ったいに無理です。
あるかどうかわからない命綱を信じて高い崖から飛び降りろ。と言われているようなものです。

一度忘れるとはその高い崖から飛び降りよということです。
いくら頭でわかっても実践するのはとても難しいです。


なぜAさんが抱えている問題をやることリストに放り込んで忘れることができないのか。
それは自分の心に嘘を付けないからです。
そんなリストに放り込んでも、不安で不安で仕方ない自我を抑えることができないからです。

その理由の一つはAさんの依存心にありました。
Aさんの問題解決の視点は、誰が自分を助けてくれるか。というものでありました。
Aさんの問題解決の視点は、自分自身で誰かに与えるというものではないようです。
自分が助かるか助からないかという鍵が、他人の意思に左右されている限りは悩みは解決することはありません。

もう一つの理由は依存心に深く関係しますが、他人から助けてもらう視点の人は裸一貫の覚悟をするのは困難です。
スティーブ・ジョブズは毎朝鏡の中の自分を見るたびに今日が人生最期の日だったらと想定したそうです。
生み出す人間とはいつも視点が裸一貫に戻れるのです。
いつでも裸一貫いつでもゼロからスタートであるなら人生こわいものはありません。
しかし与えられることしか解決方法がない人は、裸一貫になることはとてもこわいことです。
他人から与えられることしか解決方法がない人は、漏電の悩みを「一度忘れる」ことはとても難しいことです。

そしてもう一つの理由は、やれる努力を全てやりきるという体験がないことです。
これも与えられる一方の依存心が解決の視点であることと深く関係します。
自分から生み出す解決方法なら、やれる努力はいくつもあります。
一日一回はコーヒーを飲みながら俯瞰する時間があるわけですから、そこで毎回やれる努力は全て洗い出すことをやれば良いようです。
8通りの対策方法を常に書き出しておけば、もうこれで駄目なら悔いはありませんですから。

お客さんからクレームが来た。いったい誰がお客さんをなだめてくれるのだろう。
営業ノルマが達成できなかった。いったい誰が代わりに売り上げ数字を肩代わりしてくれるのだろう。

そういう視点では問題を無意識にいったんお任せするのは難しいでしょう。
自我がこわがってハンドルを預けることはできませんから。






上記は静止衛星軌道上で観測される太陽からの電子密度グラフです。急な変動がある場合は地震や事故に備えて防災意識を心掛けましょう。特に注意が必要な期間は、メールやTwitterで防災意識リマインダーを受け取ることができます。詳しくはこちら

おひさま、ありがとうございます。