まるぞう備忘録

無題のドキュメント

アポトーシス。

2014-02-14 14:38:30 | まるぞう経営学

アポトーシスという言葉があります。
これは細胞の寿命タイマーの機能のようなものです。
ある条件になると、細胞自体が自分自身を殺し始めるという機能なのです。
生命に寿命がある理由です。

私が思うに繁栄を極めると、あるいは一定以上の快楽を享受するとこのアポトーシスという自滅機能のタイマーのスイッチが入るのだと思います。

これはこの世界の現象が、必ず変化するようにできていることと本質は同じであると思います。
繁栄を謳歌することが、自滅の始まりであるということです。
ゆく河の流れは絶えずしてしかも元の水にあらず。


私は小さな会社の経営もやらせて頂いておりますが、企業が健全に長生きするためには、繁栄を謳歌することを制御しなくてはいけないと思っています。
といっても、いつも資金繰りに苦労をしている会社でありますから、当面はそんな心配はぜんぜ~ん
ないのでありますが。
しかしIT業界だと若い会社が多いです。
若い会社とは謙虚さが伝統として伝わるという洗礼を受けていません。
ですから繁栄を謳歌した瞬間に、会社が崩壊に向かい始めることが多いです。
若い会社ですからアポトーシスを迎えたときの自滅も早いです。
そういった例を少なからず目にしておりますから、会社を健全に長生きさせるには、急激な繁栄というものが起きないように制御することであると思っています。



私達の肉体もそうですね。
肉体の欲求にまかせて快楽にふけると、アポトーシスのスイッチをいれることになります。

長生き遺伝子と呼ばれるサーチュイン遺伝子は、空腹であることで活性化すると言います。
始終空腹を感じている必要はありませんが、一日一回は空腹を感じるような生活は、アポトーシスのスイッチが入りにくい生活なのでしょう。
とくに夜9時以降の飲食は肉体の快楽欲求に負けたということです。
一晩くらいお腹がすいても餓死することはありません。
しかし朝まで待てずに夜食をムシャムシャ食べるのは快感でありますが、その快感はまた一つアポトーシスの細胞自滅スイッチを入れたことになります。

急激に血糖値を上げる甘い食べ物や脂っこい食べ物も肉体的には快感であります。
肉体の快感は、もうこの肉体は充分繁栄したぞ、そろそろ自滅させて良いかも、という細胞の自滅タイマーを働かせることとなります。

江戸時代の観相家、水野南北が「少食を心がければ誰でも天地に余恵を施すことになり、悪運転じて幸運となす事が出来る」と唱えていました。
これもまた細胞のアポトーシスをいかに遅らせるか、が、肉体を健全に長持ちさえることであることを経験的に知っていたのでしょう。と思います。





上記は静止衛星軌道上で観測される太陽からの電子密度グラフです。急な変動がある場合は地震や事故に備えて防災意識を心掛けましょう。特に注意が必要な期間は、メールやTwitterで防災意識リマインダーを受け取ることができます。詳しくはこちら

おひさま、ありがとうございます。